『ブラック・ジャック』『FULL SWING!』初日感想こんにちは、くららです。
月組全国ツアー『ブラック・ジャック 危険な賭け』『FULL SWING!』の初日を観劇してきました。

星組(9月)⇒花組(10月)⇒月組(11月)と、梅田芸術劇場で全国ツアーの初日の幕が上がりましたが、月組が他の組と劇的に違ったことがありました。

ショーのアドリブが一切無かったこと!

職人芸の月組は「アドリブで笑いを取りません」ということかな?
星組と花組はアドリブが満載でした。

その分、カーテンコールの月城さんのご挨拶愛とユーモアが詰まっていてホッコリしました。

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気になる階段降り

エトワール風間柚乃(白・黒肩羽根)(白河りり、咲彩いちご)本公演と同じ

結愛かれん天紫珠李

夢奈瑠音

礼華はる

海乃美月(白い大羽根)

月城かなと(本公演と同じトップ羽根)

風間さんの白・黒肩羽根は、本公演では暁さんが付けていたものだと思います。
風間さんは本公演の時は、黒一色の肩羽根だったと思うので。羽根がちょっと出世。
礼華さんと夢奈さんは肩羽根は無しでした。

本公演の時と同じで、風間さんがエトワールでしたが、下の並びを見ると、月組の今回の公演の序列がわかると思います。

1列目並び
咲彩空城菜々野朝霧清華夢奈結愛凛城風間月城海乃光月天紫礼華春海白河羽音

2番手…風間
3番手…礼華
4番手…夢奈

お芝居でもショーでもこんな感じでした。

プロローグとフィナーレの4人口
本公演「月城(95期)、鳳月(92期)、暁(98期)、風間(100期)」

全ツ 「月城(95期)、風間(100期)、礼華(101期)、夢奈(96期)」

随分若返った印象でした。

専科の凛城さんもショーに出演されていました。
前回の『ブエノスアイレスの風』に続いての出演なので、すっかり月組のショーにも馴染んでいらっしゃいました。

一輝翔琉くんと雅耀くん大活躍

風間さんがエトワールで登場した時に、階段の上手には一輝翔琉くん(107期)、下手には雅耀くん(108期)がいました。

この二人は活躍されるかな?と期待していましたが、予想以上に大活躍されていました。まだ研1研2です。

研2の一輝翔琉くんについて

お芝居で一輝翔琉くんは「ブラック・ジャックの影」。
月城さんの影として、登場早々から「かわらぬ思い」を月城さんと歌でデュエットしていました。
歌は少し自信が無いのかな?緊張気味に聞こえました。

しかしダンスになると、水を得た魚のようにダイナミックに爆踊りして決まっていました。
回想シーンでは、お芝居をしていました。セリフは無し。

ショーでは、目立つ位置で踊っていました。踊りがキレキレで格好良いです。

初舞台の時から思っていましたが、77期の成瀬こうきさんに似ていると思います。

研1の雅耀くんについて

お芝居では、「カメラクルー」、「警官」、「情報部員男」などの役で、セリフはありませんが舞台上に長く滞在していて、お顔をみて「あっ雅耀くん!」と気づくことが何度もありました。

綺麗で上品な甘いマスクでとっても華やか。舞台上にいると、つい目が惹かれます。

雅耀くんもダンスがお得意なのだと思いますが、麗泉里さんと共に男役では七城雅くんと一緒にシンガーとして歌っている場面もありました。

『FULL SWING!』について

よりアダルティに

組長さんが「アダルティなショー」と表現されていましたが、約1年前より「月城・海乃」の関係性がより大人っぽく馴染んできて、若手さんたちも大活躍されているのですが、アダルトな雰囲気は深まっていました。

「ミッドナイトイン巴里」
月城さんが白地に縞模様のスーツの暗黒街の男のシーン。
鳳月さん演じていたボスは、風間さん
こういう悪い役になると、風間さんは渋さと貫禄に満ち溢れてとっても似合います。

ボスの情婦の海乃さんの罠にかかってしまって、結局宝石を取られて、最後に月城さんは地団駄を踏んで悔しがります。
そして背中を見せながら、舞台の奥に去って行くのですが、今回背中にとても哀愁が漂っていました。
宝塚大劇場で観た時は、ちょっと物足りなさを感じていました。
『グレート・ギャツビー』という難しい大作に挑戦されて、男役の魅せ方に深みが増し、奥行きが出たからでしょう。

そして、ジャズの風間さんの迫力ある歌唱にはさらに磨きがかかったような気がしました。

礼華はるさんも、歌が上達されたように思いました。

大きな変更点は二つ

暁さん中心の砂漠(ノマド)の場面
⇒「ラ・コンパルサ」で歌い踊る礼華さん天紫さんを中心とした若手男役場面に。

天紫さんも礼華さんとの素敵なデュエットダンスを魅せてくれました。同期ですね。

若手男役さんたちも大活躍。詳しくは次回書きます。

中詰めの曲が変更
「From This Moment On」に変更。
「マイ・ウェイ」の版権がとれなかったからですね。
曲の変更によって、全国ツアーのBlu-rayは、曲の割愛なしで全曲楽しめるのかな。
明るくてノリの良いジャズで、名倉先生の振り付けも素敵です。

出演者変更やプチ変更シーン

鳳月さんのジゴロは、風間さんに。
内容は本公演と同じです。

マネージャーのエマは結愛さんに
ビューティーズ3人娘は、天紫さん、白河さん、羽音さん

結愛さんがとっても色っぽくて素敵でした。
今回結愛さんが大活躍されています。階段降りも復活。

暁さんのロケットボーイは、夢奈さんに。
暁さんほどクルクル回っていませんでしたが、回転もしっかりされていました。
暁さんの時より歌が減ったように感じました。

白雪さちかさんが歌っていた歌を全部麗泉里さんが担当されていました。美しい歌声でした。麗さんは、お芝居でもビクトリア女王を演じられて印象的です。

フィナーレ
トリプルデュエットダンス⇒トップコンビのデュエットダンス

ダンスの得意な海乃さんが、軽やかにかつダイナミックに踊られるので、月城さんが踊らなくてもポーズをとるだけで、息が合っていて、デュエットダンスがとても素敵でした。

『ブラック・ジャック 危険な賭け』

正塚ワールドが「芝居の月組」にピッタリマッチして、出演者たちが個性的にイキイキと演じていて、「漫画の世界」とは違うリアルな『ブラック・ジャック』として私は楽しめました。

と言っても、ブラック・ジャックは、特徴的な鬘に黒マント。
漫画の世界のキャラクターそのもの。
それをリアルに見せることのできる月城さんの演技力と存在感が特別です。
顔に大きな傷と肌の色の違いがあっても、違和感なく格好良いと感じられるのは、月城さんだからこそ。

舞台も衣装もモノトーンで統一されているのですが、「公演プログラム」もモノクロに近い月城さんの写真がハッとするほど格好良かったです。
横顔も格好良すぎて、しばらく見とれてしまいました。

そして劇中、漫画の衣裳のような手術着を着ていらっしゃるのですが、それも自然に着こなされていました。

「NOW ON STAGE」を見たら、月城さんが「白黒の漫画だから、舞台はモノクロなのかな」と仰っていて、「そうなのか!」と納得。

ブラック・ジャックは見た目はクールでぶっきらぼうなのですが、実は心は誰よりもハートフルに描かれていて、月城さんが演じるから、より魅力的な人物に感じました。

そして月城さんが朗々と歌い上げる歌も素晴らしかったです。

月城さんは次々と演じる役が、見事にはまっていて、どれも月城さんの代表作のように思いますが、今回のブラック・ジャックも、月城さんの代表作になるのでは?と思う程ピッタリはまっていました。

海乃さん演じる「ブラック・ジャックの元恋人・如月恵」は回想シーンだけで、大半はアイリスとして演じていらっしゃいます。
アイリスは、ケイン(風間)の恋人であり、英国情報部の中尉。
複雑な心境の強い女性を巧みに演じていらっしゃいました。

今回は2番手の風間さん
ケインは複雑な状況に追い込まれている人物で、とても人間くさく的確に演じられ、芝居上手な風間さんの本領発揮といった感じでした。

朝霧真さん演じるボーディは、悪者チームの一人なのですが、とてもコミカルに演じられていて、笑いをとっていました。
「NOW ON STAGE」では、それも先生が意図されていることのようでした。
悪者チームの朝霧さんをお笑い担当にする発想が面白いです。

やはりシリアスな作品では無いからでしょうか。

漫画のキャラクターそのものの美海そらさん演じるピノコも可愛かったです。

どの役の方も素晴らしくて、書いていたらきりが無いので、このへんで終わりにします。

28年前の作品なので、コンピューター関連が現代に置き換わるのかな?と思っていたら、28年前のままで、昔の懐かしい大きなモニター画面やプリンターが登場していました。

カーテンコールのご挨拶

走り書きでメモしているので、読解不能な箇所が多く、想像で書いているので、間違っているかもしれません。

ご当地出身者6名

ご当地出身者の紹介は組長さんでした。
春海ゆうさん
「おおきに」

朝霧真さん
「見に来てくれてほんまにありがとう」

白河りり
「メチャ好きやねん。がんばります」

羽音みか
「がんばるでー」

彩路ゆりか
「大阪でやれてとても嬉しいです」

組長さんに標準語とつっこまれていました。

華羽りみさん
「たこやき~!!」

組長さんを始め、「たこやき~!!」がみんなにとっても大受けしていました。
「笑いの町大阪ですね」と組長さん。

「月組のブラックジャック先生があなたのハートをジャックします」と組長さんが月城さんにご挨拶をふられました。

カーテンコール1

組長さんの話を受けて
「皆さまの心をいつでも手術いたします。月組の月城かなとです」と、BJ役になりきったユーモアたっぷりの一言から始まりました。

「本公演より人数が減っていますが、それぞれが2倍、3倍の力を出して月組の魅力を存分に味わっていただけるよう全国各地にまいりたいと思います。千秋楽まで元気にまわってまいります」

福岡の千秋楽まで無事完走出来ますように!!

カーテンコール2

「この衣装を着てごあいさつしていると、1月1日をすごく思い出します」

1月1日が大劇場お披露目公演でしたね。あれからもうすぐ1年。
三木先生が公演プログラムに「大劇場公演初日から東京宝塚の千秋楽までの3ヶ月はパンデミックとの闘いでもありました」と書かれていました。

月城・海乃コンビのトップお披露目公演が、現時点で今年の唯一の東西完走できた公演です。しかし完走の影には、いろいろとご苦労があったのですね。

「今日の朝、初演の安寿さんから『頑張ってね』と連絡をいただき、こうやって再演をすることで作品を通して先輩方の思いを受け継いでいけるのを、幸せだなと思いました」

「ショーの劇的に難しい裏拍子。みなさん完璧じゃないですか!本当に元気をいただきました」と感謝されている時に、「ピロン」と携帯が鳴りました。

「携帯もなっちゃうよね。なんとグッとタイミング」とやさしい月城さんでした。

カーテンコール3

みんながスタンディングしたので、「3階の皆様も、2階の皆様もバッチリ見えております」

「ご当地出身の紹介がありましたが、大阪は第二の故郷といいますか、関西は第二の故郷なので、ここからスタートできて嬉しいです」

月城さんが「たこ焼きに持っていかれたので」と、「タコヤキ~!」と月城さんが掛け声をかけて、みんなでほおを指で丸く囲むたこ焼きポーズで締めくくって終わりました。

ご当地出身者紹介で「たこやき~!!」と言った華羽りみさんは、お芝居では靴磨きの役で「可愛い子だな」と思っていた方でした。

月組の下級生も粒ぞろいです。
今日も観劇する予定なので、次は下級生たち中心に感想を書きたいと思います。

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