6年前の柚香トート「エリザベート」新公
こんにちは、くららです。
今日は6年前花組の新人公演「エリザベート」を見ました。(2014年10月23日上演)
主演のトートは、柚香光くんです。
今もれい君のお顔の美しさと小顔で等身バランスのとれたビジュアルは抜群ですが、当時も同じで、この世のものとは思えない美しくて、妖しいトートでした!

スポンサーリンク



2016年にスカイステージで放送

スカイステージの2016年の企画『エリザベート毎月放送』の中で一番楽しみにしていたものが、花組の新人公演の「エリザベート」でした。(2016年11月27日放送)
その時に保存していたつもりだったのですが、何かのミスで消してしまって、「もう1度見たい!」と思い続けていました。

その時の印象を、古いブログに下記のように書き留めていました。

トートのれい君、思っていたより歌えていました!
どうして本公演の歌唱が破滅的なの…?

今日見た感想も同じです。
声がよく出ていました。
音程は現在の方がとれているように思います。

今なら、「タカラヅカ・オン・デマンド プレミアムプラン」で観れる

タカラヅカ・オン・デマンド プレミアムプラン」で11月23日から公開中です。
月額1,650円で「見放題」のプランの中で、期間限定で公開されています。(~12月31日まで)

「エリザベート」配役(本役)

・トート……柚香光(明日海りお)
・エリザベート……花乃まりあ(蘭乃はな)
・フランツ……和海しょう(北翔海莉)
・ルキーニ……水美舞斗(望海風斗)
・ゾフィー……仙名彩世(桜一花)
・マダム・ヴォルフ……真彩希帆(大河 凜)

この出演者の中、4人がトップスターとトップ娘役に就任しています。
本公演は、明日海りおさん、北翔海莉さん、望海風斗さんと、役者がそろっていたので、大人気で超チケット難でしたが、新人公演も役者がそろっていて、魅力的なものでした。

トート……柚香光

ビジュアルは、もう無機質なトートにピッタリ!
横顔の冷たい美しさはピカイチ!
「黄泉の帝王」というこの世のものではないイメージに、一番近いトートのように思います。
自然に内からにじみ出ている妖しさ、妖艶さ。

最後に、エリザベートと結ばれて、手を広げて抱き寄せるシーンでは、少尉の包容力が少し漂っていました。

今から6年前、宝塚が100周年で盛り上がっていた時の新人公演です。
1作前の蘭寿とむさんサヨナラ公演『ラスト・タイクーン』で新人公演初主演、2回目の新人公演主演が「エリザベート」でした。
「エリザベート」の前の別箱は、バウホール初主演作『ノクターン-遠い夏の日の記憶-』

宝塚100周年の年が、れい君の大きなステップアップの年だったのですね。
この時のトートを見ると、まだ粗削りながらも輝く個性が光っていて、それからトップスターへの道が確実に開いていったのだろうと感じとれました。

最後の新人公演の主演者としてのご挨拶も、現在のご挨拶に通じる「自分の言葉で語る丁寧さ」がありました。

声は良く出ていましたが、歌唱力はやはり課題。
音程は現在の方が安定していますが、喉は当時は、調子が良かったよう。

しかし、歌唱力を補えるだけの、ビジュアルの良さが当時から圧倒的でした。

エリザベート……花乃まりあ

花乃まりあちゃんは、次期トップ娘役として宙組から組替してきて、この「エリザベート」より花組に出演していました。
本公演では、エトワールとしてフィナーレの階段おりの冒頭を担当していましたが、緊張のためか声が縮こまってしまって、音程も不安定で、「次期トップ娘役として失格!」と総スカンを食っていました。
(当時から花組のトップ娘役への風当たりは強かったのです。明日海りおさんの相手役ですから。)

しかし新人公演では、エリザベートの歌は及第点だったと思います。
組替して、いきなり新公のエリザベートというのは、かなりのプレッシャーだと思いますが、よく頑張っていました。
元々美人なので、エリザベートの舞台化粧も美しく、どのドレスもお似合いで、鏡の間のシーンでは、歴代のエリザベートと同じように、ゾクッとくる美しさがありました。
少女の可愛らしさから、時を経ながらのエリザベートの苦悩を上手に演じていて、当時から演技力があったと思います。
ただ、柚香光くんが「小顔」なので、そのあたりは不利でしたね。
美形で品があって、度胸があって、ヒロインがピッタリの、花組早期抜擢娘役さんの典型だなと思いました。

ゾフィー……仙名彩世

94期は、この「エリザベート」が、新人公演最後の公演でした。
当時から実力派のゆきちゃんを推すファンも多く、エリザベートを演じて、最後の新人公演を飾ることを熱望していました。しかしエリザベートは、組替してきた花乃まりあちゃんと発表され、ゆきちゃんはゾフィー。失望の声が多く聞かれました。

歌唱力、演技力、所作、迫力、すべてにおいて完璧なゾフィーで、本公演であっても十分通用したでしょう。
特に歌の安定感がずばぬけていました。別格感も。
ゆきちゃんがその次の花組トップ娘役になるなんて、最後の新人公演の時に誰が想像できたでしょう。
宝塚は、この番狂わせが面白い!ですね。

ルキーニ……水美舞斗

体当たりでチャレンジしている愛おしいルキーニでした。
二幕始めは、何故かルキーニの長~いアドリブシーンがありました。
緊張していると言いながらも、笑いを誘いながら、余裕さえ感じられました。

フランツ……和海しょう

皇太子としての気品があって確かな歌唱力で聴かせてくれていました。
頼りなさ加減がフランツらしかったです。

マダム・ウォルフ……真彩希帆

研3で、抜群の歌唱力、迫力、色気!
短い出番ながらも、キラキラした存在感でした。
この頃から頭角をあらわしていたのですね。

花組で「エリザベート」の再演はある?

柚香光くんは、トート役者だと思います。
柚香光くんの、新公時とは違う、トップスターとしての、成長したトートは、とても魅力的だと思います。ぜひ見てみたいです。

歌が得意ではなかった麻路さきさんをはじめ、彩輝直さん水夏希さんも、それぞれの個性をいかした役づくりで、惹き込まれるトートを魅せていらっしゃいました。
「エリザベート」は、歌が多くを占めるミュージカルですが、過去の例から言うと、高い歌唱力は必須ではありません。

しかし、喉が弱いれい君が長期に渡る本公演で無事に演じ切ることができるのかどうか?

宝塚でも、シンセサイザーが多く採り入れられ、声の合成などにも採用されていて、「エリザベート」や大作と言われるミュージカルでは、そういう音響部門の方が、特別に頑張っておられるように感じます。
音響技術で喉の弱さは、乗り越えていけるのか?

是非見てみたい気持ちは強いです。

版権ものが今までのように演じられるのか?

現在、コロナの収束がまだまだ見えていない状況です。
版権ものの契約をしても、果たして無事に予定通り上演できるかは、現状では誰にもわかりません。

コロナ禍で、歌劇団は、経済的な厳しさにも直面していると思います。
高い版権料を払う作品より、自前の作品の方が上演しやすいのでは無いか?

私が書いていることは、何も詳しいことを知らないずぶの素人の考えにすぎません。
「損して得取れ」という考え方もあるかもしれません。

6年前の花組「エリザベート」の新人公演を見て、ぜひ柚香トートで観てみたいと思いながら、現状では「どうなのだろう?」とつらつら考えてしまいました。

日本では最近急激にコロナの感染者が増えています。
しかし欧米の直面している深刻さとは、日本は全然違います。

コロナ前と同じように、宝塚の公演情報が、次々と発表されるようになりました。
どうか予定通り、無事に上演されていきますようにと、願っています。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

twitter


スポンサーリンク