華優希ちゃんのシンデレラストーリー「華詩集」
こんにちは、くららです。
華優希ちゃんのスペシャルライブ「華詩集」の夜の部の配信を見ました。
「華詩集」というタイトルは、初舞台の「花詩集」+「華」(芸名から)、小柳先生が考えられたそうです。

宝塚100周年の100期生の初舞台「花詩集100!!」は、私の記憶の中では「つい先日」のような感覚です。
しかしその時に初舞台を踏んだ100期生の華ちゃんが、立派にトップ娘役を務め卒業されていく程に時が経過しているのですね。もう7年、はやいですね。

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華優希シンデレラストーリー

今回のライブ配信を見て、「華ちゃんのシンデレラストーリー」を見ているような思いがしました。

普通に高校生活を送っていた華ちゃんは、宝塚と出会ったことから、宝塚沼にドップリ。
向こう側で夢を届ける人になりたいと、家族の反対を受けながらも宝塚受験に向かって舵を切っていきました。
一般的には、幼い頃よりバレエを習っていたり、長期に渡って宝塚受験の準備をしていなと「音楽学校の入学試験」には、合格できません。

しかし、華ちゃんは高校卒業時合格できたのです。(2012年3月)
ここから「華ちゃんのシンデレラストーリー」は始まります。

ファン時代を大切にしている華ちゃん

歌ってみたかった曲として、「仮面の男」の「♪君がそばにいる」を歌ってくれました。
この作品は宝塚大劇場で、2011年に雪組で上演されたものです。
『ロミオとジュリエット』の「♪いつか」も歌ってくれました。2011年に雪組で上演されていました。

ファン時代の歌を選曲してくれるのも、華ちゃんの中に「ファンの思い」が強く残っているからでしょう。
トークを聞いていても、私たちと同じような「いちファン」側に近いような感覚を持ちました。
「ファン時代」があるからこそ、その夢の実現に向けて、精一杯の努力をしてきたのでしょう。

不遇時代
下級生の頃は、「娘役のダンス」に同期の中で一人だけ選ばれなかったり、別箱に出演できなかったり、同期や先輩に相談して、思い悩んで泣いてしまうような不遇時代があったとスカステの番組で話されていました。
不遇があるからこそ、その後の「シンデレラストーリー」の道のりが輝きます。

不遇時代に出会った「はいからさんが通る」オーディション

オーデションでは、自分で選んだ曲を歌う課題があって、華ちゃんは「心ブラお嬢さん(美空ひばり)」を選んで歌ったそうです。自分なりに振りをつけて。
3番の歌詞まで覚えていたので、先生方は心やさしく3番まで聞いてくださったそうです。

「心ブラお嬢さん(美空ひばり)」とは
1954年6月15日に発売された「日和下駄」のB面です。
典型的な「懐メロ」です。
「心ブラ」とは今で言うと「心斎橋ウィンドウショッピング」でしょう。
昭和らしい明るく軽快な曲で、心斎橋にショッピングに行くことをお嬢さんが、ウキウキしながら歌っている曲です。

「はいからさんが遠る」の紅緒をイメージできるやんちゃな雰囲気です。

このようなあまり知られていない「懐メロ」をオーディションの課題曲に選んで、3番まで振り付けで華ちゃんが歌って、先生たちは意表をつかれたことでしょう。その意表のつき方が紅緒に良かったのかな?

お転婆娘・紅緒のオーディションに、華ちゃんは見事に合格し、紅緒を自分のものにしました!
通常の歌唱力を聞いてもらう選曲ではなく、キャラクター性を強調する選曲をした華ちゃんのセンスの勝利です。

「こんな面白い子、何かやってくれるのではないだろうか?」と期待されたことでしょう。

自らのアイデアと力で、シンデレラストーリーの先の扉を開いたのでした。

蛇足ですが、歌謡界の女王と言われた美空ひばりさんの歌は、歌いこなすことがとても難しいことで有名です。そんな歌に果敢に取り組んだ華優希ちゃんの勇気もスゴイです。

「はいからさん」の前に新人公演ヒロイン

研4の夏に『邪馬台国の風』の新人公演ヒロインのでマナ(本役:仙名彩世)に抜擢されました。
本公演では、少年タケヒコ役。ショーでも、天使(アンジュ)役で舞空瞳ちゃんたちと活躍していました。

この時の新人公演主演者の「スカイステージトーク」に行ったので、華ちゃんのことを「可愛い娘役さん」と認識するようになりました。
新人公演ヒロインに抜擢されたのは、次の東上公演「はいからさんが遠る」の新人公演のヒロインが決まっていたからでしょう。

新人公演のヒロインも成功し、シンデレラストーリーは着実に進んでいきました。

東上公演「はいからさんが通る」大成功

柚香光君の少尉のアニメから抜け出てきたようなハンサム少尉をはじめ、それぞれの役が適役で大好評を博しました。
お転婆の紅緒を熱演した華ちゃんも高い評価を受け、「華優希」という娘役さんの存在が不動なものになりました。

2018年「ポーの一族」メリーベル役でも大成功

本公演の「ポーの一族」で、重要なメリーベル役に抜擢されました。
アニメの中から抜け出てきたような、髪形や化粧も好評でした。
儚げで可愛いメリーベルは、華ちゃんでしかできないと言われるほどの適役で高評価でした。

明日海りおさんの相手役へ(花組トップ娘役)

仙名彩世さんの退団公演の「CASANOVA」で、2度目の新人公演ヒロインを演じ、4月29日付で花組トップ娘役に就任しました。
明日海りおの4人目の相手役として、「恋スルARENA」でプレトップお披露目。
明日海りおさん退団公演「A Fairy Tale/シャルム!」でトップコンビお披露目。

シンデレラストーリーも、「明日海りおさんの相手役になるという」奇跡としか思えない次元にまで達しました。

柚香光さんの相手役にも(花組トップ娘役)

「はいからさんが通る」でトップコンビお披露目。
さらにシンデレラストーリーは、「明日海りおさんに続いて柚香光の相手役になるという」奇跡×奇跡の破格の展開に。

宝塚おとめの「やってみたい役」も実現

華ちゃんは長年「宝塚おとめ」に「やってみたい役」として「ロミオとジュリエット」のジュリエットとあげていました。
そして帆純まひろくんも同じように「ロミオとジュリエット」のロミオと。
今回のライブの中で、「ロミオとジュリエット」の「♪いつか」を「華・帆純」のデュエットで聞かせてくれました。
ここでも夢が実現しました。華ちゃんのシンデレラストーリーは、まだ顕在のようでした。

「シンデレラストーリー」の最高のトキメキご褒美

トップ娘役さんは沢山いらっしゃいますが、明日海りおさん、柚香光さんという二人の最高に素敵な男役さんの相手役を務めた娘役さんは、そうそういません。
ライブでは、ふたりのトップスターさんとのトキメキピエソードが、毎回語られていたようですが、昨日のラストのものは最上級のトキメキでした。

★明日海りおさんからのトキメキご褒美★
千秋楽の退団者のご挨拶では、袴姿に合わせて草履で大階段を降りてきます。草履では滑りやすくて怖いので、各自それぞれの衣装を身に着けて階段降りの練習をするそうです。
明日海さんは真っ白の学ランをお召しになっていて、死ぬほど格好良かったそうです。
東京公演の時に、華ちゃんの前でその学ランの第二ボタンを引きちぎって「これ」と華ちゃんに渡してくれたそうです。
思ってもいなかったことで大ビックリ。そのキラキラの第二ボタンを華ちゃんは大切な宝物、お守りとして大切にしているそうです。

★柚香光さんからのトキメキご褒美★
「はいからさんが通る」のデュエットダンスでつけている結婚指輪を柚香さんから渡してもらたエピソードについて。

舞台稽古の小石川の桜が咲いている場面で、突然柚香さんが「はなちゃんこれつけてみて」とさらっと指輪をくれたそうです。
思考回路が止まって、ビックリしすぎて、うまく答えられなかったそう。
「ブライダルデュエットダンスでつけるんだな」とは、思ったそう。

つけてみたら、サイズが少し大きかったけど、サイズは技で何とでもできると思っていたら、
柚香さんは「ちょっと大きかったね」と仰ったそう。

そして次の舞台稽古には、ピッタリのサイズの指輪を用意していて、
柚香さんの化粧前で、柚香さん自ら指輪をつけてくれたそうです。

2つの指輪ケースに入った指輪を見せてくれて、大切そうに扱われていました。

姫

これ以上のトキメキは無い!
一生分のトキメキをいただいた。
幸せを分け与えていただけた。

華ちゃんの宝塚シンデレラストーリーには、こんな素敵なご褒美もあったのですね。

千秋楽の絶叫について

常に奥ゆかしい華ちゃんですが、先日の宝塚大劇場の千秋楽のアンコールの時は違いました。
退団者が一言ずつ話す時に、華ちゃんは
「柚香さん愛しています!」と大きな声で叫びました。

これには理由があって、緊急事態宣言発令のため、4月25日の公演が最後になった時に
「皆さん愛しています」と言った時に、
「柚香さん~」も言いたかったのに言えなかったそうです。

それで千秋楽のカーテンコールのご挨拶の時に、何も考えていなかったので、「今でしょう」という天の声が聞こえてきて
「いけ自分!」となって、力んでしまって、大きな声での「柚香さん愛しています!」になってしまったそうです。
そういうところも華ちゃんの可愛さですね。

7月4日の花組公演の大千秋楽まで、華ちゃんの悔いが残らないよう、宝塚人生を送って欲しいと思います。

華ちゃんが退団後やりたいこと

華ちゃんが退団したらやりたいと思っていることは「お茶」だそうです。茶道のことでしょう。
音楽学校の頃から思い続けていることだそうです。

宝塚に入ると、一分一秒を惜しんで、レッスンや、公演準備やあれにこれにと大忙しです。
一秒たりとも止まっていられません。
退団すると24時間すべて自分のものとなり、ゆったりと茶道を楽しむこともできるでしょう。

「音楽学校の頃から退団したらお茶をしたいと思っていた」という話を聞いて、それだけ時間に追いかけられる必死な日々を送っていたのだろうと思いました。

お人形さんのような華ちゃん

「華詩集」では、4着の衣装を素敵に着こなしていました。4着とも髪形と雰囲気が違っていて、華ちゃんのこだわりがたっぷりなでした。
1着目…「恋するARENA」の輝く未来で着ていたパステルカラーの3段フリルドレス!こういうドレスを着るとディズニープリンセスのようで、「シンデレラストーリー」にピッタリです。
2年前にこのドレスを着て広い横浜アリーナで震えていた華ちゃんが、ライブの真ん中で堂々と話せるようになって、成長しましたね。

2着目…大人っぽい肩の出たピンクのシックなドレスにショートヘア。綺咲愛里ちゃん風でした。

3着目…「キラル」で綺咲愛里ちゃんが着ていた青い星座のドレスでした。可愛くかつ大人っぽい風味のセミロングの髪型も素敵でした。

4着目(アンコール)…ポスターの白いドレス。胸元のレースの部分のテイストに合わせて、ストレートのロングヘアのところどころに白い花びらが散りばめられていました。妖精のような透明さでした。

今回の共演者は、下記の3名の男役さん。やさしく華ちゃんのことをエスコートされていました。みんな華ちゃん応援隊のようで、花組のチームワークの良さに満ちていました。
・峰果とわ(98期)
・帆純まひろ(99期)
・一之瀬航季(100期)

華ちゃんの魅力がたっぷり詰まった、スペシャルライブでした。
宝塚にハマると、受験できる学年内なら「宝塚受験」を考えると思います。
こんな私でもそうでした。でも何一つ適合性が無かったので、はやい段階で諦めました。
華ちゃんは、諦めず宝塚で次々と夢を実現していきながら、「最高のシンデレラストーリー」を刻んでいきました。宝塚ファンの憧れですね。

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