大どんでん返しもあった星組トップスター
こんにちは、くららです。
昨日「エル・アルコン-鷹-」の初日を観劇した感想を書きましたが、一つ書き忘れていたことがありました。。

カーテンコールで、鳴り止まない拍手を、礼真琴くんが手振りで「チャッ、チャッ、チャン!」と上手に収めてから、

さゆみさ~ん!出来ました!」と天に向かって叫ぶシーンがありました。
(1年前の「ロクモ」の時も同じような光景を見た覚えが。)

紅ゆずるさんファンだった私には、とっても立派なトップスターになっても、紅さんを慕っている姿が嬉しかったです。

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13年前の「エル・アルコン-鷹-」

観劇する前日に、13年前の安蘭さん主演の「エル・アルコン-鷹-」の映像を見て予習しました。
その時に驚いたことは、紅ゆずるさんの存在感があまりに無かったこと。

「エル・アルコン-鷹-」は、安蘭けいさんがトップになって2作目の作品です。
3作目が「THE SCARLET PIMPERNEL」です。
紅さんは「エル・アルコン-鷹-」の直後のバウワークショップ「アンナカレーニナ」で、初の大役2番手の役を演じました。
そして本公演のピンパーネル団の一員の役がつき、新人公演では主演のパーシーを演じて大好評!
急激にスターとしての頭角を表して、星組の中で上がっていきました。
1つ前の「エル・アルコン-鷹-」では、紅さんがどれだけ不遇な配役だったか。新人公演も。

2007年配役(新人公演)と2020年

ティリアン……安蘭けい(夢乃聖夏)礼真琴
ギルダ…… 遠野あすか(稀鳥まりや)舞空瞳
レッド…… 柚希礼音(麻尋しゅん)愛月ひかる

ジェラード……立樹遥(鶴美舞夕)綺城 ひか理
エドウィン……涼紫央(壱城あずさ)天華 えま

ペネロープ……琴まりえ(蒼乃夕妃)有沙 瞳
シグリット……南海まり(妃咲せあら)音波 みのり
ジュリエット……稀鳥まりや(音波みのり)桜庭 舞

キャプテン・ブラック……和涼華(真風涼帆)天飛 華音
ニコラス……綺華れい(如月蓮)咲城 けい

マスターズ……彩海早矢(美弥るりか)ひろ香 祐
ビッグジョン……夢乃聖夏(十碧れいや)夕陽 真輝
スコット……麻尋しゅん(天寿光希)湊 璃飛

ティリアン(少年)……天寿光希(大輝真琴)二條 華
ギルダ(少女)……羽桜しずく(愛水せれ奈)水乃 ゆり

エドリントン/リカルド……にしき愛(紅ゆずる)桃堂 純

安蘭けいさん(77期)がトップに就任した時から、柚希礼音さん(85期)が2番手に就任しました。
その学年差は8年です。

「エル・アルコン-鷹-」では、柚希さんより上級生の立樹遥さん、涼紫央さんが、綺城ひか理くんと天華えまさんの役を演じていました。
そして2番手柚希礼音さんより下級生の有望男役として、和涼華さん、彩海早矢さん、夢乃聖夏さん、麻尋しゅんさんたちがいました。綺華れいさんはこの公演で退団。

新人公演の配役をみたら、当時の新進男役さんたちがわかります。
真風涼帆さん、紅5のメンバー(美弥るりか、壱城あずさ、如月蓮、天寿光希)たちの名前もあります。

しかし紅ゆずるさんは、新人公演では別格の役でした。
本役も今回の全国ツアー版では名前が消えている役で、映像にもほとんど写っていませんでした。

最後の新人公演作品で主演を演じてからの大ドンデン返し
安蘭けいさんが4作トップを務めてから、柚希礼音さんがトップに6年間余り就任されました。
柚希礼音さんが退団される頃に、星組で2番手、3番手に位置していたのは、紅ゆずるさんと真風涼帆さんです。

「エル・アルコン-鷹-」から8年後、紅さんより上の上級生が退団されたり組替されたりしたことで、紅ゆずるさんと真風涼帆さんがスターとして残ったのです。
宝塚のスターは早期抜擢が主流なので、紅さんのようなケースは本当にあまり例がありません。
そして真風さんは、紅さんと4学年の差がありますが、紅さんが抜擢される前からスター街道を歩んでいました。
真風さんは、柚希礼音さんの退団後、宙組に2番手として組替し、現在トップに就任しています。

7学年差の礼真琴くんにバトンタッチ

そして北翔海莉さんが3作トップに就任された後、紅さん(88期)がトップに就任した時に2番手になったのは礼真琴くん(95期)。
ここでも7年の学年差のバトンタッチでした。

夢乃聖夏さんの役を新人公演で演じていた十碧れいやさん、その1年下に、麻央侑希さん
二人は新人公演主演やバウホールW主演を務めたこともありましたが、礼真琴くんがトップになる前に退団されました。

次にバトンを受け止めるのは?

今回の梅芸での公演を観て、真風涼帆さんが新人公演で演じたキャプテン・ブラックは、天飛華音くんが演じていました。
ショーの方でも、礼真琴くん2世と言えるような、歌声キレのあるダンス、存在感のある演技で光っていました。こっちゃんとの学年差は7年です。柚希礼音、礼真琴くん系統といった感じです。

12月4日から始まる『シラノ・ド・ベルジュラック』での、極美慎くんの活躍も楽しみです。
タイプとしては、紅ゆずるさん系統です。

今度の大劇場の「ロミオとジュリエット」では、天飛華音くんには主な配役がふられていませんでしたが、それはコロナの感染対策のために下級生は2チームに分かれている影響なのか?
それとも新人公演の主演をするためなのか?
現在の感染状況悪化が改善しないなら、新人公演が実施は厳しいかもしれません。

安蘭けいさんのトップ就任は、とても遅くなりましたが、それ以降星組では、柚希礼音さんや礼真琴くんのように、上級生を抜いて「2番手」をはやくから定めて、トップ交代がスムースに行われています。

上級生2番手の愛月ひかるさんは、礼真琴くんの後にトップスターに就任する可能性はあるのでしょうか?
礼真琴くんの任期次第でしょうか。
柚希礼音さんのように長期に渡ってトップを務められたら、7年ぐらい学年差のある下級生へのバトンタッチとなる可能性もありそうな気がします。
しかし礼真琴くんが早期就任だったため、5年務めたとしても、7年学年差のあるバトンタッチなら、2年の余裕があります。

紅ゆずるさんと同じように、新公学年最後のチャンスで主演を務め、大器晩成で「バウホールの主演」を続けている瀬央ゆりあくんや、他の95期に星組でトップ就任のチャンスは巡ってくるでしょうか?

「色濃い専科」だった愛月ひかるさんは、今回は爽やかな青年のレッド役を好演していました。
黒っぽい役ばかり続いていましたが、役者さんなのでそつなく白い爽やかな役も出来ることを証明されました。

星組は学年差のあるトップスターのバトンタッチが主流である中で、途中3作品北翔海莉さんのトップ就任や、紅ゆずるさんの5作品トップ就任があって、うまく調整されています。

ふとしたことから、13年前の「エル・アルコン-鷹-」を思い出して、トップスターの系図が独特で面白いなと思いました。

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