6月14日に「チケット不正転売禁止法」が施行されても、チケット二次流通サービスでは相変わらず高額なチケットが販売されています。
「チケット不正転売禁止法は何なの?」と思っていました。
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キンプリ全滅のツイートで盛り上がる中チケ流は通常営業
「King & Princeコンサート」のチケットの当落が発表が今日あったようで、落選した人が「キンプリ全滅」でツイートしている人が多くて、トレンド入りしていました。
その中で
『キンプリたったの2時間でチケ流は700件間近で取引中もたくさんあってほんとくたばればいいのに ちょっとでも通報して復活当選に回ってくんないかなーーー #キンプリ全滅 』チケ流の取引画面のスクリーンショット画像を添付したツイートがベストツイートになっていました。
そして
『チケットの転売ヤー撲滅もそうだけど、行きたかったけど駄目になった人用に、公式で公演1週間前まで返品受付、1週間前から定価プラス手数料で販売するシステムも導入して欲しい』というツイートも。
このツイートに大賛成です。「リセール市場」を設けて欲しいですね。
でも再販する時も、「1週間前から」などと時間を定めると、希望者が殺到してサーバーダウンしてしまうおそれがあります。
サーバーにいち早くアクセスする手段をもっている人がやはり有利になってしまう可能性も。
『恋スルARENA』のグッズ販売では、事前に購入時間の予約をしていてもアクセス集中のためサーバーが機能できずに、簡単に物品が買えませんでした。
チケットと物販ではサーバー負荷の対応度の違いを感じました。
簡単に「リセールの場」と言っても、そのルール作り、サーバーの設置など、問題は多いでしょうね。
チケット高額転売で逮捕者
転売目的であることを隠してコンサートのチケットを買ったとして、兵庫県警生活経済課などは24日、詐欺の疑いで、大阪市西淀川区の無職の男(47)を逮捕した。
逮捕容疑は今年1~5月、転売の意思がないように装い、大手プレイガイド(東京)のサイトを通じ、営利目的での転売が禁じられたコンサートのチケット購入を申し込み、大阪市内のコンビニで1枚(1万2千円相当)を受領した疑い。容疑を認めているという。
同課によると、5月に千葉県であった人気歌手・吉田拓郎さんのコンサートのチケットで、インターネットの転売サイトに8万3千円で出品していたという。
同容疑者の銀行口座には昨年1月~今年4月、転売関連の入金が約2千万円あったといい、県警は他にもチケットの高額転売で利益を得ていたとみて調べる。引用:神戸新聞NEXT
今回の逮捕は「チケット不正転売禁止法」が施行される前の件
被疑者は、プレイガイドを通じてチケットの抽選に応募してチケット1枚が当選し、通常料金である1万2000円を支払った日に、チケット二次流通サービスに8万3000円で出品。
翌日には落札されたそうです。
被疑者は5月15日にチケットを受領していたものの、公式サイトで当日入場時に「チケット券面に印字された方の本人確認」を行うという案内を知って、発送できずにいる間に、落札者が取引を行った二次流通サービスに問い合わせた結果、取引自体は不成立に終わったそうです。
取引自体は不成立だったものの、当選から転売サイトへの出品までの時間などから、「高額転売目的」を隠し、不正に入手した「一項詐欺」(人を欺いて「財物」を交付させる詐欺)を兵庫県警は適用し、逮捕に至ったそうです。
「チケット不正転売禁止法」が施行される前で、「特定興行入場券」ではなかったことから、「詐欺罪」が適用されたようです。
今後の6月14日以降の取引案件については「チケット不正転売禁止法」と「詐欺罪」の両方で立件になっていくようです
それにしても、悪質転売ヤーは後を絶ちません。
今回の逮捕者は「業として」行っていた
今回の逮捕者は定職を持たず、容疑者の銀行口座には昨年1月~今年4月、転売関連の入金が約2千万円あったということですから、「業として」行っていた典型例でしょう。
「業として」という要件が、犯罪成否を考えるうえで最も重要なポイントになるそうです。
じゃあ、「たまたま行こうとしていた公演に行けなくなって売った」のは、罪にならないのか。と思ってしまうとアウトだそうです。
長いスパンでわずか数回の転売を行っただけでも、「業として」としてみなされる場合もあるとのこと。
急用で行けなくなったチケットを転売する場合、利益を上乗せしなければOK!
「定価<転売価格」は、アウトだそう。
「高値転売を目的としている悪質転売ヤー」を今回の兵庫県警のように警察が積極的に取り締まってくれれば、転売目的の購入者が減って、チケットの当選率があがるでしょうね。
宝塚友の会の対応
「宝塚友の会」は、星組と花組の東京宝塚劇場公演の千秋楽のみ、SS・S・A・B席の引き取り方法を「入場認証または当日発券のみ」と制限しました。
トップスター退団公演の東京千秋楽は、チケットが異常に高値で取引されることを懸念しての処置だと思いますが、たった2公演のみでは対処が甘いと思っています。
異常な高額になれば、その日の発券であっても、不正転売をする人はするでしょう。
「宝塚友の会」のSS席の引き取り方法が「入場認証または当日発券のみ」になった昨年春から、当選率があがったことを実感したことをこのブログに書きました。
当日発券でも不正転売する人はするようですが、数が限られているから、「観たい人が観れる」ようになったのだと思います。
東京の千秋楽の2公演に限らず、すべての公演のSS・S・A・B席の引き取り方法を「入場認証または当日発券のみ」にすると、「観たい人が観れる」確率が増すでしょう。
宝塚友の会内だけでの「リセール」は、チケットを発券する前なら、簡単なシステム変更でできそうな気がします。
でもそうすると、知人に頼まれてチケットを取ることができなくなります。
今までは、私も知人のチケットを取ってあげたことがあります。
さらに現在、一人で家族名義分の友の会の会員になっている人も多くいます。
会員数が春の時点で9万5千人ということでしたが、家族名義のものを一人に統一するように制限されると、人数はガクンと減り、当選確率はあがるでしょう。
しかし宝塚大劇場は1回で2500人が入る大劇場です。
厳しい販売方法を取っていたら、昔のように赤い客席が広がってしまう可能性もあります。
そのあたりが劇団側としても判断が難しいところだと思います。
関西というか、私の住んでいる「宝塚」に近い地域では
「宝塚のチケットがあるから見ない?」と誘われる「文化」というか「交流」があります。
「チケット不正転売禁止法」が施行されて、ファンも不安ですが、宝塚歌劇団側が一番頭を抱えているかもしれません。
そうだからといって、今以上に「団体」と「貸切公演」を増やされると、ファンは困ってしまいます。
難しい問題ですね。
明日からいよいよ今年の大イベント『恋スルARENA』です!
こんな世知辛い話はおいといて、盛り上がりたいですね。
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