「オーシャンズ11」初日感想
本日、宙組「オーシャンズ11」の初日を観劇してきました。初日挨拶の後、カーテンコールが3回あって、拍手が凄かったです。

はじめから終わりまで「カッコイイ」イケメン祭りでした。
そしてコメディ要素のある笑い場面も多くて。沢山笑いました。
宝塚の照明や映像は進化し続けています。6年前の花組と比べると明らかに進化しているので、そういう面でも楽しさ、新しさが加わっていました。

はじめのうちは少々真風さんが固くて、キキちゃん(芹香斗亜)のノリノリ度が勝っているように見えましたが、次第に真風さんの油も乗ってきました。

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特筆すべきは、やはりキキちゃん(芹香斗亜)の存在感!

チャラすぎるところが抜群。
キキちゃん本来の明るさ、さわやかさが生きていました。
(前回の「群盗」で抑えていたから、キキちゃん自身もはっちゃけることができたのかな)

髪の毛を伸ばしたのかな?何かの拍子に髪の毛がパラッと落ちる時のカッコ良さが絶品でした。
キキちゃんのコメディセンスも光っています!
FBIに扮してのキキちゃんが登場する時に、「マイヒーロー」の時の決めポーズのようなものをやっていたような?このポーズと言えば「キキちゃん!」と気づきました。
「ジョンソン先生」扮装場面では、滑舌悪いお年寄りを頑張っていました。日にちを重ねるごとに、もっともっと面白くなりそう。
いろんなところでコメディのキキちゃんがさらに出てきそう。

実直な真風さんとの対比が面白いかも?
真風さんもお芝居のはじめの方で、トラの敷物のトラに足が挟まって困ったような仕草をしていましたが、アドリブだったのかな?

蘭寿さん中心の花組のオーシャンズ風味のキキちゃんに対して、柚希礼音さん中心の星組のオーシャンズ風味の真風さんという対比もなんとなく感じられました。

♪新ナンバー「オーシャンズ10」

一幕銀橋で真風さん×キキちゃんの掛け合いで「オーシャンズ10」を歌うシーンが、新しくて素敵でした。
パレードでもキキちゃんが「オーシャンズ10」を歌っていました。

2番手が強いと、トップ×2番手の掛け合いがとても魅力的になります。
この色合いの違う二人の良さが、この作品をより魅力的にしているように感じました。

星風まどかちゃんのテス
大人の女性を演じている一生懸命さが伝わってきますが、背伸びをしている感が残ります。
テスの部屋での白いドレスでの心象表現の部分は、そのままで自然でした。
回数を重ねる中で自然に大人の女性感が漂うようになるといいですね。

桜木みなと君のベネディクトについて

ずんちゃんが精いっぱい役作りをしていて及第点だと思います。
無難にこなしているという言葉がふさわしいかも。
花組の望海風斗の狂気の入ったのぞ様ベネディクトの印象が強すぎるから。
これから殻を破って、狂気にまで達するといいですね。

和希そら君のライナスについて

スニーカーのそら君とヒールのある靴を履いている真風さんとの身長差がすごい。
その差にそら君の個性というか、味を感じる。
真風さんの隣で1列になって、ラインダンスのように足をあげると、脚の長さが違うのに、そら君の足がうーんと高かった!
歌っても明らかに誰よりも上手。
良い役付きで喜んだけど、プログラムの番手はいつものように学年順の中だし、階段降りも通常モード。
宙組では、スターとして扱われないの?と感じてしまいました。

イエン役の秋音光君のヨーヨーの扱い方がすごかった。いたるところでヨーヨーをしていて、ヨーヨーの上をジャンプまでしていたような。専門の方に教えていただくのだろうけど、極の技を習得するためには、どれだけ努力されたのだろうと感動しました。スカイステージのナビ話でも語っていましたが、本当に頑張られたのですね。スゴイ!

退団者の見せどころがお芝居の中でたっぷり

純矢ちとせさん、澄輝さやとさん、蒼羽りくさん3人の見せ場がお芝居の中でたっぷりありました。
あっきーの黒塗りで、ゆったり後ろで束ねた髪型が新鮮でした。美形はどんな髪形をしてもカッコイイ!
見せ場を魅せてくれる実力。存在感。流石です。

りく君もキリッとしたイケメンで、ダンスが得意なのでダイアナにダンスを指導する役の役もしていました。

この退団者3人が3番手ずんちゃんの前にパレードで降りてきます。
宙組で貢献した退団者を大切に扱うところが、座付き演出家が作る宝塚の良さだなぁと感じました。

客席おりについて

「ダニーはどこ?」で、ダニーの扮装で11メンバーが中央から方々へ客席降りします。
扮装しているから今一歩誰が誰だかわかりにくいけど。

終盤に、真風さんが下手通路から入ってきて中央通路を通って舞台に上がり、その後まどかちゃんが上手通路から入ってきて中央通路を通って舞台に。

フィナーレは、今までと全く違いました。
デュエットダンスも特別。
膝まづいて手の甲にキスから始まって、いろんなキスのシーンがあったような。
こういうシーンでは、二人の身長差でより萌えます。

階段降りの順番

エトワール 花宮沙羅

鷹翔千空 瑠風輝 優希しおん

天彩峰里 和希そら 遥羽らら

蒼羽りく 純矢ちとせ 澄輝さやと

桜木みなと

芹香斗亜

星風まどか

真風涼帆

105期生口上・ロケッ


初舞台生は、40人全員出演されていました。ヨカッタ。

初舞台生の口上は、 詩ちづる、音彩唯、夏希真斗さんでした。
真ん中に立った主席の音彩唯さんは、キラキラの笑顔で。
緊張とは無縁の舞台度胸があるスターだなと感じました。

そしてラインダンスでも、音彩唯さんだけお顔が余裕で微笑んでいるので、すぐにわかりました。
キラキラと可愛くて、首席で度胸があって、定例となりつつある「初詣ポスター、娘役トップスターコース」なのかな。

全体のロケットは、揃っていて「やる気 元気 105期」のパワーがみなぎっていました。
千秋楽まで一人も欠けること無く、出演できますように。

初日だったので、これからいろいろと進化していくことでしよう。
何度も足を運びたい「オーシャンズ11」でした。
しかし大劇場でさえチケット難。

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