『ON THE TOWN』役替わりBパターンを水曜日に観てきました。
ここに記すのが遅くなってしまいました。
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りょうくん(珠城 りょう)、ちなつさん(鳳月 杏)、ありちゃん(暁 千星)の水兵トリオの並びが、高身長で脚長で、本当にかっこよくて、可愛くて(?)最高です。
なかなか、こんなスタイル抜群の男役3人を真ん中で集めることは難しいでしょう。
全く性格の違う3人の組み合わせがとても良かったと思います。
コメディに対する私の偏り
『ON THE TOWN』の初日を観劇した時に、「コメディとしては、今一歩」と書いてしまいましたが、笑いの判断の私に問題があることを感じました。反省しています。
7月28日の『ON THE TOWN』の初日の幕が開いた頃は、星組 「GOD OF STARS-食聖-」の世界観に嵌りすぎて、ドカンと笑うコメディに洗脳されていました。
「ウフフ」という軽い笑いを面白いと感じられませんでしたが、今回はその洗脳もとけとても面白かったです。
舞台の上の方たちも、初日の緊張から開放され、自由に役を活きているような雰囲気もありました
ありちゃんのメッセージカード
今週もスカステニュースの中で、ありちゃん(暁 千星)の『ON THE TOWN』の広報活動は流れていました。
『私も皆様にお楽しみいただけるようにメッセージを書いたので、ぜひ当ててくださ~い』
というありちゃんの言葉に、「ありちゃんのメッセージカードが欲しい!」と切望していました。
チケットをもぎってもらって入場した所で、メッセージカードがいただけます。
10名の出演者のメッセージカードがランダムに入っているようです。
梅田芸術劇場は入場エントランスが狭いので、その場でカードを袋から出して開けにくい。
くじ運が悪いことに自信があるので、ガッカリするのも嫌なので、開けないでカバンにしまったままにしておこうと思っていました。
しかし座席に座ると、他の方がカードを見ていたので、私も見ることに。
カードを開いた途端、「暁 千星」という文字が飛び込んできて、一気にテンションアップ!
幕が上がるまで、そのカードをニコニコしながら眺めていました。
「文字で伝える文化」というものは、もう今の世の中すたれていますが、宝塚とファンの間では健在です。
ありちゃんの丁寧な文字と、心のこもったメッセージに、心がホッコリしました。
「ステージトーク」に行っても、主演の二人の心のこもったメッセージカードが頂けます。
今までも、宝塚ではこういうメッセージカードをいただく機会は多くありました。
ファンもスターにお手紙を送ることが日常。(若くないので私はもう書いていませんが)
こういう、心を文字とメッセージで伝える昔ながらの宝塚の文化は、今となってはとても尊いと思います。
そのカードもあって、テンションがあがったので「コメディがとても楽しかった!」という要因も否めません。
良い年齢なのに、私は非常に単細胞のワカリヤスイ性格で出来ております。(笑)
さらに客席おり
通路側だったのでちなつさんとハイタッチできるエリアだとわかっていました。
フィナーレの最後でちなつさんが来てくださり、もれなくハイタッチしていただけました。
遠くにありちゃんが笑顔満面で、一生懸命ハイタッチしている姿も見れて、幸せでした。
客席からの登場は下手前方のドアだけと思っていましたが、いろんなドアから入って来られていました。後方からもりょう君が。
通路に「誰?」と思ったら、もれなくスターさんたちで、こういう演出の仕方もスターとの距離感が縮まりワクワクします。
芝居の月組を実感
水曜日に観たのはBパターン。
ヒルディ(タクシードライバー) ……夢奈 瑠音
クレア(人類学者) ……海乃 美月
ルーシー (ヒルディのルームメイト) ……白雪 さち花
ちなつさんの大人の色気がさらに炸裂していて、海ちゃんクレアが相手だと、よりアダルト!
水兵さんの制服とは不釣り合いなところが、コメディだから面白い。
ありちゃんチップも、るね(夢奈瑠音)ヒルディとだと、小顔で可愛いのでチップとの恋愛関係が自然で、納得。
さちか(白雪さち花)ヒルディだと、誘惑に負けてしまって、ひきづられて恋愛に陥った感じで、後半でも本心からラブラブなの?と疑ってしまうところがあったから。
「可愛い」が前面に出ているチップですが、るねヒルディと一緒だと、より「男の部分」もいっぱい感じられました。
さちかさんの、肉布団を巻いた見た目の悪い女の子のルーシー役は、ピッタリで3の線のお芝居が味があって上手いなぁと思います。芸達者なのでちょっとやりすぎ感に走ってしまうけど。
るねくんは、ヒルディでも、クレアでも、きれいなソプラノで歌えていて、無理に娘役をやっている違和感が全くなくて、コメディという設定の上でのキャラの強い娘役二つともあっていました。コメディで男役を娘役に起用するのは、上手な方法だと思います。
海ちゃんは、Bでは人類学者のクレア役。
クレアの歌は大丈夫かな?と心配していましたが、きれいなソプラノ歌唱もバッチリで歌唱力も向上されたように感じました。
2番手娘役としては、美しいクレアの方がピッタリで、艶やかさがあり、ちなつオジーとの恋愛関係がシックリきますが、役としての面白味は少し欠けていました。
役の面白味としては、Aのルーシー役は見た目は不細工でも、海ちゃんしかできない、娘役魂が感じられる愛しい役でした。
るねクレアは、娘役を体当たりでしている可愛さ、憎めなさがあって、ちゃっかりした部分もいやらしさを感じなかったけど、海ちゃんだと愛嬌が足りなくズルさを感じてしまいます。
るねヒルディもよかったけど、るねクレアの方が良さを出せていたように思います。
感想を書き連ねてみましたが、役替わりAも役替わりBも一長一短があって、両方観ることができて、より楽しめました。
いつも感じるのは、月組生の職人気質的な役作り。妥協を許さない徹底ぶりに、スゴイなと思うだけです。
スカステ月組突撃レポート
終演後の突撃レポートで、りょう君がとてもリラックスした良いお顔でお話をされていました。
その空気感が観客に伝わってきて、客席が良い雰囲気に包まれていたように感じました。
ちなつさんが月組に帰ってこられたこと、それまで重ねてきた経験などから、背負っていたものから開放されたのかなと感じました。
りょうくんは、自分が希望したわけでもなく、男役10年を迎える前に、若くしてトップスターの重責を担わされ…。
劇団の舵取りが上手くいかなかっただけなのに、批判をあびやすい矢面に立たせられて、とても気の毒だったと思います。
しかしどんな状況でも、りょう君はいつも誠実な姿勢を貫いていて、人格者だと思います。
突撃レポートの時のような笑顔で、これからも月組を牽引していっていただけたら…。
次の大劇場公演『I AM FROM AUSTRIA』には、月城かなとくんも復帰して、『チェ・ゲバラ』組も一緒になって、新しい月組で良い作品を見せてくれることを楽しみにしています。
月曜日には、『チェ・ゲバラ』を観劇予定です。
全く宝塚的ではない、「キューバ革命」が題材の舞台。
評判が良いので楽しみにしています。「芝居の月組」のふり幅は今回も大きいです。
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