こんにちは、くららです。
ライブ配信で「ほんものの魔法使」を見ました。
あまりに期待すぎていたからか、配信の感想は、今少しでした。
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でも、朝美絢くんのご挨拶で嬉しい報告がありましたね。
この『ほんものの魔法使』が、Blu-ray、DVDで発売されることが決定いたしました!
今まさにこの公演が収録されていますよ、皆様。
今日終わっても、アダムにそしてマジェイアの仲間たちにいつでも会える!という感じでございます。
なので『魔法の箱』だけではなくて、Blu-ray、DVDのパッケージも開けていただいて、魔術の世界をひき続き楽しんでいただけましたら、嬉しいです。
前例では、「2番手しか円盤を出していない」とか。
ますます「朝美絢は2番手!」が明確になりつつあるよう。期待してしまいますね。
生観劇に比べての、映像の残念さ
「今少し」という感想を持ったと書きましたが、生で観劇していたら、もっともっと楽しめたように感じています。
開演前にワクワクするような楽し気なメロディーが流れ、朝美絢くんの開演アナウンス!
そして、深いスモークの中、あーさが後ろ姿で登場して、一人舞台で歌って踊るという、王道のオープニングで幕があがりました。
アダムとモプシーがマジェイアの町の中に入るプロローグでは、町中の人たちが色とりどりの個性的なド派手な衣装を身に着けていて、風変わりで、あざやかでカラフルなおとぎ話の世界が展開していきました。
吹き上げ式の花火も上がったり、とにかく奇想天外なド派手なおとぎ話の世界でした。
こういうものは、自分の見たいところを見ることに醍醐味があります。
引きの映像では、そのあたりのインパクトが欠けていて、物足りなかったです。
生で自由に視線を動かして観る舞台は、きっとワクワクドキドキの世界なのでは?
「生観劇」しか想定していない演出なので、「映像観劇」によって、その差が明らかに出てしまったのでは?と感じました。
1幕がとても盛り上がりに欠けているように思いましたが、プロローグだけでなく他のシーンも、舞台セット等が凝っていたので、実際に舞台全体を見ていたら、目で楽しめるシーンが沢山あったのだと思っています。「つまらない」という感想をあまり聞いていなかったので。
映像でさらに朝美絢君の「顔の良さ」と「演技力」は映えた
しかし主演の朝美絢君の「顔の良さ」は、顔面のアップ映像でいかされていました。
どんな大写しになっても、ため息がでるほど美しい!
純真無垢でやさしくて、透明感のあるありのままのアダムを自然体で爽やかに演じていました。
そのピュアさは、映像からストレートに伝わってきました。
映像では「目」が物語ってくる
あーさの魅力は大きな瞳、目です。
そしてその目の演技力!
今回のアダムの目は、ピュアそのものでした。
アダム役のスチール写真を初めて見た時に、ピュアな青年の役なのだとすぐにわかりました。
物語の終盤、人々の上に大量の金貨を降らして、町を去っていく時のアダムは、なんとも切ない、むなしい、悲しそうな複雑な表情でした。
その時の目は、虚無さに満ちていました。
目が空の彼方を見てるような特別な空気感を漂わせていました。
「目は口ほどに物をいう」と言われますが、あーさの目は、表現力が抜群で、役の内面を豊かに語ってくれます。
広い舞台では「目」だけを見ることはできませんが、映像ではあーさの目がはっきり映されるので、物語ってくれました。
そして演技の集中力が半端なくて、組子の中では、一二を争う芝居巧者だと思います。
難曲も歌いあげる確かな歌唱力
アダムには、ボリュームのある難しそうなナンバーが多くありました。
どの曲もしっかり心情が込めらて聞かせてくれました。
さらなる歌唱力の充実を感じました。
(時に緊張のためか、外れてしまう時はありましたが。)
アダムは、ジェインとの恋愛描写もほぼ無く、宝塚的な「見せ場」というものは特に無い役でした。
花組の『アウグストゥス-尊厳ある者-』の柚香光くん演じるアウグストゥスと似ている感じです。
受け身的な役ですが、華と輝きのあるスターが演じるからこそ、成り立つ舞台です。
こんな時代だからこそ、精神性の高い主人公を通して、伝えたいというメッセージ性が詰まっているのだと思います。
宝塚の王道のフィナーレがよく似合う
お芝居が宝塚らしいもので無かったので、宝塚の王道的なフィナーレは、「宝塚を観た!」と大満足にしてくれました。
黒燕尾のあーさのソロダンス、黒燕尾群舞。あーさの黒燕尾には威厳がありました。
娘役さんのピンクのグラデーションのドレスは、月組の『Dream Chaser』のフィナーレのデュエットダンスの美園さくらちゃんのものにも似ていて、素敵でした。
野々花ひまりちゃんとあーさのデュエットダンスは、本編繋がりで、やっと二人が再会できたという雰囲気。
恋愛関係では無いので、二人のオデコこっつんで終わりました。
白いタキシードのあーさは、「ほんものの王子様」でした。
華やかさと輝きに満ちているあーさには、ショーの真ん中がピッタリ似合います。
「ほんものの魔法使」の原作とこの作品を比較しての感想
はじめは知人に借りて、流し読みをしていました。
創元推理文庫から復刊されて、あらためてじっくり読みました。実に奥深い作品です。
ボリュームのあるファンタジー小説がどのように舞台化されるのだろう?と興味深々でした。
風刺的な部分が強調されていて、原作にあるホンワカと温かいものは、伝わってきにくかったように感じました。
時間的な制限があるので、仕方無いとも思います。実際に観劇したら、そのあたりの伝わってき方も、違ったかもしれません。
2年前の木村先生のバウホール作品『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』では、富がもたらす熱狂や狂乱が、金色まみれの悠真倫さんの哀れな姿で強調されていました。
本物の金貨が降ってくるシーンを楽しみにしていましたが、視覚的にはわりとあっさり目でした。
でも朝美絢くんの演技力によって、お金に支配されている人間の愚かさがグサッときました。
「ハズレの女の子なんてこの世にいない」っていうアダムの言葉も印象的で良かったです。
将来の雪組を担う?縣千くんと華世京くん
縣千くんについて
愛嬌のあるモプシーは、縣くんにピッタリでした。思っていた以上にイケメン犬なことにもビックリ。
鳴き声は本当に縣くんの声?上手すぎて録音かな?と思ってしまいました。
軽やかでダイナミックなダンス。踊りながら歌ってもぶれない肺活量。
意外と歌えていたソロ。急成長中ですね。
黒燕尾での、「ザ男役」のイケメン姿は、やっぱり一番似合っていました。
華世京くんについて
宝塚に入団して3回目の舞台にして、男役3番手という大抜擢。
堂々としていて度胸満点。3拍子揃った実力も満点に近いように感じられました。
大きなメガネのニニアンなので、お顔がはっきりわかりませんでしたが、3年後の最後のシーンではメガネも外して髪型もリーゼントのイケメン姿で登場。お顔をはっきり認識することができました。
暁千星くんの『THE MERRY WIDOW』での抜擢の時は、終始大きなマルメガネでした。役の設定もありますが、最後にメガネを外したイケメン姿で登場し、さらにフィナーレでは、朝美絢くんの横に、縣千くんとシンメで登場するという、破格の扱いでした。
男役さんのこんな早期大抜擢は、今までも例が無いと思います。
最後のご挨拶の時に帽子を落としてしまいましたが、落ち着いて拾って、それも演出かと思うほど絵になっていました。
これからも抜擢街道驀進でしょうか?
ジェインの兄のピーターを演じた103期生の壮海はるまくんも抜擢にこたえて好演していました。雪組では174センチのしゃんたんは超長身。
意地悪などうしようもない悪兄貴から、3年後は好青年になっていて驚きました。
今回のアダムのような、ピュアな透明感のある持ち味は、新人公演の「PUCK」のパックに通じますね。
あーさは、今まで幅広い役を演じてきました。あーさの持ち味は、よく考えると、作品ごとに違っていました。
同じ持ち味の作品はありません。
白でも黒でも赤でも緑でも、どんな色の役でも「あーさの持ち味」と言えるほどに、あーさは演じ分けることが出来ます。今までの役を振り返ると、本当にスゴイ役幅で、どれもが当たり役と言えました。
これこそ「これが朝美絢か!!!」という一言に尽きますね。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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