退団について思うこと
こんにちは、くららです。
コロナ禍ですが、宝塚では幸いにも宝塚大劇場と東京宝塚劇場での公演が以前のように通常に近い形で上演されるようになりました。
別箱については、まだ期間や場所が通常ではありませんが、上演できています。
新人公演が出来ないことや、組子全員が舞台に出演できないことなど、まだまだ通常モードでは無いことはありますが、「宝塚」に日常に戻ってきてくれていることは、本当にありがたいですね。。
タカラジェンヌをはじめ関係者の皆様の「感染防止対策」の賜物です。

しかし、タカラジェンヌの宿命である「退団」も、戻ってきました。
まだ「雪組ショック!」から抜け出せない方もいらっしゃいますよね。

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初舞台生の数だけ、卒業者がいるのが宝塚

106期生39名は、半年遅れの初舞台を無事に終えて、各組に分かれていきました。

宝塚は入団してくる初舞台生がいれば、それと同じくらい卒業していく方たちがいて、宝塚の団員数は常に約400名弱に保たれています。

全世界がコロナ禍というとんでもない事態の中にありますが、通常モードに戻りつつある宝塚は、「退団」においても、通常モードに戻ってしまいました。

宝塚ファンは、退団発表があるたびに「ショック!」を受け、残念な気持ちに満たされながら千秋楽を迎え、涙を流して見送ります。
この日々も通常モードといえば、そうなのですね。

これが宝塚なのです。

惜しまれる中、スターは退団していき、また新しいスターが誕生していく。
スターの誕生と退団が繰り返されていくのが宝塚です。

先に発表されていた望海さんと真彩ちゃんのお二人の退団だけでも、大きすぎる痛みだったのに、彩凪翔くんたちも追加され…
彩凪翔くんの最近の特別な輝きを見て、充分納得して選択されたことなのだと思います。

雪組の方たちのご卒業日、東京の千秋楽は、4月11日です。
その頃には107期生の初舞台も近づいていることでしょう。

2020年のタカラジェンヌは何人?

宝塚の公式ページの「スター」のページで、現役生の数をしらべてみました。(2020年11月5日現在)
・専科 14名
・花組 79名
・月組 79名
・雪組 80名
・星組 85名
・宙組 77名

合計 414名

星組生が多いので、106期生39名は、花組、月組、雪組、宙組には8名、星組には7名配属されました。

現在公表されている、2020年中の退団者は専科の星蘭ひとみちゃんだけです。
11月30日付けで退団されるので、413名になります。

2020年の退団者は?

退団延長
・華形ひかる(専科、85期)
・天瀬はつひ(宙組、99期)

宙組 集合日付け
・なつ 颯都(宙組、103期)4月22日
・碧咲 伊織(宙組、103期)9月19日

雪組 『ONCE UPON A TIME IN AMERICA」千秋楽
・舞咲 りん(85期)
・早花 まこ(88期)
・美華 もなみ(101期)

月組 御園座「赤と黒」千秋楽付け
・周旺真広(98期)

宙組 「El Japón」「アクアヴィーテ!!』千秋楽
・星吹 彩翔(93期)
・桜音 れい(94期)
・愛咲 まりあ(94期)
・実羚 淳(95期)

花組 別箱千秋楽
・夏葉 ことり(101期)『マスカレード・ホテル』
・千幸 あき(96期)『DANCE OLYMPIA』

すでに退団されたのは、上記の14名の方々。

当初予定されていた望海風斗さん真彩希帆ちゃんは、来年の退団に延期されました。
そのお二人と一緒に6名が退団することが先日発表されました。

当初からた望海風斗さん真彩希帆ちゃんと一緒に退団することを考えていた方もいらっしゃるでしょうし、コロナで予定が変わった中で、新たに決めた方もいらっしゃるでしょう。
彩凪 翔(92期)、笙乃 茅桜(92期)、煌羽 レオ(94期)、真地 佑果(96期)、ゆめ 真音(100期)、朝澄 希(101期)

2020年の退団者は、11月30日付けの星蘭ひとみちゃんを入れると、計15名になります。
コロナの影響によって、例年よりとても少ないです。

例年は何人退団していた?

過去5年間の退団者数と、代表的な退団者のお名前をあげてみました。(ザっと数えあげた数なので、間違っていたら、ごめんなさい。)

2019年は、退団者44名

・紅ゆずる、明日海りお、仙名彩世、美弥るりか、七海ひろき、

花組 12人
月組 8人
雪組 3人
星組 11人
宙組 10人

2018年は、退団者38名

・愛希れいか

2017年は、退団者37名

・朝夏まなと、早霧せいな、咲妃みゆ、実咲凜音、花乃まりあ

2016年は、退団者38名

・北翔海莉、龍真咲、妃海風

2015年は、退団者44名

・凰稀かなめ、柚希礼音、夢咲ねね、

過去5年間を調べてみると、201名退団されていました。
1年40名の退団者が平均的な数です。

2021年の退団者数は覚悟が必要?

コロナによって、公演が中止になって、約5か月余り先送りになったので、退団を予定されていた方も望海さんや真彩ちゃんのように、来年に先送りになった方は数多くいらっしゃるでしょう。

単に数字だけで計算すると、
2021年の退団者は、通常の40名
2020年の25名(40-15=25)を足した65名に近い数字になるのか?

思わず、「そんなバカな!」と叫びたくなりますよね。

宝塚は自主的に「退団」を決めて退団すると言われていますが、年によって多少の差はあるものの、平均すると40名の退団で推移しています。

こんなに数字が揃っているのは、意図的な調整も入っているのでしょうか?
私は何にも知らない部外者ですが、何らかの目安的なものがあるのだろうと思います。

普通の組織なら、在籍者の人数に合わせて、その時に必要な人材を採用します。(在籍者優先)
しかし宝塚は、「育成」が重視されているので、毎年40名という決まった数の合格者が入学してくるシステムです。(新規優先)
音楽学校に合格した生徒は、ほぼ100%入団できます。

どんな時も前向きエネルギーで頑張り続けるタカラジェンヌ

まず音楽学校合格のために、大変な情熱を傾けて努力し続けて、狭き門を潜り抜けて入学します。
音楽学校の2年間も、そして入団後も、一般人とは比べられない努力を惜しまずに頑張り続けます。

コロナによる自粛期間を経て公演が再開した時に、どの組の公演をみても驚いたのは、出演者たちの実力やスター性が進化していたこと。
お稽古を重ねることが当たり前のタカラジェンヌにとって、長期に渡って自宅で自粛期間を過ごすことは、舞台技術が後退することになるのかな?と私は勝手に心配しました。
実際に舞台を観ると、そんな心配は全く無用でした。
(私など家に籠った生活をすることは、運動不足でブクブク太ることに直結しましたから。自分と同等レベルで考えることが間違っていますね。失礼しました)

タカラジェンヌは自粛期間も、自宅でのお稽古を怠らず鍛錬し続けていたことが、再開後の舞台姿からうかがえました。
特に自粛期間を経て、歌唱力が充実した方が多かったです。
頑張ることが体にしみついているので、マイナスに思えることさえプラスに転じることができるのですね。

再開後の出演演者たち全員、なんと輝きが増し、より一層スターになっていたことでしょう。
そして、舞台を通して夢や希望や元気を届けるという「タカラジェンヌの使命」をより深くしていました。
コロナを通して、タカラジェンヌの凄さを改めて知りました。

宝塚の退団は新しい人生のはじまり

宝塚の退団では、「ご卒業おめでとうございます」という言葉が使われます。
退団は、新しい人生の始まりだからです。
涙を流しながらも、新しい門出を祝福します。

ファンの立場からしたら、退団は寂しい残念なことですが、タカラジェンヌにとっては、プラスに向かう時。
現在はコロナ禍で、新しい社会に進むことは大変な面もあると思いますが、頑張り続けることが信条のタカラジェンヌは乗り越えられるでしょう。

宝塚は、退団をひっくるめて、全部が宝塚です。
熱心に一人のスターさんを応援している方には、それは宝塚から離れるきっかけかもしれません。
スターの存在は、ファン一人ひとり感じ取り方も違って、それぞれだと思います。
正解も不正解もありません。その人の受けとめ方でOK。

これからのこと

卒業に関して、私が思うのは、下記のこと。

青春のすべてをかけて頑張ってきた宝塚生活、納得して幸せな気持ちで卒業していって欲しい。

今はコロナによって、誰もが思い通りの生活を送れていません。
タカラジェンヌもそうでしょう。

そんな中、人数合わせのために、志半ばで「仕方がない」という思いで退団するのは、残念すぎます。

コロナは、人の人生を簡単に変える、今までになかった未知の敵でもありますから、仕方がないという言葉で片付けなければならないことも多いのは事実です。

宝塚ほど、去っていく人に対して、温かさのある所は、他にありません。
コロナ禍の始まりの頃、なんとしても公演を断行しようとしたのは、退団者のいる千秋楽公演でした。

退団者が黒紋付に緑の袴をはいて、大階段を降り、ご挨拶をして、観客や組子たちに温かく見守られるセレモニーの開催のために。
宝塚は、ここまで退団者を大切にしてくれる愛のある所なのだとあらためて思いました。

私などにはわからない理由もあるのでしょうが、集合日付け退団は残念に思います。

退団ラッシュが、来年、再来年にやってくるのかもしれませんが、幸せな気持ちでみなさん退団されていく宝塚であったら良いなと思います。

とりとめもないことを、つらつらと書いてしまいました。

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