こんにちは、くららです。
星組の『ディミトリ』『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』を観劇してきました。
月曜日なのに、今日が千秋楽ではなく、明日の火曜日が千秋楽です。
ここ10年間の宝塚大劇場の12月の千秋楽を調べてみたところ、12月13日~15日が千秋楽でした。
12日は早すぎなので、13日の火曜日が千秋楽になったのでしょう。
星組公演は期間が短かったので、どうせ延ばすなら15日の木曜日でも良かったと思いますが…。
今日は千秋楽でも無いのに、SS席の本人確認と再入場が禁止になっていました。
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深まり続けている『ディミトリ』
脚本・演出が素晴らしい
演出の生田先生は、今年は花組の『巡礼の年〜リスト・フェレンツ』と『ディミトリ』の2作品を担当されました。
『巡礼の年』は初日を観た時は、わかりにくい精神世界が多く出現して、風呂敷を広げ過ぎた印象でしたが、タカラジェンヌたちの熱演によって、感動作品にねじ伏せられていったように感じました。
一方『ディミトリ』は初見の時から、完成度がとても高い印象をもちました。
スカイステージで放送された「ミライ演出家#3~生田大和~」で、生田先生は原作物は全部文章をそのまま書き写して、そこにいろいろと足しながら、構想を練っていかれるとのことでした。
原作の並木陽さんの「斜陽の国のルスダン」が、あらすじを追ったような短い小説なので、その隙間を生田先生が宝塚色で上手に埋められて、宝塚らしくてわかりやすい作品になっています。
さらに豪華な衣装とジョージアンダンスの見せ場があり、タイトルにある淡い「紫の花」が映える抑えた色の演出も儚くて素晴らしいです。
そして出演者たちが見事に役を演じきっています。
演技も深まり続けていて、毎回新鮮な感動があります。
東京でもさらに深化し続けていくことでしょう。
特に私は礼さんの柔らかい包み込むようなやさしい声に毎回癒されると共に、その声にも深化を感じています。
生田先生と小池先生
生田先生の『春の雪』(明日海りおさん主演バウ・ミュージカル)のファンがとっても多いように、生田先生は原作ものを脚本・演出されると一番実力を発揮されるのでは?と思っています。
そのあたりは、小池修一郎先生系統のような。
今回の作品が素晴らしかったので、小池先生路線を進んでいかれたら良いように思いました。
この作品は生田先生の代表作と言われるようになることは間違いないと勝手に思っています。
クセになる『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』
初めて『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』を見た時は、お昼寝をしてしまうほど疲れました。
若くない私には、衝撃が強すぎると思っていました。
しかし今では、クセになるほど好きになってきました。
あまり味わったことのないものだけに、中毒性があるような。
爆音と光と間が調整されていることも、馴染めた一つかもしれません。
お正月のNHKの『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』の中継を録画して、何度もリフレインして楽しもうと思っています。
礼・舞空コンビ
2019年10月14日付で星組トップスター・トップ娘役に就任した二人は、4年目に突入しました。
お芝居、ショーともに2人の円熟期を感じさせてくれます。
初めてコンビを組んだ時から、デュエットダンスはそれまで見たことのない最高峰を見せてくれましたが、毎回その最高峰も進化しつづけています。
今回のショーのデュエットダンスも実に軽やかに二人が走り回りながら笑顔で踊っています。
冷静に見るとスゴイ運動量のように感じます。
「NOW ON STAGE」で息が切れて大変なのだと仰っていました。
でも観客にその大変さを微塵たりとも感じさせない笑顔です。
笑顔の影にはすごい辛抱があるのでしょう。
そしてすごいプロ意識をお持ちだからでしょう。
礼さんの高いプロ意識に、舞空さんも同じレベルでついていかれています。
実力を兼ね備えた二人ですが、それ以上に高いプロ意識をもって、舞台に立たれているように感じます。
礼さんのストイックなまでのプロ意識に、同レベルでついていけるのは舞空さんだからこそ、とも思います。
入団時に礼さんも舞空さんも抜きんでた首席だったようですが、それは上を目指して特別に努力し続けられた結果でもあるでしょう。
このあたりが、二人の特別な共通点のように思います。
そして、二人は舞台の上で特別に輝き、感動を与えてくれています。
本当に良いコンビになったなと思いながら、帰りの電車に乗って、宝塚の公式ページを見たら、星組全国ツアー公演『バレンシアの熱い花』『パッション・ダムール・アゲイン!』の先行画像が公開されていました。
凪七・舞空コンビ
星組全国ツアーは、凪七・舞空主演でまわることになっています。
二人の先行画像は、とっても新鮮で、小顔同士で雰囲気も合っていて、とってもお似合いです。
凪七さんは、「蒼穹の昴」の李鴻章からのギャップがすごいですが、とても若返っていて、気品があって格好良いです。
高貴で情熱的で復讐に燃えるフェルナンドを素敵に演じられるでしょう。
舞空さんは、大人っぽさが新鮮。
酒場の女のイサべラ役は、娘役というより女役です。
『ディミトリ』で芯のある強い女性を見事に演じた舞空さんは、イサべラ役も素敵に魅せてくれると思います。
89期と102期で、13期違うので、兄と妹のような雰囲気もありますが。
大空祐飛さんと野々すみ花さんも13期違ったので、コンビとしてあり得ない組み合わせではありません。
特に凪七さんが、若く見えるので自然なカップルです。
凪七さんが正統的な男役タイプなので、この先行画像から宝塚らしさをとっても感じました。
全国で「宝塚のことを知ってもらう」宝塚を代表するスターさんとして、凪七さんと舞空さんの組み合わせは、とても良いと思います。
でも、凪七・舞空コンビは全国ツアー1回限りだと思います。
舞空さんの相手役は、礼さんしかいません。
今後の星組トップコンビは?
『1789 -バスティーユの恋人たち-』からは、礼・舞空 コンビが、星組のトップコンビとしてさらに真ん中で輝いていかれると信じています。
舞空さんは、『1789 -バスティーユの恋人たち-』ではオランプを演じるのかな?と思っていましたが、『ディミトリ』での芯の有るルスダンを見ると、豪華な衣装で存在感のあるアントワネットが似合いそうだと思います。
フェルゼンとの恋愛も見てみたい。『ディミトリ』の延長のイメージでは、フェルゼンは極美慎さん!でも番手的には極美さんは革命派かな。
舞空さんがアントワネットを演じると、有沙さんの役がポリニャックになってしまう?
他の組に比べて、星組は娘役さんが充実しているので、配役予想も難しいです。
充実しすぎている星組の娘役さんのことを思うと、組替もありそうな気がしますが、どうでしょう?
2年前に宙組トップ娘役だった星風まどかさんが花組トップ娘役へスライドしましたが、こういうことは滅多に起こらないと思っています。
4年目を迎えた礼・舞空コンビには、このままトップコンビを続けて、実力派&努力派のコンビの素晴らしさをこれからも見続けさせていただきたいと願っています。
明日は星組宝塚大劇場公演『ディミトリ〜曙光に散る、 紫の花〜』『JAGUAR BEAT』の千秋楽です。
遥斗勇帆さん (99期)、瑛美花れなさん (103期)、 光莉あんさん (104期) の3人の方が宝塚大劇場を卒業されます。
素晴らしい千秋楽を迎えることができますように。
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