「おかしな二人」大地&花總
こんにちは、くららです。
今日はドラマシティで、宝塚のレジェンド「大地真央&花總まり」初共演のコメディの傑作!“おかしな二人”を観て来ました。

ブロードウェイ随一の喜劇作家ニール・サイモンの代表的コメディ「おかしな二人」の女性バージョンです。

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宝塚?と思ってしまう、スタッフとフィナーレ

・演出は、原田諒先生
・衣装は有村淳先生
・音楽は玉麻尚一先生
この三者は、『ピガール狂騒曲』と全く同じ。
ドタバタコメディなのも。
しかも、フィナーレつき。
(ただし、宝塚で言うフィナーレを、一般では「歌とダンスのスペシャルカーテンコール」と言うそう。)

宝塚でも上演されていました

脚本演出 石田昌也

・2011年9月 宝塚バウホール
・オスカー……轟悠
・フィリックス……未沙のえる
・2012年 東京特別公演として再演
・オスカー…轟悠
・フィリックス……華形ひかる

出演者について

淡路が産んだコメディアンヌ大地真央・オリーブ

コメディセンス抜群の真央さん。
関西弁のアドリブも入って大爆笑。
華やかなオーラがあふれ出ていて、有村先生の奇抜なセンスの衣装もファッションモデルのように着こなされていました。

コメディセンスは、日本の演劇界で大地さんは日本一だ思います。
しかしお洒落で美しすぎるのが、日本一のコメディアンヌの邪魔をしています。

すっぴんメイクで顔芸全開の花總まり・フローレンス

お姫様系の役しか見たことなかったのですが、見事に新境地開拓されていました。
今までの花總まり像をかなぐり捨てて、体当たりで挑戦!と言った感じ。
表情がクルクル変わって、ありとあらゆる顔芸が満載。
でもどんな表情をしても愛らしくて可愛いのが、流石花總まり!
フリフリのエプロンを着けたフローレンスが、おたまを振りかざしながらオリーブを追い回したり、笑いの渦が至る所で起きていました。

大地&花總の掛け合いが最高!
性格が正反対の2人が引き起こすドダバタコメディですが、その二人の息がぴったり合っていたので、余計にドタバタが自然で面白い。
宝塚のレジェンドのふたりの相性の良さは、さらに他の作品にも波及しそう。いろいろと観てみたいです。

芸達者な出演者たち

スペインブラザーズが面白い
渡辺大輔と芋洗坂係長扮するスペイン人兄弟は、8人の出演者の中で男性はこのふたりだけ。
唐突に始める歌やダンスが面白くて、盛り上がっていました。

原田先生が宝塚作品を手がけられる場合、「スペインブラザーズ」のようなコンビを、宝塚でも実現されたら面白いと思いました。タカラジェンヌはスリムなので、芋洗坂係長の体型から醸し出される味は表現できませんが。

他には、シルビアさん、宮地雅子さん、平田敦子さん、山崎静代さん。

フィナーレ(カーテンコール)

華々しくドレスアップして、元トップスターと元トップ娘役の豪華なショータイムがありました。
劇中、大地さんの歌はありましたが、花總さんはお芝居のみ。
ここでは、役ではなく、大地真央、花總まりで歌って踊って、魅了してくれます。やはり二人はショースター。

大地さんの格好良さは、言葉では表現できません。
大地さんの前では花總さんが、下級生の顔になって初々しい感じが、
私は花總さんのことを、9頭身でスタイル抜群と書いたことがありましたが、小顔でデコルテが美しい大地さんの前では、花總さんのスタイルの良さが、かすんで見えてしまう。
大地さんはどこまで美しいのか。
この公演、やはり主役は大地さんで、衣装の数も、フィナーレのドレスのランクの違いも明らかでした。

原田先生への期待

原田先生は、大地真央さん安蘭けいさんとのお仕事を多くされています。
大地真央さん主演の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』では、潤色・演出され、その2年後に再演もされました。
大地さんが「若い演出家」として信頼を寄せていらっしゃいます。

宝塚では、来年1月2月の柚香光主演ブロードウェイ・ミュージカル『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』の潤色・演出を担当されます。
今回の公演を観て、柚香光くん主演のコメディも「絶対面白いぞ!」と確信し、期待が膨らみました。

来年の紅ゆずるさん主演のブロードウェイ・ミュージカル『エニシング・ゴーズ』 (明治座・御園座・新歌舞伎座・博多座)でも潤色・演出予定。

昨年の宝塚でのブロードウェイ・ミュージカルと言えば、望海さん主演の『20世紀号に乗って』 。
その潤色・演出も担当されました。
最高に楽しかった公演なのに、音源も映像も販売されなかったのは、今でも残念に思います。
版権に厳しいのが、ブロードウェイ・ミュージカルの残念なところですね。

原田先生は今後も、コメディの宝塚作品やブロードウェイ・ミュージカルのコメディ作品を極めていかれるご予定のようです。

今の暗い時代に、明るさと笑いのあるコメディは必要ですね。

衣装デザイナー有村淳先生への期待

月組『ピガール狂騒曲』でも、有村先生の衣装の色使い(少しくすんだトリコロールカラーの組み合わせ)、デザインなど大評判でした。
有村先生の衣装は、上品でとってもセンスが光っています。
「おかしな二人」の衣装は、1970年代のサイケ調の雰囲気を出しながらも、現代風にアレンジしていて、カラフルでキュートで、お洒落でした。
従来の有村先生の担当分野とは違う現代劇のものでしたが、センスがキラリと光って、流石有村先生!
特に大地さんの衣装が、どれもこれも素敵で、大地さんが素敵に着こなされるから。

有村先生は、宝塚歌劇団の所属の衣装デザイナーです。
初演の雪組『エリザベート -愛と死の輪舞-』の衣装を手掛けて、注目されるようになり、外部の公演でも『モーツァルト!』『マリー・アントワネット』など重厚な衣装のデザイナーとして活動されています。

宝塚の公演で、衣装が素敵だなと思ったら、有村先生がデザインされている場合が多いです。
宝塚ファンの間でも大好評なので、登板を増やしていただけたら楽しみが増えます。

明日は宙組「アナスタシア」の初日です。
この公演の衣装デザインは河底美由紀先生です。稲葉先生の担当作品は河底先生が多いですね。
宝塚ファンの間では、評判は今一歩ですが、 「アナスタシア」はどうでしょう?
初日を観劇予定なので、また感想を記しますね。

「おかしな二人」が上演されることが決まったのはコロナ禍前だったと思います。人気の二人の初共演のコメディ作品なので、チケット難だろうと心配していましたが、先行でチケットがゲットできました。
その後、座席の間隔をあけなくても良くなって、追加販売されましたが、こういうご時世なので、チケットがまだ残っていました。日曜日までやっています。とってもオススメ作品です。

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