「令和」という元号になりましたが、「大化」は日本最初の公式な元号です。
「乙巳の変」『大化の改新』がテーマの舞台、星組『鎌足−夢のまほろば、大和(やまと)し美(うるわ)し−』の初日は4日に迫ってきました。
元号代わりにふさわしい作品です。
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スカステの「鎌足・稽古場風景」より
稽古場映像では、紅さんの喉は治っているようで、ホッとしました。
15歳と10歳設定のパッサァ
少年鎌足は、紅ゆずるさんの舞台歴の中でも一番若い15歳設定!
幼なじみの与志古演じる綺咲愛里ちゃんに至っては、10歳設定!
さゆみさんとあーちゃんと華形みつるさん(蘇我入鹿(鞍作)が3人で肩組んで「志~♪ 志~♪」と歌っているとても可愛いシーンがありました。
髪型は、耳の横で二つに結ぶ「美豆良」でしょうね。
(先日スカステで放映されていた「飛鳥夕映え」を見ました。瀬奈じゅんさんが鎌足役)
紅・鎌足と瀬央・中大兄皇子が出会う有名な蹴鞠のシーンがありました。煌びやかなシーン。
「この大事が済んだ暁には、私と夫婦になろう」と、紅さんがあーちゃんに言っていました。
そして紅さんが差し出す手をあーちゃんが握って、お稽古場風景は終わりました。
「鎌足」も、二人がラブラブなことは間違いないのかな?
1幕ラストが入鹿討伐
2幕は新しい元号になる頃から
稽古場映像は、ほとんど1幕だけのように感じました。
公式で公表されている「あらすじ」も1幕中心のよう。
2幕は実際に舞台でということでしょう。
スカステ稽古場レポート情報より
古人大兄皇子…蒼舞咲歩
さきっぽ君は皇位継承権がありながらも帝になれない役。
2幕から立場が変わり、心情の変化を見て欲しいそう。
葛城稚犬養連網田…朱紫令真
あかし君は身分最下層の農民で、蘇我入鹿の墓を作るために大変な苦役に従事している時に、優しい目の鎌足が助けてくれて、その後入鹿討伐チームに入る。
入鹿暗殺のため、三韓(新羅、百済、高句麗)からの進貢(三国の調)の使者に扮する役をしているので、娘役のようなロングスカートをはいて出席していました。
入鹿を討つたちまわりがあるそう。勝麿呂・子麿呂・網田の並びのシーン。
2幕では位があがり宮中に入り最後は天智天皇の付き人にまでなるそう。
どん底からはい上がっていく様を見て欲しいと。
安見児…星蘭ひとみ
美女しか選ばれない采女として皇族につかえていた中、天皇の命により鎌足の妻になる。
ひとみちゃんと鎌足とのシーンが多くあるよう。
われはもや安見児得(やすみこえ)たり皆人の得難(えかて)にすといふ安見児得たり
「万葉集」に収められている鎌足が詠んだ和歌です。
鎌足のよろこびの歌とされていますが、今回のお芝居では鎌足の苦しみ悲しみ葛藤が含まれている歌という設定のよう。
安見児は、采女として人を喜ばすことだけ考えてきたので、心が育っておらず、その鎌足の心が安見児にはわからなかった。
鎌足との関りを通して安見児が人間の心を取り戻し、成長するところも見どころだそう。
鎌足と踊るせつないシーンもあるそう。
あーちゃん演ずる車持与志古娘だけを愛している鎌足にとっては、安見児の存在は今まで一般的に捉えられてきた心情とは違うものになるようですね。
ストーリーテラー担当
僧旻…一樹 千尋
船史恵尺…天寿 光希
振付は、藤間勘十郎さん
https://twitter.com/tomabune_1980/status/1123478167329607681
歌舞伎をとりいれた場面もあるようです。
歌舞伎のシーンでは、腰を落とすことが重要だとか。そこに注目ですね。
歴女のさゆみさん
歴史好きな紅ゆずるさんは、歴史的な事件などのゆかりの土地を訪れる時は、そこでご飯を食べるとかつて言っていてました。(井伊直弼の桜田門外の変)
そのユニークな発想がさゆみさんの魅力。
今回も飛鳥地方へも行き、空気を感じてきたそうです。
あの緑が広がる飛鳥の地では、お弁当を広げてのピクニックも楽しそうです。
流石にトップスターは、そんなことできないかな?でもさゆみさんは、そんなことお構いなしにできそう。
最近の愛読書では、「古事記」をあげられていました。
歴女のさゆみさんは、当時の様々な読み物を読んで研究されたでしょうね。
飛鳥時代は古いだけに、書物によって、また解釈する人によって、捉え方がいろいろとあるのも面白いところがあります。
明日5/3(金)のタカラヅカニュースで、
「大和し美わし 鎌足ゆかりの地を巡る」が放送されるそうですよ。
出演が如月蓮、天寿光希 とのこと。「紅5」のメンバーであるということだけで、親しみがもてます。
新緑の季節の飛鳥地方は、薫風が気持ちいいでしょうね。
多分街中や有名な観光地のように激コミはしていないので、
長すぎるゴールデンウィークを楽しむのに良いかもしれませんね。
鎌足のみどころ
綺咲愛里は朝廷に仕える少女与志古で、ヒロインの存在が鎌足の心の支えになっているというストーリーのようです。
神祇官を務める中臣氏では与志古と釣り合わないと突き放され、生まれに支配された人生を抜けだそうと鎌足は闘っていく。
紅さんは「霧深きエルベのほとり」の時のように、鎌足の心の中の動きを、渾身の演技に思いを込めて演じられているようです。
「人の価値はその時だけでは終わらない」という言葉がありました。
人はスポットの当て方で真価が変わる。
今までの固定観念の「鎌足」を新たなアプローチで描き替えていく。
「鎌足」という「悪者」「ダーク」という一般的に抱かれてきたイメージが、紅鎌足によってどのように覆えされていくのかが、楽しみです。
紅さんが色紙に書いた「志」
新聞社の取材で差し出された色紙に、「志」と書かれたそうです。
それは、幼い鎌足が「志~♪」と歌っていたように、鎌足は理想を貫いて世を動かしていきました。
それと同時に、さゆみさん自身も、「志」をもって大好きな宝塚に入って、憧れていた男役を演じて、その志の集大成の時を迎えようとしています。
その「志」も含まれているでしょう。
「宝塚が好きって気持ち」が、すべての「支え」であり「希望」であるさゆみさん。
10月13日に退団の日までのカウントダウンが始まっています。
プレサヨナラ公演となる「鎌足」は、さゆみさんの宝塚愛の「志」の集大成の作品となると思います。
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