宙組「HiGH&LOW」新人公演配信感想

こんにちは、くららです。
宙組「HiGH&LOW THE PREQUEL 」新人公演配信で見ました。

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新人公演にピッタリな「HiGH & LOW THE PREQUEL 」

新人公演らしい勢いと熱さがあって、「若いって素晴らしい」と思える公演でした。
「HiGH&LOW THE PREQUEL 」の世界観は、やはり新人公演の若者たちにピタッ!と合っていると思いました。
すぐに喧嘩になってしまう未熟さは、やはり若者だからこそのもの。
崩したヤンキー言葉も、荒削りな新人さんたちには自然な感じでした。

「コブラとカナの絵に描いたようなピュアな恋」も、新公学年で演じるからこそ、しっくりくるように思いました。
特に同級生設定のコブラカナなので、亜音有星くん山吹ひばりちゃんは2期違いますが、同い年だそう。(「新人公演インタビュー」で話されていました。)

二人は『シャーロックホームズ』で初めて新人公演の主演とヒロインを経験して、今回が二人とも2度目新人公演主演とヒロイン

何でも話せる関係性になれたので、時間があれば話し合ったり、お稽古をしていたそうです。
その息の合ったところが舞台に活かされていて、ほのぼのとするお似合いコンビでした。

真風・潤大人な完成したトップスターコンビには、やはり『007』のようなアダルトな世界観や恋愛がしっくりくるなと思いました。

でも適任ではなくても、コブラカナを見事に役として演じて魅せてくれているトップコンビは、やはり素晴らしいですし、本公演では、それぞれのスターさんが原作のキャラクターに合わせて役を深くつくりこんで、見事な再現度で演じられています。

新人公演に感動するとともに、本公演の素晴らしさを再認識しました。

キラキラスターの亜音有生くん

コブラ【山王連合会】(真風涼帆)
……亜音有星(103期)

キラキラオーラ満載の何をやっても華がある「ザ・スター」だと思いました。

冒頭に一人せり上がりで登場して、セリフを言って、手のアクションをしただけで、掴みはバッチリ!私は鷲掴みにされました。

「シャーロックホームズ」で初主演の時は、台詞と出番が多すぎて、途中から役をこなすことで精いっぱいな印象をもちましたが、今回は主演として堂々と舞台に立って空気を動かしていて、頼もしささえ感じました。

この1年余りで、とても成長されたように思います。
真ん中に立つ自信がついてきたのでしょうか。

新人公演主演の2回の経験があるロッキー役の風色日向さん二人で芝居をしている所は、安定感にあふれていました。
真ん中に立つ経験値は、とても重要だと思いました。

歌も上達されていますが、まだ技術的には発展途上中なので、さらなる進化が楽しみです。

103期あたりでは、一番先頭を走っているスターさん。
今回の新人公演で、そのスターぶりを更に証明してくれたように思いました。

山吹ひばりちゃんも、105期の有力ヒロイン候補

カナ(潤花)……山吹ひばり(105期)

以前はアニメ声が気になって仕方ありませんでしたが、今回は全く気になりませんでした。
声の努力をされたのでしょうか。素晴らしいです。

高音がクリアでやっぱり歌がお上手。
亜音くんとのデュエットもひばりちゃんがカバーしていて、良い感じでした。

滑舌も良くセリフが聞き取りやすかったですし、お芝居も自然体。
等身大のカナを自分のものにして演技されていました。

そして今回はビジュアルも最高でした。
髪形も似合っていて、舞台化粧がOGの伶美うららさんに似ていて、抜群に綺麗だと思いました。

華奢で折れそうなぐらい細いので、余命短いカナ役の説得力がありました。
スタイルもとても良いですが、もう少しお肉がついても良いかも。

105期の歌上手な娘役さんたち(星空美咲(花組)、音彩唯(雪組)、詩ちづる(星組))が、次々に活躍されていますが、ひばりちゃんもその方たちと今回の新人公演で肩を並べた感じがしました。
「ヒロインの容姿」なので、さらに華が加わったいったら、ヒロイン道を邁進していかれるのではと思います。

宙組でも105期ライバル作戦?

スモーキー【RUDE BOYS】(桜木みなと)
……大路りせ(105期)

スモーキーに寄せたメイクと髪形がバッチリ決まっていた上、歌が特にお上手。
実力のある桜木さんだからこそ、演じこなされているスモーキーだと思っていましたが、大路くんも大奮闘していて、その実力の高さにビックリしました。
しかも桜木さんとは違った、儚いけれど気迫も備わっている、内に炎が燃えているようなスモーキーでした。

日向紀久【達磨一家】(瑠風輝)
……泉堂成(105期)

男役メイクが凄くイケメンで、色気と華があって、本公演でも気になっていましたが、男臭い日向を見事に格好良く魅せてくれました。目の使い方が巧みでした。

歌上手な本役の瑠風さんが最初は難しいと言われていたラップなので、ラップは歌いこなせていませんでしたが、俊敏なダンスと雰囲気でその場をかっさらっていました。
特にダンスがお得意のよう。

瑠風さんと身長差があるので、衣装がぶかぶかでしたが、それさえ様になるように着こなされていて、男役の見せ方を研4にして既に心得ていることに感動。
「ナル」という愛称ですが、ナルシスト的な雰囲気の男役さんなので、その個性で人気者になっていきそう。

105期の大路さんと泉堂さんは、全く持ち味が違っていて、身長差もあります。
星組大希颯×稀惺かずとのライバル関係と似ています。

105期の男役さんも次々に活躍していて、105期は男役、娘役とも95期の再来になるかもしれませんね。

新公最後の長の期102期の活躍

ROCKY【White Rascals】(芹香斗亜)
……風色日向(102期)

「新人公演インタビュー」でも、大路さんと泉堂さんのトークを盛り上げる「頼もしいお兄さん」でしたが、どっしりとした存在感と、抜群の歌唱力とお芝居の安定感で全体を引き締めていらっしゃいました。

純子【苺美瑠狂】(天彩 峰里)
…… 春乃さくら(102期)

ドスが効いていて、コブラのことが気になって仕方がないかわいい純子さんでしたが、ヤンキーになりきるには、品性がちょっと邪魔をしたかも。
ラストの「山王街のアーケード上」の綺麗なカゲソロは誰かな?と思ってプログラムを見ると、さくらちゃんでした。本当に美声で、歌声が素晴らしいです。

バイフー【苦邪組(クジャク)】(小春乃 さよ)
……花宮沙羅(102期)

ワンフレーズでも歌ったら抜群に上手で芝居もいつも巧みです。
「長の期の長」としてのご挨拶が、とてもお気持ちが伝わって来て良かったです。

ナレーター(寿つかさ)……凰海るの(102期)
ナレーションがとてもお上手。流石、長の期の方だと感心しました。

イケメンすぎて、いつも目が惹かれる輝ゆうさん
そして湖風珀さん夢風咲也花さん

新人公演を先に卒業された潤花さんをいれると、102期は7名いらしたのですね。
長の期としての大役、お疲れさまでした。

安定感抜群の104期真白悠希さん

リン【苦邪組(クジャク)】(留依蒔世)
……真白悠希(104期)

何を演じても上手い真白さん。
留依さんに寄せながらも、ご自分の味も出していて、悪の親玉の強面な迫力ある演技でした。声も歌も何もかも出来上がっています。

舞台メイク姿が芹香さんに似ていて、映像で見ると「えっ芹香さん?」と一瞬勘違いしてしまうほど。

104期は、真白さん、真弘蓮さん(月組)、天城れいんさん(花組)など、熟練した芸達者な方が揃っていますが、なかなか新人公演の大きな役が104期の男役さんには振られていません。

嵐之真さんも、イケメンで今回は、若翔りつさん演じるダン【山王連合会】役を味のある演技で演じていらっしゃいました。

新人公演の主演経験者のいない期は無いので、104期の誰か抜擢されるでしょうか?

真白さんにも、大きな役がまわってくると良いなと思います。

その他気になった人たち

村山良樹【鬼邪高校】(鷹翔千空)
……奈央麗斗(107期)
「SWORD」紹介で、階段のセンターに座って、堂々と幕開きを経験する研2奈央麗斗くん。美形で芝居上手なので、これからも抜擢されていくでしょう。

タケシ【RUDE BOYS】(秋音 光)
……波輝瑛斗(106期)
いつ見ても鳳月さんに似ていて、背後の映像に映っていても「あっ」とついつ嬉しくなってしまいます。お芝居もダンスもセンスが良さそうで、密かに応援しています。

108期の、音学学校受験時に、「沸騰ワード」密着取材されたみくちゃんこと海玖里粋さん
初めての新人公演だと思いますが、RUDEBOYSや達磨一家で大活躍されていました!
達磨一家では、キツイ表情でがんを飛ばしていました。

このように、研1さんも大活躍する新人公演でしたが、初舞台早々、ヤンキーを演じて出番がいっぱいなのは、親御さんとしては嬉しいのかな?とちょっと複雑で心配になりました。

こういう治安の悪い公演は、これが最初で最後かな?

「清く正しく美しく」の宝塚の概念も、2022年の異色の公演によって、振れ幅がとても大きくなっています。

これも、多様性の時代の特徴なのでしょうか?

どんな役を振られても、品性を失わずに素敵に演じられているタカラジェンヌの素晴らしさも感じています。

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