紅ゆずる「生まれて初めての試練」とは?
今年の宝塚の一番大きなイベントは、「明日海りお退団」でしょう。しかしその前に「紅ゆずる退団」があります。
かつてトップスターの退団公演が続けて行われることはありませんでしたが、今年は異例です。
しかも「トップ オブ トップ」として宝塚の100周年からを牽引してきた明日海りおの前に「紅ゆずる退団」があることは、運が悪いとも言えます。
しかし、今までも「運」をつかんできた紅ゆずるさんは、退団公演『GOD OF STARS-食聖-』で最高の輝きと足跡を残して退団されていかれるだろうと期待しています。

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25ans (ヴァンサンカン)6月号のパッサァレのビジュアル最高

宝塚特別版の表紙はドルチェ&ガッバーナの煌びやかなスーツを着こなした紅さんです。
ドルガバに負けない華やかな気品を放っていて、「わぁっ」とため息が出るほど素敵で、うっとり。

中は14pの特集が組まれており、紅ゆずるさん、礼真琴君、綺咲愛里ちゃんのそれぞれのページがありました。
普段の「宝塚グラフ」や「歌劇」とは違って、女性ファッション誌のプロフェッショナルな技術にかかると驚嘆する「美しさ」に仕上がっていました。舞台写真も。
特にあーちゃんのモデルさんにしか見えない可愛さ、さゆみさんの横顔の素敵さ。真琴君もカッコイイ。
ビジュアルトップコンビを再認識しました。女性誌のプロフェッショナルな魅せ方もスゴイ。

「宝塚を退団することは、私にとって生まれて初めての試練」

25ansに掲載されていた記事の中で、さゆみさんのこの言葉がとてつもなく胸に刺さりました。
そして「紅ゆずる」というタカラジェンヌをさらに理解できたように思いました。

宝塚に入団して17年。成績の最下位からトップスターに昇りつめるまで、様々な試練を乗り越えられてきたと思います。
トップスター就任前にも大方の予想を覆す人事の采配があったり、トップスターになってからも、チケットの売れ行きが芳しく無かったり、SNSなどを通して辛辣な意見が飛び交ったり…

しかしさゆみさんにとって、どんな苦しみも辛さも「大好きな宝塚のため」であるなら、微塵たりとも「試練」という言葉には置き換わらないようです。
どんなことも、大好きな宝塚に関わっていることは、幸せなこと。

そのため、退団翌日、宝塚に関わらない人生を始める時から、「人生初めての試練を味わうことになるかも」とご自分で考えていらっしゃるようです。

ここまでの深い宝塚愛に満ちている方は、そんなにいらっしゃらないと思います。
退団の記者会見でも感じましたが、「宝塚愛」がさゆみさんの原動力であり全てなのですね。

「大好きな宝塚」で自分が目指すものをやり遂げるために、全てをかけておられます。

礼真琴さんがこの雑誌の記事の中で、『「霧深きエルベのほとり」で紅さんが命がけで、全身をかけて演じることを全公演期間見せてくれて、自分には信じられなかった』と語っていました。
実際に舞台を観たくららにも、その気迫は十分すぎるほど伝わってきました。

紅ゆずるがトップスターになれた訳

技術云々ではなく、人を惹きつける特別なものがあるからだと思います。ビジュアルだけでもありません。
キラ星のごとくスター候補生がいた中で、路線外からトップに昇りつめたのには、「運」もあったと思います。
現在上演中の「オーシャンズ11」で「ネバーギブアップ」と歌われていますが、さゆみさんのとびぬけた「ネバーギブアップ」精神も一因かな。

さらにキラキラとした特別なオーラがあります。
そのオーラには、人間性から伝わってくるやさしさにあふれています。温かさというか。

そしてお芝居のセンス。勘。間の良さ。

さゆみさんご自身が「宝塚のファン」なので、ファンの立場になって自分を魅せることができる。
「いかに自分を魅せるか」をファン目線で考えられるかが、とても大切です、

舞台人は皆「全身全霊」で舞台に臨まれていると思いますが、紅さんのかける度合いはより深く、客席に「その魂」「パワー」が伝わってきます。
この魂やパワーは、画像や映像で伝わってきません。

実力主義だけの宝塚になって良いのか?

最近の宝塚は「実力」をより重視するようになってきています。
実力主義の宝塚になってしまうと、成績が下位で飛びぬけた実力があるとは言えない「紅ゆずる」のようなスターは途中ではじかれてしまいます。
そうなったら、面白味に欠けてしまうような。

5月5日から始まる「鎌足」は、本来ならスポットが当たらない影の存在である「鎌足」を主人公にして描かれる異色のミュージカルのようです。
そういう設定は「影を知っている」紅ゆずるの魅せ場になるように感じています。

そして大劇場のサヨナラ公演の『GOD OF STARS-食聖-』は、ポスターだけですでにハチャメチャのスゴイ衝撃がありました。
公演そのものも小柳先生とタックを組んで「紅ゆずる」にしかできない最高傑作コメディになって、世間をあっと驚かせて有終の美を飾ってくれることを願っています。
スペース・レビュー・ファンタジア『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』にも期待しています。

そして今後の宝塚でも、さゆみさんに続くようないろんなスターが生まれ、楽しませてもらいたいと思っています。
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紅ゆずるの魅力を語ります1


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