星組「王家に捧ぐ歌」実施と花組「冬霞の巴里」配役
こんにちは、くららです。
3連休中に宝塚公式ページは何のお知らせも無くひっそりとしていましたが、今日は嬉しいお知らせがありました!

2月11日、連休の初日に予定通りの公演実施を信じているとブログに書いていましたが、その通りになって本当に嬉しいです。

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星組「王家に捧ぐ歌」17日予定通り初日

星組の王家チームが「公演上演」の先陣を切ってくれます!

期待されている「新ビジュアル」がお蔵入りせず、拝めることができます。
ラダメスやアイーダの衣裳だけでなく、アムネリス様の美を象徴する豪華なコスチュームが、どのように変わるのかも興味津々です。

2003年当時の初演の思い出
演出の木村信司先生に対して、「心配」の声が大きいようですが、初演の2003年頃は期待の演出家の先生でした。

2003年の春、春野寿美礼さん主演の『不滅の棘』が梅田ドラマシティで上演されました。
(愛月ひかるさん主演で再演されて、愛月さんサヨナラショーで「バンバン」が採用されていましたね。)

真っ白な舞台装置に、出演者全員が真っ白な衣装。とりわけ春野さんエロールには、白いモフモフのコートがお似合いでした。
1幕の終わりでは、真っ赤な口紅を腕で拭うシーンが衝撃的。
白の世界観の中に、紅色が映えていました。

それまでの宝塚には無かった奇抜で斬新な舞台で、私のお気に入りの公演の一つです。

2003年の夏、大劇場で「王家に捧ぐ歌」が上演されました。
金色を基調にする超華やかな装置と衣装で、荘厳なナンバーと共に大評判になりました。

木村先生は、真っ白な世界観の『不滅の棘』と、正反対のギンギラの金色のイメージの世界観の「王家に捧ぐ歌」の演出を半年の間に続けてされたのです。

その頃の木村先生のユニークな発想は、舞台で大成功していました。

「歌劇2月号」の鼎談の木村先生の話によると、御園座では「王家に捧ぐ歌」の初演の舞台装置が入らないため、新しくしようと考えられて、シンプルで今風のものでの新しい演出を目指されているとか。

金髪をなびかせアメリカのM45風のモダンな服を着たラメダスが青銅の剣を持ってエジプトの大地を駆け抜ける?
ソウルシンガーのようなアイーダ

木村先生がどんなに冒険した演出をされても、礼真琴くんの素晴らしい歌声だけで「大感動!」となることは間違いありません。
礼・舞空コンビが超越したダンスを魅せてくれることでも。

私の持っていたチケットは消えてしまいましたが、2月26日の千秋楽1日前の配信を楽しみにしています。

2003年頃の時代背景

2001年9月1日にアメリカ同時多発テロ事件が起きました。
2002年5月~雪組のショー『ON THE 5th』は、ニューヨークを舞台にしているため、同時多発テロ事件に結び付たシーンがあって、賛否両論ありました。否の方が多かったかも、私もそちら派でした。

2003年7月~の「王家に捧ぐ歌」は、「戦いは新たな戦いをうむだけ」をテーマに平和への祈りが高らかに歌われました。

『冬霞(ふゆがすみ)の巴里』配役発表

やはり星空美咲ちゃん(105期)が姉役のアンブル

波線上に位置していませんが、ヒロイン級の役だと思います。

永久輝くん演じるオクターヴの姉役ですが、「実は血がつながっていなかった」とか、二人の間でも愛憎劇があるとか、二人の関係性が話の要素になっているような気がします。

97期のひとこちゃんと8期違いますが、美咲ちゃんの演技力をもってすれば、ひとこちゃんの姉設定は何の違和感も無いと思います。
歌手設定なので、素晴らしい歌声も聞かせてくれることでしょう。

2人の子ども時代
オクターヴ姉弟が幼い頃、母と叔父によって父親が殺害されます。そのため子ども時代の設定があるのかな?と思っています。

【オクターヴの父】オーギュスト……和海 しょう
少年 オクターヴ…… 初音夢(105期)
少女 アンブル …… 湖春ひめ花(106期)
2人は「元禄バロックロック」で小姓役で、可愛さに目が惹かれました。

ミッシェルの婚約者役は愛蘭みこちゃん(104期)

解説に書かれていたエルミーヌ・グランジュ役愛蘭みこちゃんでした。

オクターヴの義理の弟、希波らいとくん(103期)演じるミッシェルの婚約者になります。
希波・愛蘭コンビとなるのですね。

愛蘭みこちゃんについて

『元禄バロックロック』の新人公演では、音くり寿さん演じるツナヨシ役を演じる人が一番大変だと思っていました。(最後の方で一言で、全部をかっさらっていきますから)

その役を愛蘭みこちゃんが演じましたが、音くり寿さんに負けない存在感と可愛さでした。歌もお上手でした。
芝居と歌の実力と度胸とセンスをとても感じ、これから活躍の場が与えられるだろうと思っていました。
早速活躍の場が与えられましたね。

そして「宝塚グラフ2月号」の新人紹介コーナー「TO THE FUTURE」で、1ページにわたって可愛い笑顔の写真とともに紹介されていました。

2019年5月、バウホールの『Dream On!』ショーケースに最下級生として出演していました。
愛らしさが印象的で、歌、ダンスもお上手だったと思います。

『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』新人公演では、同期の都姫ここちゃんが演じていた、シャーロットの幻[9歳]役を演じていました。

この新人公演で、美羽愛ちゃん演じる、シャーロットの幻[11歳]役を演じていたのが、星空美咲ちゃんです。
有望娘役さんたちは、このあたりから推されていたのだと思いました。

百花繚乱「花娘」復活の兆し

104期は、都姫ここちゃん(新人公演ヒロイン1回)、美羽愛ちゃん(新人公演ヒロイン1回)、元星組トップ娘役綺咲愛里ちゃんの妹でとても可憐な美里玲菜ちゃんと、そして愛蘭みこちゃんと娘役さんの宝庫です。

美羽愛ちゃんは、『元禄バロックロック』の新人公演のヒロインを演じて可憐でしたが、歌唱力の弱さが少し気になりました。ダンスはお得意です。

花組には105期、106期、107期と期待の娘役さんも控えています。
華やかで可憐な「花娘」が充実している花組が復活して来ているような気がします。

2番手男役は素性の分からない男ヴァランタンの聖乃あすかくん

聖乃あすかくんには「謎の男」的な面白い役がふられています。

将来の花組を担っていくだろう「永久輝・聖乃」のコンビネーションも楽しみです。

芝居巧者の悪役コンビ?

オクターヴの復讐の的は、資産家の父を殺害した母と叔父達です。

【オクターヴの母】クロエ…… 紫門 ゆりや(専科)
【オクターヴの叔父】ギョーム…… 飛龍 つかさ

「桜嵐記」で、したたかな黒い悪役の高師直を印象的に見事に演じた後専科に異動された紫門ゆりやさんが、「母親役」を演じられます。初の女性役?

ゆりさんの女性役はとってもお綺麗だと思いますが、悪い役。

そして飛龍つかさくんは、復讐される叔父さん役。こちらも悪役でしょう。

『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』のデューク、『銀ちゃんの恋』のヤスと、小劇場公演では芝居巧者ぶりを発揮されているので、今回も演技力を見込まれての抜擢でしょう。

お二人の悪役が楽しみです。

・ジャコブ爺…… 一樹 千尋(専科)
・女将 サラ・ルナール…… 美風 舞良

脇を固める方々の演技もキラリと光ったものになることでしょう。

若手ホープ全員に役がついていた

・芹尚英(101期)……アレークトー(復讐の女神達)
復讐の女神達(エリーニュス)役は、咲乃深音さん、三空凜花さんと3名。

・侑輝大弥(102期)……学生 シルヴァン

・希波らいと(103期)……オクターヴの義理の弟ミッシェル

・青騎 司(104期)……求婚者 ムッシュ・ボヌール
誰への求婚者なのかな?アンブル?それともエルミーヌ?

・美空真瑠(105期)……新聞売り シャルル

・夏希真斗(105期)……元軍人

・鏡星珠(106期)……焼き栗売り

「元禄バロックロック」の東京での新人公演は残念ながら中止になりました。
宝塚での新人公演を経て、「東京ではもっと」とみんなが目標を見つけてそれに向かって頑張って成長して結果を残されるので、片方の宝塚でしか出来なかったことは、どんなに残念だったかと思います。

こうして小劇場公演で、研2の新人さんまで役がふられていることは良い経験になると思います。

19世紀末のパリが舞台の作品ですが、公演解説によると、ギリシア悲劇の「オレステイア」がモチーフに使われています。
復讐の女神(エリューニス)たちの存在が、どうこの作品に関わっていくのかも興味深いです。

復讐劇後は、永久輝せあさん演じるオクターヴに取りつき、そのことで苦悩する?

ジトジトドロドロメラメラの復讐劇だけでなく、その後の霊に取りつかれての苦しみもあるのなら、なんだか凄い物語をみせてもらえそうです。

デビュー作「龍の宮物語」で指田珠子先生は、人の怨念というものを深く描いておられましたが、今作もそういう深い世界を見せてくれそうです。

梅田芸術劇場で3月21日に「TOP HAT」の幕が上がり、3月25日に梅田「ドラマシティ」で「冬霞の巴里」の幕が上がります。同じ建物の中で、底抜けに楽しい喜劇とドロドロとした悲劇が同じ花組で演じられることになります。
どちらの公演も完走できますように。

そして次は瀬央ゆりあさん主演『ザ・ジェントル・ライアー 』公演の実施についてのお知らせが待たれますね。
今後予定されている全ての公演が上演できていくことを信じています。

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