こんにちは、くららです。
宙組「夢千鳥」の初日を観劇してきました。
衝撃と感動の素晴らしい作品でした。
和希そらくんが只者では無いことは観劇ごとに知っていましたが、今回もお芝居においても、長時間のフィナーレ(「ナウオン」で約20分間と言われていました)においても、ずば抜けた芝居巧者でありショースターであることに感動しました。
3年前の「ハッスルメイツ」を見て、大感動したのと同じくらい「和希そらってやはりスゴイ!」
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現在の状況について
4回カーテンコールがあって、そら君はその度に「千秋楽まで進化していきたいと思います」とご挨拶されていました。
もうすぐ緊急事態宣言が発出されることになっています。まだ詳細については、わかっていませんが、1年前の春のように、突然公演が中止になる可能性もあるようです。
「夢千鳥チーム」みんなで頑張って、無事に初日を開け、観客に感動を届けてくれました。
そして初日は、「千秋楽までの進化」を目指して、みんな燃えていました。
しかし、大阪府や兵庫県では、コロナの感染者の急増によって、医療が崩壊しかけています。はっきり崩壊している地域もあります。
先日ブログに書いた、息子の同僚の感染とその後の情報から、私は身近なこととして実感しています。
いつも観劇してきたら、感想をブログに書いていますが、今回はこのあたりのことが心にひっかかって、なかなか書き進めませんでした。
緊急事態宣言に関係なく、「夢千鳥」は、バウホールという小さな劇場では無く、大きな劇場で上演した方が良い公演だと思いますし、ライブ配信もして、多くの方と感動を分かち合うべき公演だと思います。
和希そらくんの芝居力
はじめは、着流しに素足でしたが、等身バランスが良いのでよく似合っていました。黒髪の前髪パーマの流れのある髪型も「夢二」のイメージにピッタリで、舞台化粧もキリリとしていて、美しく、色気にあふれていました。
夢二のキスシーン、ラブシーンが、ふんだんにありました。DVシーンも。
3人の女性(他万喜、彦乃、お葉)だけでなく、花宮沙羅ちゃん演じる芸者の菊子とも。
そして、それぞれの女性に対する夢二の「見せる顔」が全然違うのです。
その複雑な多様性もっている夢二を、そつなく演じ分けているそら君の芝居力には感服しました。
そして女性からみると「最低の男」と思えるような部分があっても、憎めないキャラクターとして女性を惹きつける奥深さも。
それぞれの娘役さんたちも、しっかり役にはまっていました。
エキセントリックな他万喜を熱量を持って演じこんだ天彩峰里ちゃんは、積み重ねてきた実力が発揮されていました。艶っぽい黒髪の着物姿が似合う美女で、美声の歌唱力も素晴らしいです。夢二との着物でのバトルタンゴも狂気に満ちていて見応えがありました。
彦乃の山吹ひばりちゃんは、美人で、可憐で、女学生の役がピッタリでした。
滑舌は良いのですが、優等生風な話し方で、お芝居もまだかたく感じました。
「青い小鳥」の影ソロも美しい歌声でしたが、まだ硬質な感じだったので、経験値とともに良くなっていくと思います。
お葉の水音志保ちゃんは、美しくて華やかな愛されキャラなので、役にはまっていました。
ダンスが得意で、お芝居の声はあまり聞いたことがありませんでしたが、お芝居も上手で、お葉に感情移入してしまいました。
歌のシーンは無かったので、歌は得意ではないのでしょう。
夢二のソロダンスはやはり圧巻
愛を求め苦悩する夢二の原田薫先生振付のソロダンスは、見事で、迫力があって、圧巻の見応えでした。
フィナーレは、大劇場並みに盛り沢山の約20分の豪華版
「見たいショースター和希そら」を堪能できました。
(うろおぼえで書いていますので、間違っていたらごめんなさい)
フィナーレ1
後姿の男役さんからはじまりました。亜音有星くん?と思ったら、前を向いたら留依蒔世君でした。
キレキレのダンスと抜群の歌唱力!(芝居の中でも留依君の熱唱がありました。)
両隣は水音志保ちゃんと花宮沙羅ちゃんでした。
フィナーレ2
和希そら君が真っ赤なキラキラ衣装で真ん中から登場。
中森明菜さんの「ミ・アモーレ」ラテンヴァージョン!
「赤い鳥が逃げた」という歌詞が何度も出てきます。パンチのきいた抜群の歌唱力。
たくさんの娘役さんたち一人ひとりが、そらくんに寄り添い、濃厚に絡んでいるシーンもありました。
「和希そら」を、娘役さんたちが取り合っているような感じで、そら君の色気が溢れていました。
フィナーレ3
天彩峰里ちゃんが、白羽根をもった沢山の男役さんたちの真ん中で、美声を轟かせて聞かせてくれ、男役さんたちと踊っていました。
途中留依蒔世君と一緒に踊ったり、亜音有星くんと踊ったり。
最後は、和希そら君が登場して、峰里ちゃんとのデュエットダンスになりました。
事前情報で、美風副組長の歌で二人のデュエットダンスと聞いていたので、「違うな?」と思いましたが、このデュエットダンスは1回目でした。
フィナーレ4
新公演学年の鳥たちのラインダンス。真ん中は亜音有星くんでした。
フィナーレ5
男役さんたちの黒燕尾。結構長かったです。
そら君だけキラキラがいっぱい付いた飾り燕尾で、その他の男役さんたちは黒燕尾。
そら君の「ふぅ!」も、歌も聞けました。
そら君が真ん中だと、みんなのダンスもキレキレに統率されていました。
フィナーレ6
二人の2回目のデュエットダンスが、美風副組長の美しい歌声でのものでした。
美風さんがはけても2人は踊り続け、綺麗なリフトのロングバージョンには感動しました。
「そらじゅり」コンビは、歌っても、踊っても、多幸感にあふれている、ピッタリコンビです。
今作デビューの栗田優香先生について
白澤と夢二をリンクさせ、白澤が「愛とは何か」を見つけていくストーリーになっているところが面白いと思いました。
テーマが「愛とは何か」と一つに絞られていることが説得力があって良かったです。
それぞれの役のキャラクターがつくり込まれていて、みんな役にはまって個性をいかせていたので、そのあたりの脚本、演出がお上手だと思いました。
ストーリー展開について
「夢二の大正時代」を中心に、「映画監督の白澤の昭和時代」が散りばめられながら話は進んでいました。わかりやすかったです。
昨日「?」とあげていた2幕冒頭の映画の撮影現場は、若翔りつ君が「彦乃の父親の笠井宗重」役として役を演じていて、秋音ひかる君が「夢二」役で、そら君は白澤映画監督でした。
このシーンは、「昭和時代」と、「大正時代」が、時代を越えてリンクしているのですが、それはこのシーンだけでした。
私は「大正時代」に没頭して観ていたので、敢えて「笠井宗重」役を役者として見せる必要があったのか?と思いました。少し興ざめしてしまいます。
(若翔りつ君は、専科の方が担当するような重厚な「笠井宗重」役をとても奥深く説得力のある演技をしていて印象的でした。)
凛城きらさん演じる「藤岡 正/久本信夫」と留依蒔世さん演じる「紺野 陽平/恩地 孝四郎」とそら君演じる「白澤/夢二」は、昭和時代も大正時代も、友だち設定で、昭和時代はバーカウンターの中に藤岡と紺野がいるのですが、同じシーンのまま話の内容が、「昭和」から「大正」にとぶ時があって、このあたりはわかりにくく感じました。
鳥と鳥かごについて
ポスターにも、鳥の羽と鳥かごが写っていて、劇中でも鳥が役の象徴のような役割を担っています。鳥かごも鳥も出てきます。
羽根は、青い羽根が夢二で、赤い羽根が他万喜のようでした。
それぞれの役を象徴する鳥
・夢二……秋音光
・たまき……湖々さくら
・彦乃……花宮沙羅
・お葉……愛海ひかる
・東郷……大路りせ
そして「青い鳥」に繋がるような含みがあるようです。
カーテンコールの挨拶になると、素のそら君にもどって、ユニークな「そらちゃん節」を聞かせてくれ、客席にも、留依蒔世君や上級生たちにも大うけで、みんなで笑って温かい雰囲気が漂いました。
「今の花の道は新緑のきわみです」が、特にツボにはまりました。
舞台では、カリスマ性を魅せてくれる「和希そら」なのに、素にもどると愛すべきそら君なところも魅力です。
亜音有星くんと山吹ひばりちゃんは大抜擢でしたが、最後の並びでは、亜音くんがセンターから上手5番目、ひばりちゃんがセンターから下手5番目にいました。
2番手の位置は留依蒔世君でした。プロローグなどでも、亜音くんは留依くんの次の3番目といった感じでした。
どうかこの公演が短期間で終わってしまいませんように、切に願っています。
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