こんにちは、くららです。
星組公演『エル・アルコン-鷹-』『Ray-星の光線-』の初日を梅田で観てきました。
一言で感想を言うと熱かった!
私が星組公演を観るのは、2月の大劇場公演以来です。
東京宝塚劇場のライブ配信を見て「コロナ禍で一致団結してより濃い星組」を感じていましたが、今日生で観た星組公演は35人の出演者たちのパワーが爆発していて「星組の迫力」というものを実感しました。
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11月20日は2年続けて梅田芸術劇場で初日
カーテンコールで礼真琴くんが
「1年前の11月20日が、ここ梅田芸術劇場での『ロックオペラ モーツァルト』の初日でした。」と。
私はその初日も観劇しましたが、1幕の終わりの礼真琴くんの熱唱と舞空瞳ちゃんのダンスが素晴らしすぎて、観客が言葉も出ないほど感動して、幕が下りる時には「シーン」と静まり返りました。
そして幕間の休憩時間、「すごかったね」とあちこちで、感嘆の声があがっていました。
礼真琴・舞空瞳の星組新トップコンビは、これからどんな感動を味合わせてくれるのだろう、と期待値でいっぱいになりました。
そして1年後の今日も、感嘆し続けながら、二人ならではのコンビの魅力に魅せられました。
もちろん他の出演者たちも素晴らしかったです。
『エル・アルコン-鷹-』持ち味と違う主要3役
礼真琴くんのダーティーヒーロー
開演アナウンスの礼真琴くんの声がウ~ンと低くて、冷たい感じで、すでに役になりきっている声から「始まるぞ!」という期待感が高まりました。
13年前の安蘭けいさん・遠野あすかさん主演の初演作品を、真琴くんは音楽学校の予科生として客席から見ていたそうです。「海賊」に憧れ、礼真琴君の監修グッズは、「海賊船」がモチーフになっています。
ファーストフォトブックで扮装するほど、この作品に憧れていたそうです。
今回はそういう真琴くんの思い入れのある作品なので、持ち味とは全く違う「冷徹な野心家で簡単に人を殺してしまうような」ダーティーヒーローティリアンを、表情を工夫しながら、低音の歌声に心情をのせて、見事に演じきっていました。
そして女性を虜にする色気にあふれている面も、ラブシーンの手の仕草などの巧みさであらわしていました。
真琴くんからこんなに色気が発せられるなんて、大発見でした。
悪役が宝塚の作品の主演ということは珍しいですが、ただの冷血漢ではない、「7つの海を制覇する」という野望のために生きているわかりやすさや、礼真琴くんの悪の魅力がヒーローとして成立させていました。
舞空瞳ちゃんの男前な女海賊ギルダ
戦いの中で生きている女性の強さ、プライドの高さがよく表現されていて、剣を振る姿が勇ましく、男前で格好良かったです。
憎しみを抱きながらもティリアンに惹かれていく女としての弱さ、葛藤もよく伝わってきました。
初演は遠野あすかさんが演じていたので、高音で歌うシーンも多く、上手に歌いこなされていたと思います。
回を重ねるごとに歌唱力がアップしているように思いました。
愛月ひかるくんの爽やかな役
法律家を目指す無邪気な青年だったのに、父親を殺されてティリアンに復讐を果たすために海賊へと転身する、真っ直ぐなルミナス・レッド・ベネディクト役。
海賊に転じても清々しさがあるのが、「色濃い専科」だった今までの愛ちゃんと違うところで、終始爽やかに演じられていました。
「愛ちゃんに白い爽やかな役は難しい?」と思っていましたが、そんなことは無かったです。
こんな愛ちゃんを見たのは、もう何年ぶり?
主要3役が、いつもと持ち味の違う役だったことが、余計に面白くみることができました。
中盤の3人の「七つの海七つの空」の三重奏が素晴らしい!
『エル・アルコン-鷹-』他の出演者たち
綺城ひか理……ジェラード(スペインのスパイでティリアンと縁深い役)
要になる役を、情熱をこめて演じられていました。長身は映えます。
天華えま……エドウィン(海軍の将校)
婚約者ペネロープをティリアンに奪われた怨みを秘めていく青年。
将校らしい端正さが素敵。
ニコラス……咲城けい(ティリアンの弟子)
ティリアンを慕って、ずっと一緒にいるので、出番がとても多いおいしい役どころ。
ティリアンは、ニコラスにだけは心を許し信頼しているようなところがあるので、ニコラスが素朴で純粋であればあるほど、ティリアンの人間性が感じられます。
咲城けいくんの透明感のある持ち味がこの役にピッタリだと思いました。
天飛華音……キャプテン・ブラック(レッドに助けられてその仲間となる)
顔に傷がある荒々しい姿である一方、男気が匂うような華やかさと逞しさがある役。
薔薇をくわえていた?とか。それには気づきませんでした。
堂々とした演技と存在感が印象的。
有沙 瞳……ペネロープ・ギャレット
初演では琴まりえさんが演じていた娘役2番手の役。
ティリアンに誘惑されて婚約者を捨てる、わがままで世間知らずな英海軍提督の令嬢。
美しくて色っぽくて、腹に一物抱えているようなクセのある役が本当にお上手。
桜庭 舞……ジュリエット・グリンウッド
コメディチックな役で、フリフリの可愛い衣装を着て、声も幼くして、振り切って可愛く演じていて、笑いも起こっていました。
ティリアン(少年)……二條 華
初演では天寿みつきさんが演じていました。
少年ティリアンの優しさ、心の寂しさ、激しさなどが表現されることで、ティリアンの人間性が伝わってきます。
ギルダ(少女)……水乃 ゆり
透き通った感じの少女らしさが素敵でした。
『Ray-星の光線-』
天飛華音くん
目立って活躍が増えたように感じたのは、天飛華音くん。
瀬央ゆりあ君が真ん中だった「金星の輝き」では、実質天飛華音くんが9人の真ん中だったような。
プログラムには、男役3人、娘役6人としての記述でした。
フィナーレAの歌手、極美慎くんが抜けたところは、天飛華音くんが入っていました。
ダンスもダイナミックに踊るので、群舞でも目立ちます。
綺城ひか理くん
瀬央ゆりあ君が抜けた位置を綺城ひか理くんが埋めていたような印象。
ソロも増えて、綺城ひか理くんの低音ボイスの伸びやかな歌声をたくさん聞けたように感じました。
咲城けいくん
真ん中で踊り続けていたというわけではありませんが、踊ったり歌ったり活躍していたように思いました。
お芝居の方でも、ニコラス役で目立っていました。
102期生、1番2番3番トリオ
舞空瞳ちゃん、天飛華音くん、咲城けいくんは、音楽学校の頃から成績が上から1番、2番、3番の「トップスリー」です。
音楽学校時代、お休みの日曜日は3人で集まって自主稽古をしていたそうです。
自主的にお稽古をするのが楽しくてたまらなかったとか。
稽古好きな102期の「トップスリー」が、星組に在籍していて、今回の公演では3人とも大活躍していました。
咲城けいくんは、昨年の紅ゆずるさんのプレサヨナラ公演『鎌足』では、藤原不比等に抜擢されましたが、その後は大きな抜擢はありません。そのうちもっと抜擢されるようになるのかな?と思っています。
フィナーレ 階段おり
エトワール 桜庭舞
↓
有沙瞳、天華えま
↓
綺城ひか理
↓
愛月ひかる(白い2番手羽根)
↓
舞空瞳(白い大羽根)
↓
礼真琴(白いトップ羽根)
デュエットダンス「星に願いを」
礼真琴・舞空瞳のデュエットダンスが、軽快なアレンジ曲に乗せて、長い時間いろんなダンスを詰め込んで、二人がとても楽しそうに踊っていて、見ている方も幸せでした。
影歌は、音咲いつきさんと遥斗勇帆くん。
このコンビの一番の魅力の見せどころ、売りは、デュエットダンスだと思います。
長時間いろんな振りで踊り続けることは、実は大変なのでしょうが、楽しそうに自然にさらっと踊り続けて、観客を魅了し続けることができるのは、このコンビならではだと思います。
1年前の『ロックオペラ モーツァルト』でも、最後のデュエットダンスのレベルの高さとその美しさには驚かされました。
見るたびに限りない可能性を感じさせてくれる「こと・なこ」コンビ。
星組のメンバーたちも、二人の進化に合わせて、みんな進化成長しています。
今度の大劇場公演「ロミオとジュリエット」も楽しみですが、星組生全員のそれぞれの活躍を楽しむなら、こういう芝居とショーのある公演ですね。
11月28日(土)13:00公演の[千秋楽]は、ライブ配信と映画館でのライブ中継があります。
ぜひもう1度見たいなと思っています。
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