珠城りょう『幽霊刑事』雑感
こんにちは、くららです。
月組の珠城りょうさん主演の『幽霊刑事』の幕があがりました。
各新聞社のweb記事に、沢山の写真がアップされていました。
「NOW ON STAGE」も初日の午後8時に放送。

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幽霊の珠城さん設定が面白い

珠城さんが演じるのは、巴東署の刑事神崎達也
夜の浜辺で突然上司に射殺され、成仏できず幽霊となってあらわれます。

幽霊感が漂う照明に照らされて、珠城さんが幽霊というのがよく伝わってくる写真の数々でした。
どの珠城さんの写真も、格好良くて素敵で見惚れました。

トレンチコートが、超絶似合っています。
生きていた時はよくあるブラウンで、幽霊になったら光沢のある白っぽいもの。ポスターでも着ていらっしゃいましたね。
スーツもいつもの通りお似合いで、開襟シャツにスーツ姿は漢!
(現代もののスーツというと「カンパニー」を思い出しますね。スーツにリュックを背負って銀橋を渡る青柳さん!「幽霊刑事」の「NOW ON STAGE」の後、「カンパニー」が放送されました。)
ブランコに座っている姿が可愛くもありカッコ良くもあり。

今回、スチール写真の販売は、珠城りょうさん、鳳月杏さん、紫門ゆりやさんの3人だけでした。(天紫珠李ちゃんは入っていませんでした)
ボヤかし透けた幽霊感の漂う珠城さんのスチールに感動しました。
→スチール

そして幽霊なので、普通の人には見えなくて、舞台の上でも「見えていない設定」で、客席には見えているというのが、舞台ならではの面白さです。
唯一、青森出身でイタコの血を引く霊媒体質の同期刑事・鳳月杏さん演じる早川篤にだけは見えていて、声も聞こえて、コミュニレーションがとれるという設定。
幽霊刑事と霊媒刑事の「最強コンビ?」がタッグを組んで、警察内の刑事連続死の謎の捜査に乗り出していきます。
1月の「Eternità」に続いて、ちなつさんが珠城さんの相手役!

「たま・ちな」コンビのバディもの、息のあった二人の掛け合いが見ものでしょう。
ちなつさんも、珠城さんと同じく長い脚にスーツがとっても似合います。
今回ちなつさんは、黒縁メガネがとってもインパクトがあって個性的。

原作どおり、舞台上でも本格ミステリーで、「誰が犯人か?」
登場人物がみんな裏がありそうな人たちで、最後までなかなか真相がわからない「謎解き」が進んでいくよう。

原作者も担当編集者さんも絶賛

原作者で著名な推理作家の有栖川有栖氏が担当編集者さんと初日をご覧になったようで、お二人の下記のような書き込みがありました。

「歌劇3月号」には、演出の石田先生、主演の珠城さん、鳳月さんの「てい談」が掲載されていました。
宝塚風にアレンジした台本を有栖川先生に読んでいただいて、このてい談の直前に先生から「別に問題はございません」と連絡があったと仰っていました。

原作ものの宝塚風のアレンジは、本当に上手だと思います。
「稽古場レポート」では、女性警官の名前が「アンコ、キナコ、モチコ」ということで、石田先生風味をたっぷり感じました。
「NOW ON STAGE」では、「松之大廊下」シーンでは、光月るうさんと輝月ゆうまさんの袴姿が見れるよう。メチャメチャな早変わりで。
石田先生らしい色々な面白い場面があるようです。(ちょっと女性には受けないところもある模様)

神崎刑事はすぐに殺されてしまうため、お葬式はシリアスで、ちなつさんが遺影を見ながら歌うシーンもあるとか。

~サヨナラする、その前に~」とタイトルがついているように、プレサヨナラ公演なので、随所にプレ退団作らしさが散りばめられているようです。

婚約者の須磨子(天紫珠李)との幻想のデュエットダンスでは、ショパンの「別れの曲」が使われているそう。

幽霊は一人では無かった

汝鳥伶さん演じる雲井光雄は、老人の幽霊
幽霊同士、神崎が敬意をもって親しくなっていき、一緒にいるシーンが多いとか。

白河りりちゃんが聾唖の少女の愛ちゃんを可愛く演じていて、手話の先生の指導を受けて、神崎さんや須磨子さんたちとの手話での会話もあるそうです。
しかし愛ちゃんは死んでしまって、幽霊に。

汝鳥さん、珠城さん、りりちゃんが「幽霊トリオ」。
公園での「切手のないおくりもの」がステキだとか。
♪私からあなたへこの歌をとどけよう♪の歌ですね。
なんとなく、ジーンと心に響くシーンが思い浮かびます。

切ないけれどどこか温かい。
温かいけどどこか寂しい。

笑いあり、涙ありのハートウォーミングな舞台。

しかし事件の解決は、神崎がこの世に別れを告げて、昇天することをも意味していて。

だから推理が進んで犯人逮捕が近づくにつれて、別れを予感させる歌詞やセリフが多くなるそうです。

幽霊になって微笑んで消えていくことが優しさ。
愛しているからこそ、去っていく。

「大切な人を残して去り行く神崎の気持ちが自分にリンクしている」と珠城さんが仰っていました。
その言葉を聞いただけで涙が出そう。

フィナーレがある

女役さんも、男役さんもソフト帽でラテンナンバーで踊って、『シカゴ』風でお洒落だとか。
一気にニューヨークの世界へ。

ソフト帽でスーツでおしゃれに踊る姿は、男役さんの醍醐味。
平澤先生の粋な振り付けが格好良く、それぞれの男役度が試されるものだとか。

パレードの一番最初は、白河りりちゃんのソロ。
劇中の少女の衣装で、少女らしい幼い歌唱も魅力的だそう。

1年前の『赤と黒』でも、エトワール的なポジションでした。
鈴を転がすような、心が洗われるようなりりちゃんの美声は、エトワールとして最適ですね。

バウホールなので見れないのが残念!

いつもは公演が始まると感想を書いていますが、今回はチケットが無いので、観劇できません。
3月20日の配信までおあづけです。

500人程しか収容できないバウホールでの上演なので仕方ないですね。
初日だけは、さらに半数の収容という厳しさのようでしたが、2日目からその制限がとれて良かったです。

「珠城りょうの思い入れある宝塚バウホールに登場します。」と公演解説に書いてあるように、たっての珠城さんのご希望でのバウホール公演のようです。

「NOW ON STAGE」でも、
バウホールのサイズが、作品の世界観とすごく合うと思うと仰っていました。
バウホールの思い出がいっぱいある上、光月さんをはじめ上級生が沢山出演されるとは思っていなかったので嬉しくて、「月組にいるなぁ」と感じながらお稽古期間を感慨深く過ごしていらっしゃるようです。

光月さんは、バウライブの「Eternità」の時に、珠城さんが「バウホールは下級生の勉強の場なのにすみません」と言っていて、「私も申し訳ありません」と思ったけど、「初心に帰れる良い劇場だね」と仰って、珠城さんと鳳月さんが「うん」と頷いていらっしゃいました。
温かい場所なので、「この作品が映えるのではないかな」とも。

お芝居好きな月組のメンバーたちと一緒に作品をつくりあげていく過程をとても楽しんでいらっしゃるように感じました。
珠城さんの幸せそうな満足そうな笑顔を見たら、「小さなバウホールのため、チケット難難公演で、見れないよ~」と文句は言えません。
大好きなバウホールで、大好きな仲間たちと一緒に、大好きなお芝居を伸び伸びと楽しんで欲しいと思います。

3月20日に、ライブ配信とライブ中継があります、円盤化もされると思いますので、それを待つのみです。
珠城さんも、中継と配信の案内もされていました。

どこまで素敵になるのだろう?

「ピガール狂騒曲」の東京公演の頃から、さらにシュッと痩せられて、「男前度」が増していっているように思います。
男役としての円熟期、充実期を迎えている最中に退団されてしまうことは、本当に残念です。
さらに退団する方特有の、キラキラした輝き、透明感が増していて、とっても美しい!

トップスターという重責に、鎧で身を固めているように思える時もありましたが、退団発表をされ自粛期間を経て、表情がとても柔らかくなられたと共に、ウーンと人間として、男役として魅力が増し続けていらっしゃいます。

男役としての天性の賜物を一番持っていらっしゃるトップスターさんなのに、舞台の上の「珠城りょう」の男役に、「トキメかないのは何故?」と思い続けていましたが、今はメチャメチャトキメイています。

配信日が待ち遠しいです。
無事に千秋楽まで駆け抜けていかれますように。

珠城さんの退団は「8月15日」まだ5カ月あります。
男役としての輝きを目に焼き付けていきたいと思います。

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