有沙瞳さんの本音と輝く笑顔
こんにちは、くららです。
東京でも星組公演『1789』は、大きな感動の渦を起こして大評判ですね。

その中でも、有沙瞳さんのアントワネットは、圧倒的な美しさと存在感!
気高くて演技派の歌姫の有沙さんにふさわしい、娘役の集大成を飾っていらっしゃいます。

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有沙さんが語られた本音

「宝塚GRAPH8月号」では、全4ページの「有沙瞳サヨナラ特集」が組まれていました。

ビックリしたこと

ビックリしたのは、有沙さんの退団が「日程だけご自分で決めて劇団に伝えていて、演目が決まったのはその後だった」ということ!

アントワネットの役が来てから退団を決められたのかと思っていましたが、実はそうでは無く、演目が決まる前から、この時期の退団を劇団に伝えていらしたそうです。

期せずして「1789」のアントワネット役で退団されることになって、「お芝居が好きで、1本物でやめたいという気持ちもあったので、運命だな」と思っていらっしゃるそうです。

初演の月組では、トップ娘役の愛希れいかさんがアントワネットを演じ、強烈な印象を残して出世作になった役です。

トップ娘役には就任されませんでしたが、いつも娘役として破格の活躍をされてきた有沙瞳さんにふさわしい最高の花道だと思います。

退団を決めた時期は4年前!?

「良い作品にする!」という情熱をかけてきた中、『龍の宮物語』(2019年11月、12月)が有沙さんの忘れない作品となって、この作品が終わった頃から、「ふと、私の務めは終わったな」と思われるようになったとか。

ヒロインの玉姫は、有沙さんしか演じることのできない至宝の役でした。あの時の鮮烈な感動は忘れられません。

有沙さんが研8の時の作品でした。新人公演を卒業(研7で卒業)した頃から、退団について考えるとよく言われていますが、有沙さんがそんな心境になっていらしたとは、思ってもいませんでした。

上級生の卒業を見送ったり、色々なタイミングが重なって、今になったそうです。コロナの影響もあったのでしょうね。

今まで頑張ってきてくださって、素晴らしい様々な役で魅了してくださって、ありがとうございます、とお礼を申し上げたいです。

そして「次期トップ娘役は誰だ?」という話題になると、必ずファンの間では、有沙さんのお名前が筆頭にあげられていた程、トップ娘役にふさわしいと期待されていました。

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乳母役は抵抗があった

インタビューでは、飾らず心のままお話しされていました。

「ロミオとジュリエット」の乳母役は、娘役としてはじめは抵抗があったそうです。舞台に立つと自由にのびのびと演じ、自分なりのアプローチが出来たので、吹っ切れ、その先に繋がっていったそうです。

なんといってもソロ歌唱が最高に素晴らしかったです。そして乳母の慈愛にみちた深い演技も印象的でした。

「ロミオとジュリエット」の乳母役というと、星組の別箱の初演白華れみさんが演じられました。白華さんは、数々のヒロインを演じて「トップ娘役候補」と思っていたところ、同期の夢咲ねねさんがトップ娘役をつとめている星組に組替になりました。

白華さんの組替1作目は凰稀かなめさん主演の東上公演のヒロイン。そして次が『ロミオとジュリエット』の 乳母役でした。(別箱が2作続いていました)

その時、私は「どうしてヒロイン級の娘役さんが乳母役?」と残酷だなとショックを受けたものです。

しかしその後、トップ娘役に就任した妃海風さんが新人公演で乳母を演じていたので、娘役が「娘役の王道では無い乳母」を演じるということに何も感じなくなっていましたが、やはり有沙さんは抵抗を感じていらしたのですね。

宝塚の作品はあてがきが中心ですが、海外ミュージカルの場合、役ありきで、役を順番に役者に振っていくので、実力派の娘役さんだからこそ、娘役というイメージの枠を越えた大きな役が当たることもあるのでしょう。

池田泉州銀行の有沙瞳さんの質問コーナーで、好きだった役の2番目が「ロミオとジュリエット」の乳母でした。(1位はもちろん『龍の宮物語』)

「決して可愛い綺麗な役ではないけれど、今だから腹をくくって立ち向かえたのだと思います。私自身も育てて頂いたお役です。」とコメントされていました。

抵抗を感じた役が「2番目に好きな役」になるのが、有沙さんの素敵なところの一つだと思います。

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『Le Rouge et le Noir〜赤と黒〜

今年の春の『赤と黒』は、本当に幸せだったそうです。

星組に組替しての初めて別箱が礼真琴さん主演阿弖流為-ATERUI』のヒロインの佳奈で、その時は踊りへのコンプレックスがあって、礼さんと一緒に踊るなんてと、引き気味だったそうです。

そして有沙さんの最後の別箱『赤と黒』で、礼さんと一緒に出演できて、フィナーレで一緒に踊れて、「もう死んでもいい!」と思う程、幸せだったそうです。大人の色気も表現できて、このタイミングでこの役を演じることができたことにも運命を感じていらっしゃるそうです。

オシャレの秘密「タカラヅカニュース」

タカラヅカニュースの“オシャレの秘密”コーナーで、有沙さんが娘役としてのお洒落に関するこだわりを、素敵な笑顔でいろいろと紹介されていました。

「赤と黒」では、有沙さんの自然な髪型が大人っぽくて印象的でした。このコーナーで、その髪型について詳しく話されていました。

有沙「『赤と黒』のルイーズの役で、地毛でメッシュの入ったエクステをつけて、毎日巻いて、下ろしたり、上にあげたり、前髪をカールさせたり、途中でハーフアップにしたり。2幕では下にまとめてという形で、だいたいの形は決めていたんですけど、回によってちょっとずつアレンジが違っていました。」

有沙「舞台上で地毛を使って、鬘に頼らず公演でしてみたいなと思っていたので、色っぽく出来たのではないかと思っています。こだわりの作品のひとつです。」

宝塚の娘役さんが、鬘に頼らず、地毛で髪型を巧みに変えて、リアルに表現されたことは、今まであまり無かったと思います。この有沙さんのこだわりは、娘役さんたちに語り継いでいかれるのではないでしょうか。

アクセサリーでは、その指輪をつけて披露しながら、お話をしてくださいました。

『赤と黒』の時は、ご主人役の紫門さんから、シルバーの結婚指輪をいただいたそう。

今回は、陛下役のひろ香さんから、衣装が華やかなので、舞台でも華やかに見えるようにと、大きな石のついた指輪を。

そして、フェルゼン役の天飛さんとは、仕事で一緒だった時に、2人で一緒のピンクゴールドのような大人っぽい指輪を選んだそうです。

「宝塚GRAPH8月号」の星組生の私服紹介コーナーでは、天飛華音さんが、有沙さんからもらった指輪をつけて撮影され、その指輪の写真も紹介されていました。番組で紹介された指輪に加えて、もう一つありました。天飛さんの大切な宝物ですね。

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「歌って♪イントロクイズ」

先週はタカラヅカニュースの「歌って♪イントロクイズ」にも有沙さんが出演されました。

流れる曲にあわせて、ハナウタを歌って、視聴者がその曲をあてます。

その時に流れた曲は、有沙さんが研2で出演されていた雪組『CONGRATULATIONS 宝塚!!』の主題歌でした。

今から10年前、宝塚大劇場では2013年最後の公演でした。トップスターは壮一帆さん。雪組が盛り上がり始めた100周年の幕開け前。

私にとって、大好きだった壮さん率いる雪組の懐かしい曲だったので、有沙さんのハナウタで曲名がわかりました。やはりハナウタまでお上手!
このショーでは、1階のA席の後ろまで客席降りがあったんですよ。

有沙さんは、曲を聞いた時に「ワアッ~」とテンションが上がったそうです。有沙さんは今や星組生代表のような方ですが、2016年12月までは雪組生でした。

そして最後にごあいさつをされました。

有沙「卒業公演ということで、1回1回大切に千秋楽まで皆さんと一緒に進化し続けられるように、そして舞台上で精一杯生き抜けられるように頑張りたいと思います。是非見にいらしてください。(両手でお手振り)」

宝塚の卒業を前にして、有沙さんはお肌が真珠のように白く輝いていて、満面の笑顔で、宝塚でやりきった幸せに包まれていらっしゃるように感じました。

星組公演の千秋楽は8月27日です。どうか完走できますように。

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