轟悠さんの退団
こんにちは、くららです。
夕方から南座で中村橋之助さんも出演している“三月花形歌舞伎”を観て、歌舞伎の世界に浸っていたので、夜遅くなって「轟悠さん退団」のことを知って大ショックでした。
水曜日にこんなビックニュースが流れるとは!

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不安が的中してしまった…

轟さんは、昨年の7月に理事を退任されて、特別顧問に就任されました。

劇団によると、活動については「現状と変わらない」といい、今後も劇団作にそれぞれ出演、演出などとして携わっていく。引用日刊スポーツ

という報道があって、「現状と変わらない」ことを信じたいと思い続けていました。

しかし出版物やポスターやカレンダーなどの第一線から退かれました。
昨年12月の別箱公演「シラノ」では出ずっぱりで膨大なセリフの量で、歌もダンスも殺陣シーンもあって大大熱演な上、いつもは無いフィナーレまでついていて、デュエットダンスを披露してくださり…
なんとなく、いつもと違うものを感じていました。

2月10日の71期トップスターのスペシャルショー「IV voice -テトラ ヴォイス-」(with愛華みれさん、真琴つばささん、稔幸さん)のライブ配信では、同期愛にあふれた楽しい内容でしたが、轟さんが途中で歌えなくなるほど涙されていたことが心に刺さっていました。

今年の1月3日に宝塚を退団された松本悠里さんは、2019年6月1日付で、30年間務めた理事を退任して特別顧問に就任されていました。

別箱公演をずっと続けていただきたかった

私は轟さんの別箱公演が大好きでした。『ドクトル・ジバゴ』、『パパ・アイ・ラブ・ユー』、『チェ・ゲバラ』、『シラノ・ド・ベルジュラック』と最近のものが特に。(本公演では『黎明の風』の白洲次郎)

役そのものにピッタリ同化される轟さんも素晴らしいですが、出演者全員に「轟マジック」がかかって、全員がイキイキと演技し、とりわけヒロインが輝くのがスゴイなと感じていました。

何となく感じるところがあって、「轟さんが今まで通り宝塚で活躍してくださることを切望します」とこのブログ書き続けてきましたが、「私の切望」は破れてしまいました。

悲しくて残念でなりませんが、轟さんが決められたことなので。

もう1回、馴染みの深い星組で轟さんの主演『婆娑羅の玄孫』を観ることができるのは有難いです。

そしてディナーショーが8月に大阪で9月に東京で計画されています。
私は配信を見ることになると思いますが、轟さんの最後のタカラジェンヌ姿を焼きつけたいと思います。
(絶対に配信していただけることを信じています)

退団は10月1日付けということで、宝塚大劇場は星組公演中で、東京宝塚劇場はは雪組公演の初日になります。
劇場で退団されるという形を敢えてとられないよう?
轟さんのお考えがあるのでしょう。

「記者会見」で詳しいことを話してくださるでしょう。

轟さんの功績は大きい

初舞台が1985年花組『愛あれば命は永遠に』、高汐巴さんがナポレオンを演じられた1本物の公演だったので、私は観ています。(記憶にはありません)
それから36年、専科に所属されてからは約20年です。
初演のルキーニの素晴らしさが未だに語られるように、男役を誰よりも究めてこられました。
専科生になってからは、常にトップスターの真ん中で、全生徒のお手本のような存在でした。

他のトップスターは次々に交代していきますが、轟さんはそのままで、トップスター5人と写真が並べられても、全く違和感なく溶け込むことのできるスタイルや美貌や体力を維持されていました。なかなか真似のできないスゴイことだと思います。

先ほども書きましたが、轟さんと同じ舞台に立つと、出演者たちの演技がイキイキと輝いていました。
轟さんが経験を積み重ねる中で得られてきた深みのある演技力などを、出演者たちは自ずと学び、また的確なアドバイス等もされて、導かれていたのでしょう。

そして轟さんのタカラジェンヌとしての品位ある存在感も、お手本になっていたのでは、と思います。

轟さんの功績は本当に大きいと思います。

和物の後継者問題

和物のレビューには、松本悠里さんや轟悠さんが出演されることが当たり前となっていました。
2年に1度開催されている「宝塚舞踊会」、今年は開催年ですが、コロナ禍で十分なお稽古が難しいと思われるので、開催は難しいのかもしれません。
スカイステージの松本悠里さんの御卒業特別番組で、理事長さんが「松本さんに続く人を育てていきたい」と仰っていました。轟さんもご卒業されるので、轟さんに続く人も育てていく必要があるでしょう。

南座の「歌舞伎」を見ながら、歌舞伎役者さんの舞踊は、さすがに「その道のプロ」で、技術と表現力が素晴らしいなと思いました。
タカラジェンヌは、日本舞踊だけでなく、ダンスも歌も芝居も究めていかなければならないので、本当に大変だと思いますが、それら全てを究めていた轟さんの凄さを改めて思います。

今まで長い間、本当にお疲れさまでした。
そしてまだ退団まで半年余りあるので、集大成を楽しませていただきたいと思います。

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