第三の男 縣千
こんにちは、くららです。
宝塚大劇場での『CITY HUNTER』『Fire Fever!』の千秋楽も近づいてきました。

8月31日に宝塚大劇場での『CITY HUNTER』の新人公演の主演・冴羽獠役を終えた縣千くん、ますます本公演の芝居でもショーでも、格好良く素敵になっているとか。今週最後の観劇日を楽しみにしています。

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ラジオの冒頭からギャップ萌え

9月6日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』に、縣千くんが出演しました。

縣くんと言うと、「ザ男役」のイメージです。
宝塚を初めてご覧になった方が、本公演の『CITY HUNTER』の海坊主を見て「男性も出てるんですね!」と仰ったとか。
髭もじゃにサングラスで、バズーガー砲を軽々と肩に担いで、銀橋に現れる姿は、男性としか思えません。

しかしラジオから聞こえて来た縣くんは、
「こんばんは~、よろしくお願いしますぅ!」
と、女子ちさとちゃんやさしい声でした。

思わずパーソナリティの小山さんから笑いが起って
小山:「だってその挨拶、海坊主のイメージないもん」

縣:「そうなんですね。声とのギャップがね。海坊主との声のギャップが難しいなぁと思います」

小山:「だからあんまりしゃべらないんだ(劇中、海坊主が)」

縣:「そうかもしれない」

ギャップ萌えの笑いから、番組はスタートしました。

新人公演の話について

新人公演での冴羽獠は、大絶賛されていましたが、演じる側の縣くんは意外にも悩み続けていたようです。

「どんな冴羽獠をお客様に届けしたら良いのか」、新公当日の朝までもずっと悩んでいたそうです。

おチャラけている所、シリアスな所、獠の本心とか…、
接する相手のキャラクターによって違う面が出るよう獠の百面相を見ていただきたいと思いつつも、自分の中のバリエーションが少ないので、素直に技術として出すのが難しいところだなと思いながらお稽古していたそうです。

新公当日、本公演で海坊主を演じていた時も、新公の「開演しちゃうよ」という直前まで、自分の中での冴羽獠像が明確では無かったそうです。

いざ幕が上がって本番になると、自分の思う稽古場でやってきたことを信じ、その場で感じるみんなとの空気感の冴羽獠を演じたそう。

:「結果どんな風だったかは自分でもよくわかっていない…」

小山:いやもうスゴク良かった!縣千は弾けたらそういう風になるかとか、パっと暗い面を見せたり、いろんな面を見せてくれるんでスゴイ成長したなと」

獠は百面相と捉えている多面性が豊かに表現できていたと聞きました。
そして何よりも楽しんで演じていたことが、よりみんなを楽しませてくれたようです。

「新人公演」とは思えない、コミック誌の冴羽獠そのものだったと、多くの高い評価を聞きました。
研7でここまで再現率の高い演じ方ができたのも、本番直前まで悩んで役を追求していたからでしょう。

縣:「どこまで楽しんで良いのだろう塩梅が難しいなと思いました。」
という発言もありましたが、コメディは全力で楽しんで良いのではないかな?と思います。舞台の上の縣くんがイキイキとしていればいるほど、客席に伝わってくるものは多いと思います。

朝美絢くんと縣千くんの関係性

前回出演の朝美絢さんからのメッセージ
朝美:「今海坊主で、ガッチリとかためてくれているので、冴羽獠どうなるのか楽しみです。「本物の魔法使」ではモプシーで可愛いワンちゃんだったのに、次の公演では髭もじゃのおじさんになっていて、「ああモプシーはいずこへ?」と言う感じです。
あれ程ふり幅広くやってくれるなので、新人公演楽しみだな」

:「嬉しいけど、アダムは魔法を忘れている。「どこへ行った?」じゃなくて、ちゃんと「できるんだ、やるんだ」と箱を開けたら、いつでも会えるんです。「本物の魔法使」でね、ジェインがいつでも会える、っていうのをアダムに言ってもらっているんですけど、アダムはもう忘れている。」

小山:「あーさにそう言っておきます。(笑)」

:「お願いします。(笑)」

ユーモアですが、先輩にハッキリと意見が言える縣くんでした。

『Fire Fever!』ロケット後、「エイトシャルマン」で彩風さんを誘惑していくシーンについて
:「たまたま自主稽古で、レオタードを着ていなくて、海坊主の感じの迷彩の服を着ていたんです。それで「エイトシャルマン」のプリプリとする可愛い振りをしていたら、朝美さんからそんな可愛い感じではダメだよ、もっと強気でいかなきゃあ、気合の入るようなカツンとした振りの方がお客様に伝わると言われて、海坊主という気持ちで彩風さんに関わらせてもらっています」

最後の観劇の時に、そういう見方で、このシーンを見たいと思います。

ロケット姿で、彩風さんと朝月さんコンビの間に割り込んでいく朝美さんも、毎回強気のアドリブが面白いです。
縣くんにも、あーさは「強気姿勢」をアドバイスしているのですね。

縣くんと朝美さんは6期違いですが、良いコンビネーションのふたりですね。

縣千くんの公演のすすめる見どころ
:「海ちゃんは、補正などで筋骨隆々な面は出せていると思いますが、声とのギャップに戦っているので、東京公演ではより見た目とのバランスを計算して上達していきたいなと思っています。」

:「ショーでは、「New Fire」でセンターで踊らせてもらっているんですけど、その次がフィナーレナンバーで彩風さんが娘役さんを引き連れてセンターで降りていらして、その時にみんなで手をあげるので、「受け取ってください私たちのパワー次に」みたいな感じで、勢いを繋げる流れをお客様に見ていただけるのが幸せです。」

次回出演の綾凰華さんへのメッセージ
「あやさんよく私に元気?大丈夫?って声かけてくださって、いつも気にかけてくださって、心配してくださって本当にありがとうございます、って思っております」

綾凰華さんは、見た目通りやさしい気遣いの人なのでしょうね。

第三の男・縣千

100期の聖乃あすかさん、風間柚乃さんにつづいて、バウホールの主演を来年1月に縣千くんが務めることが決まっています。
100期以降の路線の3人目という位置にいます。

入団当初の抜擢の仕方は、100期の2人より、誰よりも早かったと記憶しています。
縣くんは研1から活躍していました。
(100期生は入団1年めは組回りでした)

研1で雪組に配属されてすぐに『星逢一夜』 新人公演では、永久輝せあさんが演じた汐太役を演じました。

秋の全国ツアー『哀しみのコルドバ』では、闘牛士のルシオ役で、既にセリフがありました。
現在花組で上演されていますが、闘牛士役を最下級生が演じていません。比較すると縣くんの抜擢のはやさがわかります。

『るろうに剣心』の新人公演では、月城かなとさんが演じた四乃森蒼紫役でした。
当時研1で重要な役どころの四乃森蒼紫役を見事に演じていたことには驚きました。
ただし走って登場するシーンが何回かあったのですが、バタバタと足音が大きくて、そのあたりが「新人さん」だと思ったものでした。

研2の終わりで『New Wave!-雪-』に出演して、ティンバレスを叩いていました。
ティンバレスの男は、主要メンバーの役どころで、月城かなと、永久輝せあ、諏訪さき、縣千 4名の中のひとりでした。

入団当初の駆け出しから、縣千くんがどれだけ期待されていたかがわかります。

新人公演の主演は研4で『凱旋門』のラヴィック(本役:轟悠)。
その後の望海風斗さんのトップスター時代に、新人公演の主演がまわってこなかったのは、歌の見せ場が多すぎて、歌を得意としていなかったことが理由かな?と思えます。

別箱公演でも、いつも活躍の場が与えられていて、今年の「ほんものの魔法使」では、2番手の犬のモプシーも予想を超える好演をされました。

機会が与えられる度に、その期待にこたえ、着実に進化してきています。

『CITY HUNTER』の海坊主も、よくあそこまでキャラクターを再現できたと思います。

ショー『Fire Fever!』でも、やはり縣千くんはショースターとして大活躍!
正統的な男役スターにとどまらず、色気があったり、ワイルドだったり、誰にも無い個性が光っています。
フィナーレ前の「New Fire」のセンターでがんばっているのも、これからの縣千くんへの期待値の現われのように感じます。

研2の華世京くんが、縣千くんに続くような抜擢を受けています。
5年先輩でその前を走っている縣くんは、ますます頑張って活躍をされることでしょう。

ラジオでの発言を聞いていると、課題に対して確実にクリアしていく向上心にあふれていて、下級生として物怖じしていない所にも、大スターとしての片鱗を感じました。

これから東京公演でもさらに活躍して、「100期以降の第三の男」として足跡を残していかれることでしょう。

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