こんにちは、くららです。
星組「ロミオとジュリエット」の大千秋楽を配信で見ました。
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礼真琴くんの立派なご挨拶に感動
退団者のきらり杏ちゃんがご挨拶で、「千秋楽は無観客かもと覚悟していました」と話されていました。
12日前の同期の華優希ちゃんの花組宝塚大劇場の千秋楽公演は、残念ながら無観客でした。
本当の卒業となる大千秋楽に、お客さんが入って盛大な拍手のもと、卒業生7名が大階段を降りて、旅立っていくことが出来て、本当に良かったと思いました。花組も有観客での大千秋楽が迎えられますように。
礼真琴くんが、とても立派なご挨拶をされました。
今この千秋楽を迎えられたこと、7名の袴姿を見れて、千秋楽が本当に来たんだ、とホッとする気持ちと、寂しい気持ちが入り混じって、複雑な思いです。今回途中で中止となり、その間にご観劇を楽しみにされていた方の思い、再開後もやむなく公演をあきらめたお客様のお気持ちを考えますと、本当に胸が痛みます。
私たちに出来ることは、毎日全身全霊でお客様に感謝の気持ちをお伝えすること、この一心で今日まで過ごしてまいりました。
なかなか直接お会いすることができない今、ここで過ごす3時間が本当に幸せな時間でした。
明日からは皆さまにお会いできるまでの時間を楽しみに、お稽古に励んでまいります。
そして宝塚を卒業していく7名が明日から踏み出す一歩、それが宝塚人生よりも幸せな人生になることを祈って、私たちも前を向いて進んでまいりたいと思います。
今日のこっちゃんは、更に痩せたように見え、お顔もシュッと引き締まって、ハンサム度があがっていました。「先のことが全くよめない」不安定な状況の中、心労も多かったことでしょう。
しかし星組生が見せてくれた舞台は、みんなのギラギラ感が過去最大に輝いている、熱い魂のこもった素晴らしさでした。
全身全霊という言葉をこっちゃんが使っていましたが、みんな全ての力を出し切ろうとしてるのが伝わってきました。
紅ゆずるさんのサヨナラ公演『GOD OF STARS-食聖-』では、「艱難辛苦」という言葉が使われていましたが、現在の状況はまさにそうです。
こういう時代だからこそ、宝塚があって本当に良かったです。
そのためにタカラジェンヌが多くの犠牲を払いながら、全身全霊で舞台に立ってくださっていること、本当に有難いです。
こういう中だからこそ、宝塚を通しての幸せを何倍にも噛み締められます。
こっちゃんが、退団者一人ひとりとのエピソード話をして、かける言葉に愛がこもっていて、頼もしいトップスターになってました。自分のことを「お父さん」呼びするのに少し驚きましたが、トップスターが板についてきた証拠でしょう。
究極の「ロミオとジュリエット」
私は宝塚大劇場で、初日の翌日に観劇して、その時点で既に小池先生の仰る「究極のロミオとジュリエット」だとブログに書いていました。
しかし3か月余りの上演期間を経て、特に「無観客という中止期間」もあって、究極さがさらに極まっていると感じました。
礼真琴くんの歌唱の安定感は特別です。
アクティブにダンスをしながらも、CDを聞いているようなぶれない完璧な歌唱力です。
どのシーンの歌もスゴイなと驚嘆するのみでした。
舞空瞳ちゃんの歌唱力も見る度に上達していて、ジュリエットとしての芯の強さも増し、表現力が豊かになっていました。
礼・舞空コンビのフレッシュな若さ、ピュアさは、「ロミオとジュリエット」の歴代一番だと思います。
天国のシーンでの、若さと儚さと幸せにあふれたデュエットダンスが印象深くて素敵でした。
フィナーレナンバーのフラメンコ調のデュエットダンスは、それとは正反対のとてもアダルトなもの。
技術的にとても高度なものをサラッとスゴイ速度でこなして超人的。
この二人でしか踊ることの出来ない「伝説のデュエットダンス」として刻まれることでしょう。
感じられた皆の歌唱力の上達
宝塚大劇場で初日の頃は、極美慎くんのマーキューシオの歌唱力が、これからだなと感じましたが、見る度に上達していて、今日はかなり歌えるようになっていました。お芝居も個性が際立っていて上手。
有沙瞳ちゃんの乳母は、初日の頃から絶賛の域でしたが、愛月ひかるくんのティボルト、瀬央ゆりあくんのベンヴォーリオをはじめ、出演者みんなの歌がさらに良くなっていたと思いました。
キャピュレット卿とキャピュレット夫人のお芝居はとても良いですが、歌の面だけは向上が無かったことが残念でした。
2番手の愛月ひかるくんから、6番手の極美慎くんまで「役替わり」にチャレンジして、それぞれ2役ともはまり役とも言える程見事に演じていて、星組の底力を感じました。
2番手……愛月ひかる(93期)
3番手……瀬央ゆりあ(95期)
4番手……綺城ひか理(97期)
5番手……天華えま(98期)
6番手……極美慎(100期)
乗りに乗っている星組です。
今度の別箱は3つに別れますが、それぞれ楽しみな公演になりそうですね。
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