花組の『CASANOVA』ますます素敵に盛り上がっていっていますね。今日は89期の明日海りおと望海風斗を『ドン・ジュアン』つながりで取り上げてみました。
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『CASANOVA』と『ドン・ジュアン』の関係性が謎だった
くららが『CASANOVA』を観劇前に、ポスター等を見て、2016年に雪組 望海風斗主演の同じ生田大和先生の『ドン・ジュアン』と関連はあるのだろうか?と気になっていました。
舞台を観ると、実際にカサノヴァがモーツァルト作のオペラ『ドン・ジュアン』を演ずるところがあって、香綾しずるさんが好演された騎士団長まで出てきて少しだけ謎が解けました。
しかし実際に調べてみると、モリエールの戯曲は1665年発表されパレ・ロワイヤルにて同年2月15日初演されています。
モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』は、その作品の影響を強く受けていますから、カサノヴァの存在があったからモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』が生まれたというわけでは無いようです。
しかし1787年に『ドン・ジョヴァンニ』が初演された場にカサノヴァは列席しており、また同オペラでロレンツォ・ダ・ポンテの台本に最後の筆を入れたのではないか、との説も唱えられているそうです。
『CASANOVA』も『ドン・ジュアン』も生田大和先生作品
そして面白いのは、二つの作品を演出した生田大和先生の存在です。
生田先生は、小池修一郎作・演出『カサノヴァ・夢のかたみ』紫苑ゆう退団公演(1994年星組)を観劇して、とても惹き付けられて、その時の感動が現在の宝塚の演出家に繋がっているそうです。
初めて一本物作品に挑戦するにあたって、自分の原点にあるものを題材として扱いたいと考えて、カサノヴァを題材に選んだこと大きな理由の一つだそうです。
カサノヴァはとことん陽なキャラで、ドンジュアンはとことん影のあるキャラです。
どちらも屈指のプレーボーイ!ドン・ファン(Don Juan)という言葉は、プレイボーイの代名詞として使われるほどになりました。
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『ドン・ジュアン』は望海風斗主演だからこそ成功した
今回『CASANOVA』は、ご自身が宝塚に惹きつけられていった原点だと仰っていますが、
3年前に望海風斗で『ドン・ジュアン』を演出した時も生田先生独自の宝塚に対する思い入れがあったように感じています。
ポスターが生々しすぎて、「すみれコードを越えた」などとすごく反響がありました。
女性に快楽を求め続け、数多の女達を魅了するセクシーなプレー・ボーイ、ドン・ジュアンは、通常宝塚の主演男役が演じる役ではありません。
フランス産ミュージカル「ドン・ジュアン」の日本初上演作品で、生田先生が脚本を書いたわけではありませんが、その作品を宝塚でと選び、演出されたことに宝塚の枠を打ち破ろうとしている気概を感じました。
歌唱力が抜群で演技力に長け熱量が飛びぬけている望海風斗が主演したからこそ、大成功した作品だと思っています。
その前に演じられた2番手主演作品『アルカポネ』もそうでしたが、今までの男役になかった技能を数多く持つ望海風斗には、まだまだ新しい男役に挑んでいく可能性をとても感じています。そして『ドン・ジュアン』や『アルカポネ』を観た時の驚くような感動を味わいたいです。
『ファントム』での感動も忘れられないものですが。
『ドン・ジュアン』を演じる明日海りおと望海風斗の個性の差
『CASANOVA』劇中でドン・ジュアンを演じる明日海りおは、1000人の女性と浮名を流そうが、爽やかでキラキラオーラいっぱい。
望海風斗のドン・ジュアンは、男の人より男っぽく、ニヒルでクールで影があって…
これだけ色濃く個性の違いがみられるのも、とても面白いと思います。
「同期生トーク」では、お二人ともおっとりしたふにゃふにゃの女の子(さゆみちゃん・あやちゃん)なのに。
望海風斗のレッドバトラーが観たい!
アルカポネ、ドンジュアン ときたら、大劇場で観るなら、レッドバトラーではないでしょうか?
多分今までの男役さんが演じてきたバトラーとは一味違うバトラーを観ることができると思います。
そしてまたくららの妄想に入ってしまいますが、スカーレットはぜひ「明日海りお」で!
スカーレット2無しの単体スカーレットで!
明日海りおには特別コースを
明日海りおさんは、まだ宝塚を飛び立っていってはいけません。
現在舞台で最高潮の輝きを魅せているのに。
絶好調の時にやめるのが宝塚の美学と言われますが、それは普通のスターコースの話。
明日海りおさんは、特別スターですから、特別スターコースを極めていただきたい。
組を背負うのが負担ならば、専科コースに!(しつこく書き続けています)
昨日は花組公演を望海風斗と真彩希帆ちゃんたちがご観劇だったようで。
ゆきちゃんを船にのせるシーンで
「20世紀号じゃないけどね~」というアドリブがあったとか。
まじめなみりおは、トップになった当初から数年は、ご挨拶などカチカチで、とても負担なように感じていました。
でも最近はご挨拶でも、余裕で客席を沸かせれるほどになりました。
こんな気の利いたアドリブもサラッと出るようになって、みりおの魅力はまだ花開いていっている途中です。
もっともっと宝塚で楽しまして欲しいです。
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