エリザベート花總まりさんラストと今後の『エリザベート』は?
こんにちは、くららです。

1月31日は東宝『エリザベート』の大千秋楽でした。
花總さん主演回をライブ配信で観ました。大感動しました!

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今回の『エリザベート』について

「東宝版の20周年記念公演」が2020年に四都市行われる予定でしたが、非常事態宣言によって中止になったので、2022年10月9日~2023年1月31日まで3カ月に渡って四都市で上演され、本日の博多座公演が大千秋楽でした。

東京・帝国劇場】2022年10月9日~11月27日
愛知・御園座】2022年12月5日~21日
大阪・梅芸】12月29日~2023年1月3日
福岡・博多座】2023年1月11日~31日

今回の新型コロナ等のために何度も何度も公演が中断しました。
プレミアチケットを手にしながらも、公演中止によって涙をのんだ方は多いと思います。ライブ配信があって本当ら良かったですね。

エリザベート役花總まりさん愛希れいかさん
トート役山崎育三郎さん(東京公演のみ)、古川雄大さん井上芳雄さん(福岡公演のみ)。

30日が、愛希れいかさん主演の千秋楽で、31日が花總まりさん主演の大千秋楽で、共にライブ配信がありました。私は花總さんの方だけ見ました。トートは古川さん。

本編の最後のご挨拶の時に、花總さんは目にいっぱい涙を浮かべながら、上を仰ぎながら必死に涙が流れるのを堪えていらっしゃいました。

2020年の時から「花總さんのエリザベートは最後になるのでは?」と噂されていました。そして大千秋楽のカーテンコールで、花總さんがそのことについて語られました。

エリザベート卒業を明らかに「旅を終えた」

カーテンコールで花總さんがまず座長としてご挨拶されました。

花總「10月から始まり、お稽古を入れると8月から、この日を目指して一生懸命頑張ってまいりました。途中、道のりはなかなか厳しいものもありましたが、本日何よりも全員揃って全員笑顔でこの日を迎えられたこと、本当に嬉しく思っております。みなさんに支えられて我々は舞台上の3時間に集中いたしてまいりました。本当にありがとうございました」

そして「私から一言」と付け加えられました。
花總「えっ~あいも変わらず、なかなかきついことがございましたか、本当に沢山の方に支えられまして、本日無事にエリザベートの旅を終えることができました。感謝の言葉しかございません。本当に長い間、ありがとうございました。私のエリザベート、さよなら~、ありがとうって(胸から天空に向かって手をフッと飛ばして、バイバイと)。本当にありがとう~でした。はいっ、終わりました!

とっても明るく軽やかにエリザベートとのお別れを笑顔で表現されました。

今回の公演は「集大成」と位置づけられていたので、花總さんがエリザベートを演じられるのは最後だろうと覚悟もできていましたが、こうして花總さんご自身の口から聞くと、「ひとつの時代が終わった」ような、とても寂しい気持ちになりました。

小池修一郎先生もカーテンコールで舞台に登場

小池先生は宙組の『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』のお稽古真最中かと思っていたら、カーテンコールで舞台に登場してお話をされました。30日もされていたようです。(宙組公演は、配役が既に発表されたので、大丈夫なのかな?)

今回は東宝の舞台ですが、小池先生がから出たのは、宝塚初演時代の思い出でした。

小池「1995年にウィーンに『エリザベート』の交渉に6人で行きました。その中で生徒は花總さんだけ。一路さんとは現地で合流して。忘れもしないのは、衣装合わせがあって、その時に彼女が鳥肌が立ってきたと言って、本当にエリザベートがそこに居る!という感じでした。当時22歳でしたね。彼女が中年期以降の後半のエリザベートを演じるのは、私たちも大丈夫なのだろうか?と思っていたのですが、その瞬間にエリザベートが舞い降りたというか、スポンと入った感じだったんです。それから多分行けるだろうと思いました」

小池「そして幕があけた時は、皆さんご存知のように圧倒的な存在感で、宝塚の舞台でこの物語を成立させてくれました」

小池「多くの方が花總まりのエリザベートを見たいというご意見は山ほどあったんですけど、なかなか頑なで、無いかなと思っていて、そして2015年あらためて彼女がやることになり、ついに来るべきものが来たなと思いました」

小池「宝塚と東宝を合わせて480回はされているんではないですかね。見事にエリザベートを全うされ、彼女のエリザベートを目に、耳に、脳に焼き付けてください

小池「初演の彼女と今日の彼女では27年の開きがあるけれど、ちゃんとその中で繋がっていて、エリザベートが彼女の中に入って彼女をまわすというか活性化させてきたんだと思います。さっきパンと(花總さんが手振りで飛ばした振りを真似て)して、その分肩の荷が下りて、人生が楽になったかもしれません」

花總さんはまさにエリザベートの「レジェンド」です。

花總さんがいたからこそ、『エリザベート』の初演が大成功となり、宝塚の人気演目になったのだと思います。

花總まりさんについて

花總さんは1994年から2006年まで12年間トップ娘役をつとめられました。

退団されるその日まで、誰よりも気品とオーラがあって、瑞々しくて透明感があって、化粧映えする整ったお顔立ちに、綺麗な声。小顔でお人形さんのようにスタイルも良くて、腰の位置が高いので、いつも一人だけ特別な衣装を着ているように見えました。

まさに、宝塚の娘役をするために生まれたような方。

そして王女様系の役が適任で、ファンからは「女帝」と呼ばれていました。悪い意味で使う人もいましたが、姫系の役を演じると右に出る人はいませんでした。

トップ娘役をずっと続けても自然な感じでしたが、宝塚は新陳代謝をしていくことが宿命なので、2006年に退団されました。

そして誰よりも舞台適性が高いのに、退団後は裏方の職に就かれて、残念だなと思ったものです。

2013年に榛名由梨さん主演の『永遠物語』に出演されてから、その後は大きな舞台で大活躍されるようになりました。

小池先生のお話のように、花總さんの舞台への復帰をみんな待っていたのだと思います。

そして2015年からは『エリザベート』の舞台にも立たれるようになりました。

花總さんは、今なお年齢を感じさせない瑞々しさがあり、今回もエリザベートの少女時代、とっても自然で可愛かったです。

『エリザベート』を卒業される要素が見つかりませんが、多分後進に道を譲られるためかな?と思います。「惜しまれる時に…」という言葉がありますが、花總さんはこの先10年エリザベートを演じても何も問題が無いと思います。今が惜しまれる時期でもありません。

2020年に大地真央さんと初共演された『おかしな二人』を観ました。ドダバタコメディに挑戦、すっぴんメイク顔芸全開の新境地を開拓されていました。

花總さんは、エリザベートのようなヒロイン役が適任だと思いますが、新たな道も開拓されながら、女優としてますます輝いていかれるのでしょう。

今後のふたつの『エリザベート』について

宝塚の『エリザベート』

宝塚では今まで10回上演されています。
花總さんは初演の雪組3回めの宙組でエリザベートを演じています。

1996年雪組初演 一路真輝・花總まり(研5、6)
1998年宙組 姿月あさと・花總まり

宝塚の最後の『エリザベート』は、2018年の月組で、珠城りょう・愛希れいかコンビでした。
5年前なので、そろそろ『エリザベート』が宝塚で上演される時でしょう。次に宝塚でエリザベートを上演するのはどの組でしょうか?誰でしょうか?

東宝版『エリザベート』

2000年から東宝によって、ウィーン版と宝塚版の良い所どりをした、エリザベートが主役の作品が上演されています。自由を求める皇后の心の旅として描かれています。

東宝版初演のエリザベート役は、宝塚で初演のトートを演じた一路真輝さん。当初は宝塚出身の男役さんがエリザベートを演じていましたが、2015年に花總さんが出演された時から、宝塚出身の娘役さんに変わりました。

2000~2006年 一路真輝
2008、2009年 涼風真世
朝海ひかる
2010年 朝海ひかる
瀬奈じゅん
2012年 瀬奈じゅん
春野寿美礼
2015、2016年 花總まり
蘭乃はな
2019~2023年 花總まり
愛希れいか

花總まりさんが「エリザベート」を卒業されて、「次は誰?。今まで通り宝塚出身の方に演じてもらいたいです。

花總まりさんが高い金字塔を打ち立てられたので、次に続く方は大変だと思います、ダブルキャストの愛希れいかさんは、大健闘されています。

今回の配信はアーカイブが用意されていて、2月7日までアーカイブ視聴が可能です。7日の午後5時まで購入できます。

愛希れいかさん版のBlu-rayとDVDは、二人のトート(山崎さん/井上さん)の2種類が販売されますが、花總版は全く販売されません。

とっても残念!7日の日付が変わるまでアーカイブ配信を見続けて、花總さんのエリザベートを目に、耳に、脳に焼き付けたいと思っています。

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