『Greatest Moment』感想
こんにちは、くららです。
『Greatest Moment』観劇してきました。
本当に豪華で感動いっぱい、胸いっぱいで、ますます宝塚を好きになる公演でした。

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11月4日13時開演「ALL」について

昨日の初日は予定より30分オーバーして終わったので、トークシーンではみなさん「2分間」と口にしながら、短縮トークを意識していらっしゃいましたが、20分オーバーで終わりました。
10分間短縮できたことは良かったのかな?

1回目のカーテンコールの後に緞帳が降りても拍手が鳴りやまなかったので、再び緞帳が上がって客席はスタンディングオベーション。
マイクを持っていた榛名さんはじめ舞台の上の方々もそのことに感激されていた様子でした。こんな素敵な舞台を見せていただいたら、拍手は鳴りやみません。

本日の出演者について
初風諄、榛名由梨、安奈淳、高汐巴、剣幸、若葉ひろみ、こだま愛、安寿ミラ、涼風真世、真矢ミキ、愛華みれ、真琴つばさ、森奈みはる、麻乃佳世、風花舞、彩輝なお、瀬奈じゅん、大鳥れい、壮一帆、彩乃かなみ、珠城りょう、瀬戸かずや。

現役生特別出演……凪七瑠海、紫門ゆりや
凪七さん紫門さんは、「スター専科」という感じで、OGの方々よりキラキラの衣装で、華やかさと煌びやかさを添えられていました。

アンサンブルの方々……椎名葵、舞城のどか、桐生園加、初姫さあや、白鳥かすが、羽咲まな、扇けい、響れおな、玲実くれあ、咲希あかね、貴澄隼人、更紗那知、鳳真由、白姫あかり、隼海惺、矢吹世奈。

ダンサーさん揃いです。舞城のどかさん、桐生園加さんが懐かしかったです。

瀬戸かずやさんトップスタート同等に活躍

瀬戸さんだけトップスター経験は無いのですが、トップスターの方々と同じ扱いで、堂々と活躍されていました!

花組のショーと言えば『EXCITER!!』
前奏で「キターっ」となった所に、瀬戸さんが真ん中から登場!
凄い手拍子で、大盛り上がりでした。
最後のキザッたポーズも現役時代のまま超カッコよく決まっていました。

土曜日が初日の花組大劇場公演『The Fascination(ザ ファシネイション)!』でも、花組メドレーで『EXCITER!!』が歌われるようです。
自然にテンションが上がる『EXCITER!!』は、既に花組の宝のようになっていますね。

雑誌で紹介されていた瀬戸さんと真琴つばささんとの共演は、『ル・ボレロ・ルージュ』の♪情熱の翼♪でした。
真琴さんが歌って風花さんが踊っていると、そこに瀬戸さんがあらわれてダンスに加わり、まさかの真琴さんとのトリプル競演!
瀬戸さんとっても嬉しそうでした。

安寿さんの退団公演『メガ・ヴィジョン』の名ダンスシーン「サードヴィジョン」では、センターが安寿さんでその両隣が珠城さん瀬戸さんで、3人のキレの良いダンスがおがめました。

昨日も書いた「ファンシー・タッチ」のフィナーレの名場面「ラ・コンバルサ」の「男役五人衆」、紫吹さんの代わりに瀬戸さんがイン。このシーンも花組らしいボルテージが上がるものでした。

OGのトップスターが活躍する公演で、元2番手だったスターが互角に活躍するものは、今まで見たことがありません。トップスターとそうでないスターとの間には、明確な区別がありました。

プログラムやポスターでは、トップスターさんと扱いが違います。元トップスター、元トップ娘役は1ぺージ、彩吹さん、瀬戸さん、凪七さん、紫門さんは半ページです。
 今回2番手退団された彩吹さんもご出演されるので、瀬戸さんと同じような活躍になるのでしょうか? 

2番手の地位向上を感じました。2番手退団を頻繁させることの道が開拓されているのか?

プログラムの最初のご挨拶のページには、梅田芸術劇場とタカラヅカ・ライブ・ネクストのお名前が一緒に記載されていました。
タカラヅカ・ライブ・ネクストが関わると、2番手退団でもOG公演では、トップスター並みに扱われるのでしょうか?
タカラヅカ・ライブ・ネクスト主催の瀬戸さんのコンサートもそのうち開かれそうですね。

珠城りょうさんについて

先ほど書いた『メガ・ヴィジョン』で、安寿さんがセンターで、珠城さん瀬戸さんが2番手の位置で踊っていました。いつもセンターにいらしたので、2番手の位置にいらっしゃることが新鮮でした。

『グランドホテル』の再現シーンでは、三つ揃いのスーツで男爵として歌い、麻乃佳世フラムシェンに涼風真世オットーと、新旧混ざった夢の競演でした。

ショーコーナーでは、瀬奈さんと新旧二人による「アパッショナード」。
それから、一人で『CRYSTAL TAKARAZUKA』、『カルーセル輪舞曲』と懐かしい歌を歌ってくれました。

珠城さんのコンサートのお知らせがありました。企画・制作、主催梅田芸術劇場です。

珠城りょう 1st CONCERT『CUORE』

【大阪】2022.4/30(土)~5/3(火祝)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

【東京】2022.5/13(金)~15(日)
東京国際フォーラム ホールC

退団後初めての舞台で、トップスターとしての貫禄はおいといて、最下級生として、とっても初々しく存在されていました。
組のリーダーから一転、最下級生になって、お姉さま方に可愛がられて、のびのびされている感じでした。

印象的だったシーン

「風と共に去りぬ」コーナー
真琴さんと、スカーレット姿の愛華さんの「私とあなたは裏表」が見れました!
タモさんは体が大きくなっても、とってもキュート!可愛いスカーレットでした。毒舌ペイさんから「貫禄がついて」と言われる場面もありましたが、舞台に立つととっても華やかで、スターだなと思いました。

涼風真世さんは、妖怪では無くやはり妖精だった。
ご自分のことを「昔妖精、今は妖怪」などと仰っていますが、「PUCK」では妖精そのものでした。
「グランドホテル」のオットーは、眼鏡と衣装と雰囲気も可愛く、「ベルサイユのばら」では凛々しいオスカル様でした。

ヤンミキコンビは不滅!
真矢さんも安寿さんも沢山出番があって、とっても活躍されていました。
しかしファンにとって極めつけは、二人がそろった所!
誰よりも男らしくオーラを全開にしてキザッて決めている真矢さんが、安寿さんを前にすると下級生の顔になるところが面白い。高汐さんの隣に並ぶと、ヤンミキ二人ともが急遽下級生になるのも面白い!

真矢:「お変わりないですね」
安寿:「お金がない!?」
真矢:「いやいや、お変わりないですね、ですよ!あんた…、あんたって言っちゃったわ(笑)榛名さんの真似をして…」
真矢:「続きは東京で!」

全然変わらないヤンミキでした。

安寿さんはレギュラーメンバーですが、真矢さんの次の出演は東京になるのかな?

安寿さんはダンスに歌に大活躍で、ダンスは女役として踊っていらっしゃるところも何か所かありました。情感のこもった素晴らしいダンスです。
今や宝塚の名振付家として、「ヤンさんの振り付け」とファンから一目置かれていますが、ダンサーとして完璧だから、振り付けも素晴らしいのだなと思いました。
ご自分でお歳のことを話されていましたが、還暦をこえられても、現役生たちと肩を並べて踊れることもスゴイです。

歌もとてもお上手になられていました。
他の出演者も、現役時代より歌唱力がアップされている方が多くて、芸能活動を続けていらっしゃるかげには、絶え間ない努力があるのだなと思いました。

それぞれの組のメンバーが全員揃って、みんなで歌い上げて盛り上がるシーンがありました。元花組で月組トップスターになった真琴さんと瀬奈さんは、両シーンに「組子です」という感じで出ていらっしゃいました。

月組は「ミー&マイガール」

剣幸さんのビルに対して、こだま愛さん、麻乃佳世さん、風花舞さん、彩乃かなみさんの4人のサリーが登場。
名曲が歌われていって、最後は「ランベスウォーク」で、元月組生たちみんなが手をつないで笑顔で大盛り上がりで1幕が終了しました。

花組は「心の翼」

「ダンスの花組」のはじまりは、大浦みずきさんです。
花組の100年をお祝いするショー大劇場公演『The Fascination(ザ ファシネイション)!』でも、大浦さんの活躍されたショーシーンを再現されるようです。
今回も大浦さん主演のショーのダンス部分を安寿さんが踊られていました。

大浦さん追悼シーン
高汐さんが、大浦さんのことを語られました。

このシーンは、「琥珀色の雨にぬれて」からはじまりました。
ルイ役の瀬奈さんの「セラヴィ」から、初演のシャロンの若葉ひろみさん、そして初演のクロードの高汐さんがトレンチコートを羽織って「琥珀色の雨にぬれて」。
琥珀色に染まったライトで、ラストシーンも再現されました。

花組の再演のクロードは、匠ひびきさんでしたが、病気のために東京公演を休演されて、春野さんがクロードの代役をされ、瀬奈さんがルイの代役をされました。

匠ひびきさんインスタ情報
そして今も闘病中の匠ひびきさんは10月6日から心不全でICUに入っていらしたとのこと。
現在は普通病棟で、退院を目指して頑張っていらっしゃるようです。
回復されてご自宅での生活ができるようになることを祈っています。

ICUを出られた匠さんが、『Greatest Moment』のお稽古中だった高汐さんにインスタでメッセージを送られて、高汐さんが匠さんを励ますメッセージを送られたようでした。
「皆で貴方の分も、良い舞台になるよう頑張ります」というような内容が書かれていたようです。
匠さんは今回ご病気で出演できなませんでしたが、出演された花組生たちの心の中には匠さんも存在していたと思います。匠さんも花組の100周年を担われたお一人です。

私は高汐さん主演の「琥珀色の雨にぬれて」が大好きで、宝塚大劇場ではお元気だった匠さんの「琥珀色の雨にぬれて」でのクロード役を感動して見ていただけに、その後の休演になる展開が信じられませんでした。

瀬奈さんをはじめ当時の花組生たちは、お披露目・退団公演の主演が代役になるという、受け入れがたく辛い経験をされています。瀬奈さんは今回ルイとして歌われることはお辛かったのではと思いました。

匠さんのお披露目・退団公演の「琥珀色の雨にぬれて」は、2002年5月~6月でした。

大浦さんは、その7年後の2009年11月14日にお亡くなりになりました。
このことも、今でも受け入れがたい悲しいことです。

「琥珀色の雨にぬれて」は、再演が繰り返される名作ですが、そのかげには花組の深い悲しみがあるのです。

その悲しみを歌の力で癒してくれるのが、「心の翼」です。
1985年9月~花組で上演された「テンダー・グリーン」の主題歌です。

正塚晴彦先生の宝塚大劇場デビュー作で、従来の宝塚作品とは全く趣がちがっていました。
未来社会に生きる若者が、見知らぬ森に迷い込んで、そこで住む人間性豊かな人々によって愛の尊さを知る物語で、最後に「心の翼」が歌われました。やさしさが心にド~ンと響いてきて、励まされる名曲です。

阪神淡路大震災の時にも、心を癒し励ます歌として歌われ、「心の翼」は今も歌劇団のイベントなどで歌い継がれています。
特に花組では大切に大切に歌い継がれています。

花組では、「心の翼」を元花組生全員が大合唱して、感動のひと時となりました。

ペイさんのやさしい語りかけるような歌い声が、心に訴えかけてきます。
ペイさんファンの私は、ペイさんが歌う「心の翼」が、やはり一番好きです。ペイさんのイベントに行くと、必ず最後に歌われます。

『The Fascination!』でも、「心の翼」が歌われるようです。

大浦みずき追悼コーナーでは、生前に大浦さんと親交の深かったアストロリコ四重奏団が特別出演されていました。
アルゼンチンタンゴに魅了されていた大浦さんは、タンゴにも注力されていたようです。

高汐さんがタンゴを歌い、その後安寿さんが踊られていました。

安寿さんとアルゼンチンタンゴというと、月組の『Dream Chaser』のミロンガですね。

宝塚はいろんなところでいろんな繋がりがあるのだなとも思いました。

 

宝塚は107周年を迎え、花組と月組は100周年を迎えました。花組と月組の今までを振り返って、3時間の公演に仕上げることは大変なご苦労だったと思いますが、エッセンスが上手に取り込まれていて、本当に素晴らしいものでした。

オールドファンの方には特におすすめです。
珠城さん瀬戸さんが退団されてすぐの公演なので、若いファンの方もいらしていましたが、みなさん感動されたのではないかと思います。

語彙力が無いので、宝塚はスゴイ!この一言につきます。

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