彩風咲奈リクエスト!スター名場面
こんにちは、くららです。
【リクエスト!スター名場面#31「彩風咲奈」】をとても面白く観ました。

視聴者からのリクエストシーンを、スターが想い出とともに紹介する番組です。

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とっても意外だった「ロミオとジュリエットの話」

梅田芸術劇場の星組の初演の『ロミオとジュリエット』を観に行って、真風さんの“死”が凄く素敵だなと思っていたので、まさか自分が死をさせていただくとは思ってもいなかったそうです。

研4で、“死”にオーディションで選ばれました。

そして、とっても意外な発言がありました。

ダンスに苦手意識があった!?

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当時わたしダンスに苦手意識を持っていまして、まさか自分がダンスだけの役に選ばれるとは思っていなくて。

現在は宝塚でピカ一のダンサーの彩風さんですが、苦手意識を持っていらっしゃったとは、驚きでした。

小池先生の厳しい洗礼

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でも小池先生から物凄く厳しいご指摘沢山いただいて、当時は必死に先生の仰ることに頑張ってついていって、何とかクリアしていくことに必死でした。

どのスターさんも、厳しい小池先生の洗礼を一度は受けて、スターとして急成長されたという話を聞きます。

彩風さんにとっては、研4の「ロミオとジュリエット」の“死”の役がそうだったのですね。

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今から考えると、あの死の経験があって良かったなと。“死”の経験があったからダンスへの考え方が自分の中で広がったし、もう一度挑戦してみたい役ですね。

「ロミオとジュリエット」で“死”を演じたスターは、

星組真風涼帆(2010年)
雪組彩風咲奈(2011年)
月組珠城りょう(2012年)

当時“死”の役が、スターの登竜門であったことがわかります。

「ロミオとジュリエット」の前に2回新人公演の主演を演じていて、3回目の新人公演主演がロミオでした。
研4で新人公演で“ロミオ”を演じたことも、現在の彩風さんに繋がっていることでしょう。

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「るろうに剣心」の驚きの脚長業と役創り

驚きの脚長神業 客席から瞬時に銀橋に立っている!

私は「るろうに剣心」には通いましたが、彩風さんのこの業には全然気づいていませんでした。
熱心なファンの方が、このシーンをリクエストされていて、そのシーンを見て驚きのけぞってしまいました。

客席降りから銀橋に戻るシーンで、瞬時の業で銀橋に立っていらっしゃいました。

まず銀橋に右手を置きます。
次に、右足を左向きに真っ直ぐのばして銀橋の上に足をかけるや否や
180度回転して右向きに右足で立っているのです。
(私の表現力が悪いので、理解できないかも。ごめんなさい)

小池先生から「こういうことできない?咲奈」と言われて、
「わかりました」と言ってやったら、それが採用されたそう。

「こんなこと出来るかな」と発想する小池先生も凄いですが、
それを軽々とやってのける彩風さんの凄さよ。

脚が超絶に長くないと出来ないことです。
腕の力も、また軽い身のこなしも必要。
私には人間業を越えたアクロバチックな神業にしか見えませんでした。

何度も何度もリピートして、そのシーンを見続けて、何度見ても、瞬時に銀橋に立っている彩風さんが信じられませんでした。

ひとつ確かにわかることは、脚が途方もなく長いということだけです。

斎藤一の超ストイックな役づくり

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斎藤一が程遠い存在すぎて、まずは自分を制することから始めました。自分の癖、自分の歩き方、自分の表情のつくり方、セリフの喋り方。全部封印して全く違うものにしなければいけないと。

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斎藤一から離れないように、毎日漫画を持ち歩いたりとか、帰ったら一つアニメを見たりとか、宝塚のファンの方にももちろん楽しんでいただきたいですけど、原作のファンの方にも『宝塚ってこんなにスゴいんだ、こんなに再現できるんだ』と思っていただきたかったので、とにかく漫画とアニメに近づけたいと思って、ずっと漫画片手に研究していました。(斎藤一は左利きのため)左手でやらなければならないので、左手を鍛えて、左手の腕がちょっとマッチョになりましたね。

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宝塚でやるからには、アニメや漫画に近づけ、さらにプラスαでもの凄く格好良くならなければいけないなということを思ったので、斎藤一さんの役は、男性ファンが凄く多いと聞いていたので、男性から見た格好良いをかなり追求しました。

私の息子は「るろうに剣心」の原作ファンだったので、初めて友だちと宝塚の舞台を観に行きました。その時に二人には斎藤一が一番刺さったようでした。早霧せいなさん演じる剣心の俊敏さにも驚いていましたが。
彩風さんのここまでストイックに役づくりをされたことは、ちゃんと原作ファンに伝わっていました。

そして昨年のトップお披露目公演の『CITY HUNTER』の冴羽獠でも徹底的に役づくりされていました。

『CITY HUNTER』のリクエストシーンで、「どこを切り取っても冴羽獠」と言われていましたが、本当にそうでした。

彩風さんの原作に近づけながら、宝塚の男役としてのプラスαも魅せてくれるストイックなまでの役づくりには、ただただ感動するばかりです。

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『SUPER VOYAGER!』海の見える街

朝月希和さんのサヨナラショーでも「海の見える街」のシーンが再現されました。このシーンのリクエストもとても多かったようです。

彩風さんご自身も大好きなシーンで、今でも「黄色のスーツの人」と言ってもらったり、ファンのみなさんの印象に残っているのは、とても嬉しいそうです。

楽しい稽古の積み重ね

三井聡先生初めての振り付けで、朝月希和さんが雪組に組替して一番最初の公演で、朝月さんとも初めてで、先生のニュアンスが二人のシーンでなかなか掴めなくて、お稽古が終わった後に先生の所に行ったり、何度も何度も先生に付き合ってもらって、二人の絡みが滑らかになるようにお稽古を重ねられたそうです。そして、お稽古場から楽しかったそうです。

このシーンに出ていたメンバーで、公演が終わったら、その日の映像を見て、日々さらにみんなで作り上げていったそうです。

それだけ努力を積み重ねられたから、あの名シーンとなって、今でもファンの心に深く刻まれているのですね。

彩風さんがストイックに追及されることが、雪組の中でとても良い雰囲気で波及していることを感じました。

彩風咲奈3つ「ココがツボ」

彩風さんの、ストイックに役に向き合われていることは、「ココがツボ」コーナーで更に明らかにされました。

ツボ1、食べ方飲み方がリアル

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食べ方、飲み方は凄く拘っています。音楽学校の正塚先生の授業でリアルに演じることを学んでから、リアルにやることが自分の中でのこだわりです。

ツボ2、衣装さばき

ayakaze

ロングの衣装を着させていただくことが多くて、先輩方の映像を見てどうやって翻したら素敵かなと研究しています。ロングの衣装で足下が見えないからこそ、どう足を出すかとか、研究するのが楽しいです。


抜群のスタイル良しなので、誰よりもロングの衣裳が似合っていらっしゃいますが、更に研究をされているから、メチャメチャ格好良いのですね。

ツボ3、目線

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役を演じている時は、目の表情を変えているというより、この人は真っ直ぐ人を見るとか、この人は下から見るとか、上から見るとか。「対・誰か」を見る時に、その人への気持ちが目線から出ると思うので、そこは凄く大事にしていて、心で思ったことが目に出ます。流し目は無意識なんですけど、どちらかというとSッ気のあるキャラクターだと言われることが多いので、お客様の熱やその場の雰囲気を目線で表していることが多いですね。

与えられている才能と超絶なスタイルに加えて、研究熱心で真面目で真摯に取り組まれているので、確かなものとして観客に伝わってきます。

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望海さん最後の『シルクロード〜盗賊と宝石〜』

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望海さんがトップでいらした時の作品全部が、常に望海さんとのキラキラと宝石のような思い出が蘇ってきて、喋っているだけで泣きそうになるんですけど、思いが溢れすぎて。

ayakaze

最初の亡国のシーンはお披露目の前にこうやって二人(朝月さんと)で場面をつくっていただいて、「僕のもとにきて欲しい」みたいな、プロポーズのような歌だったんですけど、これから二人で花を咲かせようという歌詞が本当に印象的で、これから二人で始めていくんだと思ったのを覚えています。

朝月さんとのトップコンビとしての作品は3作でしたが、望海さんのサヨナラ公演で、二人のお披露目的なシーンがショーの中で2箇所ありましたね。そこから二人はスタートでしたね。

さらに辿ると朝月さんの初雪組スタートから「海の見える街」もありました。二人のコンビとしての関係性は、よく考えれば長いですね。

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黒燕尾のところも、目の前の望海さんの笑顔が忘れられないです。千秋楽に向かうにつれて、その笑顔がドンドンドンドンキラキラされていて、寂しい気持ちと幸せな気持ちともっとこれから頑張りますという、いろんなものが詰まった黒燕尾でした。

「ハリウッドゴシップ」の思い出

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かのちゃん(潤花)と踊るダンスが楽しくて、毎回相手の反応を受けて自然にやっていて、印象に残っています。今見てもフィナーレナンバー好きですし、デュエットダンスも、もう1回踊りたいなと思いました。

潤花ちゃんとの思い出も語っていらっしゃいました。コロナ禍のゴタゴタの中で、彩風・潤コンビは中途半端に終わってしまいましたが、それは劇団が決めたこと。二人の仲には何のしこりも無いと思いました。

そして現在、彩風さんは雪組2番手の朝美絢さんと、とっても良い関係を築いていらして、それが雪組の魅力のひとつにもなっています。

『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』

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キャロルさん、本当にお綺麗でしたよね。今でもあーさ(朝美絢)と良く話すんですけど、「ハバナは本当に幸せだったね」という話はよくします。映像で見たらあまりにキャロルが幸せな顔で踊ってくれていたので、「こんな顔をしてくれてたんだね」と写真を撮って送りました。(フッフと笑い声と笑顔)

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この作品は私は、望海さんが演じるヌードルスをずっと見ていました。稽古場でも舞台入ってからも、やはりヌードルスのことが大好きだからこそ、ああいう風な最期の道を選んだんだろうなと凄く思うので、ちょっと危険な感じがするという役作りでも、とにかくヌードルスを見るようにしていましたね。

本日来年2月の御園座『BONNIE & CLYDE』のポスターが公開されました。

ちょっと悪そうで大人の雰囲気の彩風さんがとっても素敵でした。
反社の帝王だった望海さんをずっと見ていらしたことは、この作品の役づくりにとても役立つのではないでしょうか?

ayakaze

まだ自分でも彩風咲奈という男役の人物という骨組みはあるけれど、増築はできるので、これからどんな役や場面に出会えるか本当に楽しみです。

ストイックに役を探求されている彩風さん。
次はどんな彩風さんに出会えるのか、とってもワクワクした気分になった彩風さんのリクエスト!スター名場面番組でした。

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