花組千秋楽!感想
こんにちは、くららです。花組の大劇場の千秋楽は特別に素晴らしかったですね。
ライブ配信と、スカステの生中継の録画を見ました。
スカステでは、生中継の前に瀬戸かずやさん、華優希ちゃん、柚香光くんのメッセージも流れました。

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正直に心のうちを語ってくれた柚香光くん

スカステのメッセージの一部をご紹介します。
公演の中止を前にした、4月23日、24日、25日の3日間の公演は、特別だったようです。

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この3日間で、お客様から本当に私たちにはおそれ多いほどの幸せをいただきまして本当に感謝しております。
確かに卒業される方々を皆さまと一緒の空気感の中で送り出すことができない、卒業生のみんなに大劇場ならではの空間を抱きしめてもらうことができないのは、スゴク悔しい思いがあるのですが、それ以上に宝塚という世界のもつ愛の大きさ、人と人との繋がり、そういうものをが~ンと感じさせていただく3日間でした。
どれだけの感謝や幸せを感じさせていただけたのか、というのを少しでも皆様にお返しできるように、千秋楽の公演を一丸となってお届けして参りたいと思います。

れいくんの正直な心の叫び

カーテンコールの最後で

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ちょっとだけ心の叫びを、「あと2日!」と言う思いがどうしてもあります
25日のお客様がいらしての最後の公演の時に申しました通り、
私たちは東京公演は全員揃ってお客様と一緒に完走いたします!
東京公演完走祈願とお客様の心身のご健康をお祈りして、花組ポーズをしたいと思います。

頼もしいトップスター柚香光くん

明日海りおさんの退団される大千秋楽の時は、れいくんは明日海さんから「花組ポーズ」をふられてタジタジでしたが、1年半で本当に頼もしいトップスターに成長されました。

カーテンコールで退団者の一言の時に、美花梨乃さん瀬戸かずやさんも「柚香光くん率いる花組の一員でいたことを幸せに心から思っています」と仰っていました。
美花さんの場合はもう少し掘り下げて、「残る選択をした自分を誉めてあげたい」と具体的に仰っていました。

タカラジェンヌは退団の時期をご自分で決めます。明日海さん時代に退団された卒業生は多くいらっしゃいましたが、美花さんは花組に残ることを選ばれたのですね。

れい君の話では、美花さんは普段から「あの時の自分を誉めてあげたいわぁ」と自然にれい君に話しかけていらしたようです。それがれいくんにとって「どれだけ救いだったか」とも話されていました。
トップに就任してすぐにコロナ禍に遭遇して、戸惑いも多かったと思いますが、2期上の先輩娘役さんから、そう言ってもらっていたことは、れい君には心強い励ましだったことでしょう。

れい君が退団者一人ひとりにかける言葉も本当に心がこもっていました。
澄月菜音くんが「なんくるないさー」と沖縄の方言で「何とかなる」という言葉を話した時も、「彼は沖縄ボーイですから」とつかさず解説を入れ、日ごろの関係性の深さがうかがえました。

今回の「急な公演中止」という試練も、トップスターとして組子への愛と関係性を深めるものになったのでは。
「みなさ〜ん」と組子を呼んで、「みんな揃って大劇場に並べるの本当にが嬉しい」と笑顔いっぱいで話している姿に、やさしい温かい兄貴感があふれていました。

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こういう風な状況になるのが5年前、10年前、少し前ならリモート配信が普及していなくて記録映像のみとって、お客様とリアルタイムに共有させていただいくことは難しかったと思うので、リモート配信させていただけることを感謝しております。
無観客という感覚がしなくて、カメラの向こう側に劇場が広がって、何倍ものお客様の思いが飛んでくるような、拍手も本当に聞こえるんですよね。幻聴がね。皆様の圧が体感として蘇ってくる、それほど日頃から皆様に愛情を頂いていたのだなと心から感謝しております。

最後は

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この通り花組は元気です!心からの気合の言葉を受け取ってください。負けないぞ!!

瀬戸さんは退団のご挨拶の最後で、
どうかこの先、宝塚の生徒が二度とこのような景色を見ることがない、そんな世界になることをを強く願っております。すべての学びすべての出会いに心からの感謝と愛をこめまして、本当にありがとうございました」と話されました。

配信でも心が繫がっていると話されていましたが、やはり退団者として見渡す客席に誰もいないことは残念でならなかったのだと思います。

タカラジェンヌの感染対策は徹底していて、劇場、稽古場、住まいの3か所の移動だけのようです。
宝塚の劇場近くの飲食店で、お店の方が、タカラジェンヌはテイクアウトだけだと仰っていました。
私たち一般の者と比べられないほど、日々舞台のために感染対策に努めていらっしゃいます。
その涙ぐましいほどの努力が、公演が上演されることで報われますように。
東京公演が初日から大千秋楽の日まで、観客が入って予定通り行えることを切に願っています。

トップスターは個性を出して良い

先日下記のブログを書いて、「もう少しれい君の個性を出しても良いような」という私の勝手な思いを書いていました。


千秋楽の配信を見て、柚香光くんは十分「自分の色」を出しているなと思いました。配信も柚香色に染まって素敵でした。

「心の叫び」として、「あと2日!」という正直な思いを叫ばれたことも良かったと思います。
根拠のない勝手な政府の方針に振り回されています。

3回目の緊急事態宣言は、ゴールデンウィークの外出を控えさせるためと、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が5月17日に来日予定だったために、5月11日(火)という中途半端な日付までと決められました。
「ゴールデンウィーク」に狙いを置いていたのなら、5月9日(日)まででも良かったはずです。

今回の緩急事態宣言の延長に対して、様々なライブエンタメ団体は「無観客上演」に対して反対の声明を出しました。1年間「感染防止対策」に全力で取り組んできたライブエンタメ団体は、感染者を出さなかったという根拠があります。
観客側もお喋りを控え、直行直帰して途中の食事を控えるなどの感染防止に努めることが前提です。

『アウグストゥス-尊厳ある者-』配信がわかりやすい!

柚香光君はメッセージ動画で下記のように語っていました。
「新鮮で新しいと思うのが、わたくし演じますオクタヴィウスと華優希演じるポンペイアのふたりのとてもプラトニックな関係性で、今回ならではの関係性を楽しんでいただけたら良いなと思っています。」

柚香光君が言っているように、オクタヴィウスとポンペイアの関係性は、従来の宝塚の「恋愛関係」とは全く違い、しかも通常のストーリー展開では無く、全般に場面が暗いので、大きな劇場で初めて観る者には少しわかりにくいところがありました。回を重ねるごとに面白さがわかってきました。

しかし配信では、「テレビドラマ」のように、カメラが狙いを定めて見るべきところを映し出してくれるので、話がとてもわかりやすく、さらに味わうことができました。

そして何と言っても、芝居の相性が抜群に良い芝居巧者のふたりが、深い演技力で心の葛藤と変化を見せてくれるので、以前より深い部分まで味わえました。二人とも以前にまして、演技の迫力、説得力が増していました。
ポンペイアの一方的な憎しみから、互いに心の中で影響し合って、ソウルメイトのような絆で結ばれていく関係性。このような難しい役を演じることができるのは、柚香・華の芝居巧者コンビだからこそだと思います。

ショー『Cool Beast!!』

無観客でカメラに向かってやるショーは、舞台で見るのとは違う楽しさがありました。
特に柚香光くんは、カメラを意識して魅せてくれていたように感じました。

デュエダンの銀橋での最後の所では、れい君が華ちゃんを呼び寄せて、二人でカメラに向かって手を振り、その後、れい君はカメラに向かって投げキスしてからはけていきました。無観客ならではの「カメラ」の向こうを意識してのサービス精神が嬉しかったです。

サヨナラショー

華優希&瀬戸かずやサヨナラショーといった感じで、選曲も演出もとても良かったです。
華ちゃんがディズニープリンセスのような素敵なドレスとティアラで大階段の中央に。圧倒的に美しいプリンセス。

華優希ちゃんのシーン

・宝塚華詩集(初舞台)100期同期と。
・輝く未来(塔の上のラプンツェル)100期同期と。
・Never Forget Youーあなたを忘れないー(A Fairy Tale青い薔薇の精)
・はいから極道(はいからさんが通る)

『恋スルARENA』の時の「輝く未来」は自信の無い弱い歌声でしたが、歌唱力も上達し「リベンジ」できたように思いました。
『はいから極道』ではコミカルなお転婆な紅緒に変身し、ドレスを持ち上げて走って銀橋からはけていきました。この見事な変身ぶりが華ちゃんならではです。

胸に3本の赤い薔薇を挿した飾り黒燕尾に身を包んだ瀬戸さんがセリ上がってきて

瀬戸かずやさんのシーン

・桜吹雪に舞い踊れ(風の次郎吉)
・だって私皇太子(蘭陵王)ピンクのショールをまとって
・花はキレイ(アイラブアインシュタイン)
・黒燕尾(影ソロ 音くり寿ちゃん?)

大階段のセンターに上っていくと、黒燕尾の花男たちが大階段の上からから降りてきて、瀬戸さんは常にセンターで踊っていらっしゃいました。トップスターさんのよう。

退団者全員(銀橋)のシーン

・シャルム(冴月、美花、更紗、澄月)ピンクの衣装で
・Exiciter2018(歌・華、瀬戸、ダンス・冴月、美花、更紗、澄月)

Exiciterから華ちゃんと瀬戸さんはピンクの衣装に着替えていました。

大階段に柚香さんが登場し、両手を広げて包容力満点!華ちゃんが嬉しそうに駆け寄っていきました。

トップコンビのシーン

・S Wonderful(NICE WORK IF YOU CAN GET IT)タップダンスもたっぷりと。大階段も使って。
・風の誓い(はいからさんが通る)デュエット、最後はおでこコッツン。

最後は花組生全員のシーン

大正浪漫恋歌(はいからさんが通る)

二人の抱擁から、銀橋に出て、瀬戸さんが加わり、舞台上には花組生全員。
そして二人が舞台中央でバックハグした所で緞帳が降りました。

多幸感あふれるラストでしたい。華ちゃんが苦手だったと言っていた「タップダンス」をサヨナラショーで、大階段まで使って長く披露できたことは、「華ちゃんの宝塚人生の努力の証」だったように思いました。

華ちゃんは、
「宝塚大劇場が世界で一番好きな場所でした。この場所がこれからも皆さまにとって希望の光の地となりますよう心から祈っています。」と退団者のごあいさつほされていました。
カーテンコールの一言では、隣にいる柚香さんにに向かって、「柚香さん愛してます!!」と大絶叫!

華ちゃん、瀬戸さん、そして冴月さん、美花さん、更紗さん、澄月さんも笑顔いっぱいで「千秋楽」を迎えていらっしゃいました。
東京の大千秋楽は満席でさらに素敵な時となりますように。

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