演目選びは大切、これからの作品を考察
こんにちは、くららです。
昨日は花組「TOP HAT」の配信を楽しく見ました。

dTVの配信は一度も止まることなく見れました。良かった!
このブログでおススメと書いてしまったので、内心止まったらイヤだなと心配していました。
数人の方から、全く問題なく見れましたよ、とメールをいただきました。

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演目とポスターが大事と思ったこと

私は現在雪組公演がお気に入りで通っています。(和希そらくん効果もあります)
雪組の初日を観劇して、明るいほのぼのとしたお芝居とスタイリッシュで格好良いショーがとっても気に入って、チケットを追加しました。
しかし初日が明けても、まだチケットが取り放題でした。

そんな時、息子からLINEが来ました。
かねてから宝塚を観たいと言っていたので、ついでに

「観て来た雪組公演とっても楽しかったので、観に行く?」と聞くと
「観たい」と言って、都合の良い日を連絡して来たので、彼女の分と合わせて2枚日曜日のチケットを取りました。

息子は2016年の雪組の『るろうに剣心』が、宝塚初観劇でした。
一緒に住んでいた頃は、私がスカイステージをつけている時にそれを目にしていたので、宝塚について知識は持っています。何組あって、トップスターが誰とか。母親は誰のファンとか。

一昨年久しぶりに宙組の『アナスタシア』を観劇して、次は『ロミオとジュリエット』を観たいと言っていましたが、土日のチケットをとることは出来ませんでした。

阪急電車で通勤するので、宝塚のポスターは毎日目にしていて、興味は持っているようです。

『めぐり会いは再び』について

「宝塚の新しいスチームパンク風のやつ面白そうやな」
と先日息子からLINEが来ました。

星組の『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』のポスターのことのようです。

礼真琴くんの被っている黄色いシルクハットには、ゴーグルとレンズが付いていて、まさにスチームパンクでした。
そしてポスターの背景もスチームパンクです。

スチームパンクとは
ヴィクトリア朝時代のコスチュームやアンティーク感のある洋服と、歯車、蒸気メーター、シルクハット、コルセット、冒険者風のレザーガジェット、ガスマスク、ペストマスク、ゴーグル、懐中時計、コンパス、気球、飛行船などのモチーフやガジェットが組み合わさることが多い。

今回が『めぐり会いは再び』の第三弾です。前作2回はポスターはヴィクトリア朝時代のコスチュームでしたが、スチームパンク風ではありませんでした。
今回は舞台の上もスチームパンク風になるのでしょうか?

ポスターに目を惹くモチーフを使って、若者が興味をもつようにしている小柳奈穂子先生は、流石だなと思いました。

雪組のポスターは、三度笠、道中カッパに鬘の江戸時代の股旅姿です。
若者の時代劇離れが言われるようになって久しいです。
息子など一度も自分からすすんで時代劇を見たことが無いと思います。(大河ドラマを除いて)そのためこの股旅姿には興味がわかなかったようです。

若者の興味を惹くのは、やはり若い感覚でしょう。
若者でなくても、宝塚の作品というと豪華な衣装の洋物をイメージして期待する人の方が多いと思います。

雪組の『夢介千両みやげ』は、私のような年代には何の違和感も無く楽しめますが、若者には古臭い世界観なのかもしれません。

春休みなのに、雪組大劇場公演は1階席でさえ空席がありました。2階も赤いエリアが目立ちました。

雪組生は、精一杯熱演されていて、楽しいお芝居と迫力あるダンシングショーが繰り広げられています。観劇すれば「観て良かった!」という評価になると思います。

しかし「観たい!」とポスターの段階から思えるもので無ければ、一般客の集客はやはり難しいように思います。

コロナ禍前は、宝塚大劇場は団体客によって客席が埋められていたので、団体客が少ない今は、仕方が無いと言えばそうです。
しかし、一般客が集まる演目を上演して、客席が埋まる方向に持っていくことも必要かと。

観劇する前の息子から「星組公演の方が良かった」というニュアンスが多分に伝わってきました。
星組公演の土日のチケットは取れませんでした。

『るろうに剣心』を観た時に、斎藤一が格好良かったと言っていたので、その斎藤一を演じていた人がトップスターで主役よ、と伝えています。
雪組公演を観れば、楽しかったと言ってくれると思いますが、初めに抱いたイメージというものは、簡単にはぬぐえないようです。

演目選びは、とても大切だと実感しました。

コロナ禍の暗い時代に、『夢介千両みやげ』のようなスカッと明るい痛快娯楽時代劇も、貴重な演目だとも思います。

しかし宝塚らしい格好良い男役さんが登場しないので、宝塚の作品としての物足りなさはあります。

宝塚のターゲット層も幅広くて絞れない上、いろんな演目を上演して様々な需要にこたえている宝塚なので、万人にこたえられない演目になってしまうのは仕方がないのかもしれません。
しかし演目によって観客動員数が減ってしまうのは残念です。

新しい木場理事長になって、「男性向け風な時代劇が増えたぞ」という印象を持っていたので、調べてみました。

2021年宝塚大劇場作品(降順)

日本物時代劇を緑色
日本物現代劇を青色

花組『元禄バロックロック』
『The Fascination(ザ ファシネイション)!』

星組『柳生忍法帖』
『モアー・ダンディズム!』

雪組『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ-
『Fire Fever!』

宙組『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』
『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』

月組『桜嵐記(おうらんき)』
『Dream Chaser』

花組『アウグストゥス-尊厳ある者-』
『Cool Beast!!』

星組『ロミオとジュリエット』(海外ミュージカル)

雪組『f f f -フォルティッシッシモ-』
『シルクロード~盗賊と宝石~』

日本物時代劇が3本、現代劇は1本。
コロナ禍前より日本物時代劇が増えていました。
海外ミュージカルは1本だけで、7作はオリジナルでした。

2022年宝塚大劇場作品

月組『今夜、ロマンス劇場で』(映画原作)
『FULL SWING!』

宙組『NEVER SAY GOODBYE』(オリジナル再演)

雪組『夢介千両みやげ』(小説原作)『Sensational!』

星組『めぐり会いは再び』(オリジナル)
『Gran Cantante!!』

花組『巡礼の年』(オリジナル)
『Fashionable Empire』

月組『グレート・ギャツビー』(小説原作)

宙組『HiGH&LOW』(ドラマ、映画原作)
『Capricciosa』

雪組『蒼穹の昴』(中国物、小説原作)

星組『未定』
今年最後の星組公演はまだ発表されていませんが、前々回が日本物時代劇だったので、そうでは無いと思われます。

2022年の日本物時代劇は、『夢介千両みやげ』だけです。
『蒼穹の昴』は中国物ですがその類に近いです。
そして版権の必要な海外ミュージカルはで、小説や映画などを原作にしたオリジナル作品が上演されます。

これから宝塚は、男性向け時代劇を上演していくのか?とちょっと心配していましたが、それは2021年がピークで、2022年は日本物の時代劇は1作+中国時代劇1作でした。

宝塚らしさが感じられる作品が上演されていくことを期待したいです。

その中で『HiGH&LOW』は異色です。
これは若者をターゲットに新規開拓していく計画なのでしょうか?
息子は興味をもつかもしれません。

まだ噂段階ですが
ブログやTwitterなどで上田久美子先生が前年度で退職された(2022年3月31日)という話が流れています。いろいろと調べて見ましたが、正式には発表されていません。

上田先生はコロナ禍のリスケジュールによって、昨年は二つの退団公演を担当されました。(望海さんの『f f f -フォルティッシッシモ-』と珠城さんの『桜嵐記』)
とても激務だったと思います。それ以降作品の予定がありません。
とても気になっていました。

『桜嵐記』を見て「珠城さんの集大成のための上田先生の集大成作品」という感想をもちました。
宝塚の作品で遺憾なく才能を発揮されている方が、宝塚から離れられるとは信じたくありません。

噂は噂であって、次に公表される作品に上田先生のお名前があることを願っています。

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