花組『巡礼の年』『Fashionable Empire』初日感想
こんにちは、くららです。
『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』の初日を観劇しました。
この公演のスチール写真→スチール
初スチールは、糸月雪羽ちゃん(100期)、泉まいらくん(100期)、星空美咲ちゃん(105期)。

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星空美咲ちゃんは、大劇場ロビーのパネルにも入っていました。
トップ娘役さん以外で、研4でパネル入りは過去に例が無い早期掲載だと思います。

4名の退団者(飛龍つかさ、若草萌香、音くり寿、芹尚英)に手厚く活躍の場があったように思いました。

パレードの階段降りについて

今回の公演の話題は、水美舞斗さんが2番手の大羽根を背負われたことが話題をかっさらっていますね。
公演プログラムでも、水美さんは2番手、永久輝さんは3番手の扱いだったので、羽根にそのまま反映していて、良かったと思いました。
今年に入っての5組の公演プログラムの内容から、2番手、3番手がはっきりしてきています。(後ろで詳しく書きました)

階段降り(紫は退団者)
若草(エトワール)

一ノ瀬・飛龍・帆純



聖乃

永久輝(白3番手羽根、青スパンコール衣装)

水美(白大羽根、銀スパンコール衣装)

星風(白大羽根)

柚香(白トップ羽根+雉 白スパンコール衣装)

並び
副組長・音・聖乃・水美・柚香・星風・永久輝・高翔・組長・飛龍

カーテンコールでの話
3回目のカーテンコールで
れいくんが「みなみも羽根!」と水美さんに声をかけて
客席から大きな拍手が起こって、マイティがぺこぺこお辞儀をして、マイティの目に涙が光っていました。

4回目のスタンディングのカーテンコールでも
れいくんが、ご挨拶の後に「ねえ、みなみ」と振って
マイティが「れいのもと、つとめてまいります」

前回の『元禄バロックロック』『The Fascination!』では、マイティとひとこちゃん(永久輝)が同じ小羽根ということで、客席になんとも言えない空気が漂いましたが、今回はマイティの羽根に客席が大盛り上がりだったので、その会場の雰囲気を感じ取って、カーテンコールで羽根発言になったのでしょうか。

ひとこちゃんも、今回ホッとしているように私は感じました。

しかし、2番手の大羽根を背負うと、トップスターになるか、退団か、と言われています。
未だかつて「トップスターの同期引継ぎ」はありません。

2番手の大羽根を背負わなければ、その先を急ぐ必要がないかもしれませんが、背負ってしまったので、
今後どう展開していくのでしょうか?

「マイティの大羽根おめでとう」で話が集結していますが、「問題はこの後に続く」のように思います。

『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』感想

ちょっと時代がずれているような気もするのですが、ロココ調時代の衣裳がとっても豪華でした。
全般に衣裳や豪華な装置、楽曲も良く、ピアノの調べが絶えず流れていて、「宝塚を観たぞ」という思いにしてくれました。

リストの生涯が描かれていて、生田先生独自の受け取め方でロマンスとして見せてくださっているのですが、壮大で重厚感がある内容で、1回ではその深みにははまれませんでした。
「魂の彷徨」というタイトルなので精神世界の話になることも、このストーリーの特徴かな。

リストと3人の女性と他の出演者たち

ジョルジュ・サンド(永久輝せあ)
インタビューで「冒頭から濃いですね。11時公演、大丈夫か……」とれいくんがこたえる程、濃いラブシーンが多いということでしたが、冒頭のひとこちゃん演じるジョルジュ・サンドとのラブラブは確かにすごかったです。

ピアノの前でのふたりの濃厚なキスシーン。
ひとこちゃんが吸っていたタバコをれい君が吸ったり。
ふたりの顔が近く、指を絡め合ったり、セリフもなかなか。
噂のれい君のピアノの弾き語りが早々にありました。野心を歌うのでインパクトがさらに強い。
最後にソファに押し倒して、暗転でセリ下がっていきました。

何を見せられるんだ!と最初は思いましたが、濃厚なラブシーンは冒頭だけでした。

ひとこちゃん演じるジョルジュ・サンドは、強い意志をもった女性で、この後も要、要で登場して、とても存在感があり、この作品の中で場を引き締め、一番輝いていました。
ショパンと暮らすようになってからは、女性の装いになり、黒髪のドレス姿も素敵でした。

星風まどかちゃん演じるのマリーとリストとの愛は、安らぎに満ちた純粋なものでした。
かけおち後、森の中で2人は追いかけっこをしていて、「うたかたの恋」の予行演習をしているのかと思ってしまうほど。
そんな二人の生活もすぐに終わってしまって、マリーは自由を求めて、市民と共に革命に加わっていきます。今回リストとの恋愛を魅せるシーンは少なかったですが、芯の強いヒロインが魅力でした。

音くり寿ちゃん演じるラプリュナレド伯爵夫人とは、抑圧と執着の愛の関係性が描かれていました。
ラプリュナレド伯爵夫人はオリジナルキャラクターかと思っていましたが、実在の人物で、リストへの当てつけで、帆純まひろ君演じるピアニストのタールベルクを支援していったあたりが史実と違うようです。
リストのライバルとして登場する帆純まひろ君も演技が光っていました。

そしてリストとマリーに駆け落ちされてしまって、残されたリストの愛人の音くり寿ちゃんとマリーの夫の飛龍つかさくんが一緒に怒りの歌を歌うところがありました。
どちらもお芝居も歌も最高にお上手で、退団がとっても惜しまれました。

ショパン(水美舞斗)
愛情あふれるやさしいショパンを抑えた演技で好演されていました。
最後にリストに思いを吐露するシーンも良かったです。

エミール(聖乃あすか)
熱い男を熱演されていました。「冬霞の巴里」から男らしさが板について、線の太い男役さんになったなと思います。舞台化粧の眉毛も太くなったような。

リストとマリーが一緒に過ごした期間は短いので、最後に晩年にマリーがリストのいる修道院を訪れます。そのシーンが「エリザベート」の「夜のボート」のようで、宝塚らしい終わり方だなと思いました。

ショー「Fashionable Empire」について

タイトルにファッショナブルと入っている通り、柚香光くんがとってもファッショナブル!
青い髪がとってもお似合いでした。
でも青の髪の奇抜さに衣装が負けている感じもしました。

全般には、お洒落な衣装が続々登場して、新しいものも沢山ありますが、かつて舞台で観たことのある衣装もわんさかあって、「あの時の衣裳かな?」と思いながら見るのも、とっても楽しかったです。

プロローグはフード付きで革ジャン風、娘役はミニにブーツ。

フィナーレは、ハットにスーツにロングコート、娘役さんも。

稲葉先生は、水美舞斗くんに身体能力の面で絶対的に信頼を置かれているとのこと。ダンスシーンがトップスターの柚香光くんより多いように感じました。そして際立って素晴らしかったです。

永久輝せあくんの魅力は歌で、安奈淳さんや春野寿美礼さんを彷彿とさせる、深くて良い声を持っていると稲葉先生は評価されているので、歌のシーンが沢山ありました。
「冬霞の巴里」の時も感じましたが、深みのある歌にさらに磨きがかかっています。歌唱力だけでなく本当に声も良い。

すっかり大人っぽい娘役さんになった星風まどかちゃんですが、ショーでは2シーンほどショートカット姿でした。すると途端にキュートで可愛くて少女になってしまいます。
これもまどかちゃんの魅力だなと思いました。

明日もう一度観劇予定なので、ショーの感想はそれから書きたいと思います。

公演プログラムについて

今年のお正月公演から、路線スターの公演プログラムの掲載の仕方が変更になっていました。

2番手級
・お芝居の全身写真1ページ
・ショーのスチール写真1ページ
・ショーの全身写真1ページ
・プロフィール1ページ
(芝居のスチール写真も販売される)

3番手級
・お芝居の全身写真、もしくは写真がある
・ショーのスチール写真1ページ
・プロフィール1ページ

4番手級
・スチール写真1/2ページサイズ
・プロフィール1/2ページこのサイズ

今回の花組をもって、5組出揃いました。
各組の陣容がはっきりしました。

月組 宙組 雪組 星組 花組
2番 鳳月 芹香 朝美 水美
3番 暁(組替) 桜木 和希 瀬央 永久輝
4番 風間 瑠風 聖乃

雪組4番手は縣千くんだと思いますが、公演プログラムには、そのように掲載されていませんでした。
星組もまだ極美慎くんは掲載されていません。

花組の公演プログラムに、スカイステージ20周年ビジュアル(14人写りのもの)が掲載されていました。この序列はファンからブーイングの声が上がっても動かしようのない事実のようです。

そして現在の宝塚の2番手は4人で、星組は不在ということなのでしょう。

星組は、ありちゃんの組替によって、3番手級が瀬央さんと暁さんの2人となりました。
しばらくは2番手不在で、ダブル3番的な感じで進んでいくのでしょうか?

星組も95期のトップと次に続く同期生という所が花組と全く同じです。
星組も荒れることなくスムーズにいくと良いなと思います。

花組公演はお芝居もショーも花組らしさ満載でとっても良かったです。

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