「ダンスオリンピア」感想
こんにちは、くららです。
昨晩「ダンスオリンピア」を観劇してきました。
飛行機が大幅に遅れましたが、夜6時公演だったので間に合ってホッ。

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ちょっと疲れ気味に座席についたのですが、そんなものを吹っ飛ばしてくれるパワフルで素晴らしいステージでした。
大絶賛の中にあることが良くわかりました。驚くほどの運動量のダンスを魅せてくれます。
こんなに1幕も2幕も「ダンス、ダンス」の舞台は、宝塚史上初めてでは?
私の観劇した中では初めてだと思います。

そして観劇の体感時間がとても短く、特に1幕は急に舞台が暗くなって、終わったことに「へっ?」と思ってしまうほど。
それぐらい集中して観ていました。
あのお話の続きがもう少し見たかったよ~

1幕について

1幕はれいちゃん扮するギリシャ神話の英雄アキレウスが、現代にタイムスリップして巻き起こすストーリー仕立てのショー。
言葉が通じないということで、れいちゃんの「心の声」が絶えず流れるのですが、思わず笑ってしまう面白さ。
特にコメディ大好きの私は、異常に笑い続けていたような。

れいちゃんは、お芝居の「間」のセンスもスゴイ!
コメディセンスがある!
美形すぎるから余計に面白いのです!

お芝居仕立てのショーですが、1幕から踊る。踊る。
2幕のショーのために「体力温存」のためのストーリー仕立てかと思っていましたが、全然違いました。

柚香光&水美舞斗&永久輝せあ&聖乃あすかの美形男役のヒップホップ。
女性の踊りではなく、筋肉の使い方が「男性」!本当に男の子たちが踊っているようでした。
相当練習を重ねたことでしょう。すごくてビックリでした。

このビックリは、ここは序盤であり、みんなのパフォーマンスの素晴らしさにずっとずっとビックリし通しでした。

ダンスオーディションがあり、そこでも踊りまくり。
そこでマイティが合格します。
この作品トップスターの柚香光くん中心に作られていますが、稲葉先生のマイティへの敬意もとても感じられるものでした。
マイティがいなかったら、このダンスショーは出来なかったでしょう。
これからもマイティを大切にしてほしい。

れいちゃんの体力の限界をはるかに超えたパフォーマンス

2幕は和太鼓の演奏から始まります。幕が開いたとたん、舞台の端から端まで和太鼓を叩いていて圧倒されます。
ここでもれいちゃんは、5つの太鼓を前にして、後方の大太鼓まで叩きます。
一番お稽古が大変だったでしょう。

2幕の一番の売りは圧巻の「フラメンコ」!
フラメンコの振付の佐藤浩希氏が、
「専門家の私でさえ踊るのが大変な振付そのままに付けさせてもらいましたが、見事に踊り切ってくれました。」と仰るほどハイレベルなものをれいちゃん中心に魅せてくれます。
静寂の中一人で踊るれいちゃんは、空気を制するほどの迫力で、マイティと一緒になると華やかで、後半のれいちゃんのソロの高速ステップは、正確に踏み鳴らしながら力強いです。

稽古中のインタビューで「すごい試練の日々ですが、今後の自分の舞台人生にすごく大きな糧になる舞台」とれいちゃんは話していました。
数々のパフォーマンスを観客が「圧巻」と感じ取る所にまでするため、どれほどの努力を積み重ねてこられたのでしょう。

舞台の幕が開いても、体力の限界と闘いながら、すごくしんどいと思える中、頑張っていらっしゃいます。
ここまで大容量で高度なものをトップスターは演じなければならないの?と心配になるほどです。
宝塚が、私の知っていた「生徒の演じる宝塚」の域を超え続けています。

華優希ちゃんも精いっぱい頑張っているけど…

華優希ちゃんは、おっとりとした雰囲気ですが、「芯が強い」とよく言われています。
今回の公演プログラムに稲葉先生もそう書かれていました。
その芯の強さで果敢に今回の公演に挑まれ努力されているのが伝わってきました。
その頑張りと健気さに拍手を送りたいです。
れい君も華ちゃんが素敵に見えるようにフォローされていました。

でも、華ちゃんを片手でフイとリフトして回す素晴らしいパフォーマンスを見せてくれても、「れいちゃんの腰は大丈夫だろうか?」という心配が付きまとってしまう。

お互いが信頼しあっている、ほほ笑ましい素敵なトップコンビだと思いますが、技能の不釣り合いは舞台にしっかり出ていました。

特にフラメンコの場面
華ちゃんは精一杯努力して難しいステップも習得されたのだと思いますが、素人の私から見てもプロの域に達しているれいちゃんとマイティとは、全くレベルが違います。
フラメンコもそうでしたが、はじめにれいちゃんと華ちゃんが踊っていて、あとからマイティが登場して「プロのダンス」を魅せるという演出が繰り返されていました。

和太鼓でも、華ちゃんのソロシーンが少しだけありましたが迫力に欠けていて、あえてソロで叩く必要があったのかな?と。

トップコンビお披露目でもあるので、華ちゃんの見せ場をたくさん作っているのはわかりますが、見せ場ではあったけどパフォーマンスでは、「華ちゃんすごい」とはならない。
(どの衣装もとても似合っていて、可憐で舞台に華をそえてくれています。)

かえって「マイティすごい」となってしまって、それがはじめからの演出だったのか、場がもたないための苦肉の策が「マイティの実力の証明」に置き換わってしまったのか…。
結果「れいまい」の素晴らしいパフォーマンスが見れます。

1幕のセントラルパークでの「宝塚のフレッドアステア」大浦みずきさんをイメージしてのデュエットダンスということで、期待していました。
れいちゃんと華ちゃんの素敵なダンスでしたが、大浦みずきさんのイメージがある私には物足りませんでした。
華ちゃんがひびき美都さんのように踊れるはずはなく、お芝居上手な華ちゃんは、技術ではなく心で踊って魅せてくれるタイプ。
お芝居の延長でのダンスなら素敵だと思いますが、みんなが高いレベルで踊っている中では、少し残念に感じました。

今回は、れいちゃんの相手役はマイティという位置づけになると、れいちゃんの高いパフォーマンスが発揮できていました。

芝居上手なれいちゃんの相手役には、華ちゃんはふさわしいと思います。
そして華ちゃんは大人の役が似合う娘役さん。
漫画路線だけでなく大人なお芝居だと二人の良さが相乗効果でさらに良くなるのでは?と前から感じていましたが、1幕の華ちゃんを見てさらにそう思いました。
プレお披露目公演、れいちゃんの見た目の相手役は華ちゃん、技能面での相手役はマイティということですね。

梅田で『DANCE OLYMPIA』が上演されない理由

真冬の今でも体の限界をとっくに超えたパフォーマンスを披露してくれているため、どれだけ汗をかき、体力を消耗されているか、心配になるほどです。
暑い真夏に梅田で再演するのは、体力的に難しいのかな?と感じました。
あと2週間公演が続きますが、本当にみなさん怪我もなく、体に気をつけて頑張ってほしいです。

特に、れいちゃんは、限界のはるか上をこえていると思います。
声もどうか持続できますように。

昨日は3階席でしたが、今日は1階席で観劇予定です。
客席降りの時に舞台の上に誰もいなくなって、3階席では少し残念でした。
今回3階席が初めてでしたが、舞台がとても遠くてビックリしましたが、ダンスショーなので、全体を見渡すには良かったです。
主要なメンバーは遠くてもわかりますが、頑張っている若いメンバーたちのお顔がはっきり見えなかったので、今日は下級生もしっかり見てきたいと思います。

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