初日感想雪組『愛するには短すぎる』『ジュエル・ド・パリ!!』

雪組『愛するには短すぎる』『ジュエル・ド・パリ!!』初日感想
こんにちは、くららです。
雪組全国ツアーの初日を観劇してきました。
お芝居、ショー共に大満足でした。

華やかでエレガントでとっても宝塚らしい作品なので、宝塚を知らない方もこの全国ツアーをご覧になると、宝塚の虜になっていかれるのではないかと思います。

彩風さん、夢白さん、朝美さんのスチールが午前中に公開されて、３人がとっても綺麗で見惚れましたが、綺麗な３人がそのまま舞台の上にいらっしゃいました。特に夢白さんは、華やかさ美しさが更に増されたように感じました。全ツで夢白さんに魅了される方もいらっしゃると思います。

嬉しいお知らせも『双曲線上のカルテ』

「ちょっと関係ないかも」ですが、ご挨拶を担当された真那春人さんが「28日に『双曲線上のカルテ』が初日を迎えます。そちらの方もよろしくお願いします」と仰いました。

「ナウオンステージ」が延期になって、『双曲線上のカルテ』の初日の幕は上がるのだろうか？と心配だったので、「大丈夫なんだ」ととても嬉しかったです。
ドラマシティは、本日全国ツアーが開催された梅田芸術劇場の地下になります。
「来週月曜日の15時も必ずここに来るぞ！」と思いながら、会場を後にしました。初日の幕が無事に上がりますように。

『愛するには短すぎる』

初演は湖月わたるさんの退団公演で、２番手の安蘭さん、ヒロインの白羽さんにあてがきされていましたが、今回の雪組全ツバージョンも、彩風さん、朝美さん、夢白さんのあてがきかと思う程、最高にピッタリはまっていました。

彩風さんの数々のスーツ姿等が圧巻！早々に長～い脚を組んだ姿を拝めます。仮面舞踏会ではマントをつけたコスチュームも。

彩風さん、朝美さん、夢白さんは、少し三角関係ぽい所もありますが、主軸は「彩風さんと夢白さんの恋」と「彩風さんと朝美さんの親友関係」です。

彩風さん＆夢白さん
『BONNIE & CLYDE』の時のように、二人の息がピッタリ合っていました。正塚作品のナチュラルな芝居が二人の良さを活かしているように感じました。

また二人とも美しくて、さらにお互いを引き立て合っていて、最高のコンビだと思います。

彩風さん＆朝美さん
ふたりのかけ合いが最高に合っていて、名コンビとして爪痕を残されたように思いました。自然に笑いを誘われます。

前回の事前情報で間違ったことを書いていました。開演アナウンス前にアカペラからテーマ曲を歌うのが朝美さんで、ラストにテーマ曲を歌うのは彩風さんでした。
お二人とも歌がお上手で、劇中も素敵なナンバーがたくさんあって、耳福でした。

歌と言えば、有栖妃華さん演じるキャサリン・リパートン役にも歌のシーンが沢山あります。歴代歌上手な方が担われた役です。有栖さんも素敵な歌声を聞かせてくれました。

華世京さん演じるフランクは、根っからの悪い奴というより、バーバラ(夢白)が本当に好き過ぎて、言い寄っているように見えました。
船内のショーシーンで、夢白さんと何度も組んで踊っていましたが、本当に華があるスターだなと思いました。

凛城きらさんは、いまや正塚作品になくてはならぬ人。
フレッド(彩風咲奈)の留学に同行している執事役で、絶妙な面白みを出されていました。
初演、２作目で執事役を名演された、コメディアンヌの未沙のえるさんに似せて演じられていたように感じました。

叶ゆうりさん演じる船長は、顎髭が似合っていて、個性が滲み出ていて良かったです。歌もお上手。

冒頭に、フレッド(彩風咲奈)の夢の中に、婚約者のナンシーがウェディングドレスで登場します。音彩さんのまぶしい程美しいナンシーがとても印象的でした。

結末はちょっとせつないですが、とても心温まる作品です。11年ぶりに役者が揃った雪組によって蘇って、本当に良かったなと思いました。

『ジュエル・ド・パリ!!』

プロローグ

【画家たち５人】
朝美・諏訪・一禾・紀城・華世

・美女彩風さんの格好は、帽子は大きくなって羽根がついて豪華に、衣装は５段の階段に合わせて小さめで、可愛くエレガント。
引き抜いて黒燕尾への転換もあっと言う間でした。

【ロケット】音彩さんセンター。

【「誕生石」ごとの歌い継ぎ】
夢白さん(ペリドット)
→　華世さん(ルビー)
→　諏訪さん(オパール)
→　美穂さん(サファイア)
→　朝美さん(トパーズ)
そして最後にピンク燕尾服の彩風さん。

前半つづき

【朝美さんのモンパルナス】
幻想の男女は透真さん妃華さん。
代役は壮海さんと沙羅さんでした。

朝美さんの相手役は、音彩さん。
音彩さんは華があって格好良く踊られていて、朝美さんともお似合いでした。

「ナウオンステージ」で、朝美さんがこのシーンは全員18歳と仰っていました。

【コンコルド広場のクレオパトラ】
叶ゆうりさんがクレオパトラでした。
衣装はそのまま、引き締まったお腹、おへそにラインストーンが輝いていました。
髪はブルー系で、鬘が似合っていて綺麗で妖艶。
174cmの長身なので、大きくてダイナミックでした。

「びっくり和希」につづいて「びっくり叶」全ツでもオペラで注目されるシーンとなることでしょう。

歌手は、凛城さん。
組長さんに比べてアッサリした歌い方でした。今後濃く、くさくなっていかれるかな？

縣さんのように首を絞められていたのは、華世さんでした。

【彩風さんのコレクション・ルーヴル美術館】
歌手は沙羅さんと一禾さん。
二人の鬘の中には、なんとたこ焼きが。
一禾さんには「OSAKA」という文字までついていました。
ご当地で変わるのでしょうか。

コレクションは、妃華さん休演のため、６名みんな新メンバーでした。

【ノートルダム大聖堂】
歌手の有栖さんは変わりなし。美声を轟かしていらっしゃいました。
天使が、瑞季せれなさんと星沢ありささん。

中詰め

和希さんのところは凛城さん。美穂さんとの「シャバダバダダッ」のスキャットも凛城さんでした。

「彩風・凛城・朝美」３人の所で、ご当地の掛け声がありました。
『来たで〜』『大阪！』『まいど〜』『初日！』

「すみれの花咲く頃」で階段降り
舞台に残るのは、彩風、夢白、朝美、凛城、美穂の５人と舞台の奥にいる下級生。
他の方は客席降りされていました。

後半

【バスティーユ】
センターは、諏訪さん(前は縣さん)。
他のメンバーは、一禾・壮海・紗蘭・蒼波・絢斗・紀城・華世・苑利

【新場面　娘役中心】
美穂圭子さんの大人っぽいシャンソン。
娘役６人。

【黒と白のダンスシーン】
白の中心は朝美さん、変更なし。
黒の中心は、諏訪さん。(前は和希さん)

【カンカン】

【フィナーレ】
男役5名は、諏訪・一禾・壮海・紀城・華世。センターは諏訪さん(前は和希さん)。

パレード
音彩(エトワール)
↓
華世(白肩羽根)
↓
諏訪(白肩羽根)
↓
朝美(大羽根)
↓
夢白(大羽根)
↓
彩風(大羽根ナイアガラ)

美穂さんは夢白さんの前に、歌なしで一人降り
並び(下手から、間違っているかもしれません)
沙羅・華世・諏訪・凛城・夢白・彩風・朝美・美穂・真那・叶・音彩

諏訪さんが、和希さんと縣さんの代わりを多くされていました。パレードも華世さんの後でした。

研4の華世さんが、全国ツアーであっても、パレードの一人降りをされたということは、やはりすごいと思います。

カーテンコール

真那さんご挨拶

透真副組長さんが休演のため、管理職ご挨拶は真那さん。

ご当地出身(大阪出身者７名)
出身の市も入れて、7名の方を何も見ることなく、よどみなく紹介されていました。流石です。

星沢さん、風立さん、愛空さん、愛羽さん、琴羽さん、沙羅さん、美穂さん。専科の美穂さんも大阪ご出身ということで最後に盛り上がっていました。

彩風さんご挨拶(カーテンコール1)

「沢山のお力と努力と想い、皆様のおかげて初日を迎えることができました。劇場に足を運んで舞台を見て下さる、当たり前のようで当たり前でないことをあらためて感じることができて、本当に嬉しい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいでございます」

「全員そろってこの全国ツアーの初日を迎えたかった気持ちは心の中にあります。お客様がよりもっと包み込んでくださって、仲間がいてパワーが集結して強い気持ちをもって出発できます。宝塚を身近に感じてもらえるチャンスで、私もワクワクと宝塚が来るのを待っていた一人でした。宝塚の魅力をたっぷり届けられるよう、千秋楽の北海道まで駆け抜けていきます」

休演者のいる初日になったのは残念でした。お芝居では代役が多くの方に波及していたように、ショーでも沢山の方が代役で活躍されていたと思います。普段と変わらない舞台に見えたのは、みなさんが一生懸命代役の努力されたからだと思います。