こんにちは、くららです。
宙組公演の初日を観て来ました。
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『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』について
95分で、登場人物の多い壮大な演目を演じることは難しいので、やはりショーのような感じの『HiGH&LOW』でした。
幕開け、大階段を使って五つのチームが次々と登場してきます。
音楽、ダンス、衣装でそれぞれのチームのカラーが際立っていて、ドキドキワクワクしました。ラストもチームが集結して良かったです。
しかしストーリーの展開となると…
LDHから、コブラとカナがSWORDの街を巡る中で物語が展開して欲しいというオーダーがあったそうなので、コブラ(真風)とカナ(潤)の恋愛模様が「SWORD」の5つのグループと関りながら描かれていきます。
ネタバレですが、カナは余命半年です。
この設定から、ストーリーの展開は何となく想像できるでしょう。
5つのグループ「SWORD」とは別に、留依蒔世さんが率いる極悪非道な「苦邪組」が「SWORD」の共通の敵となることで、宝塚らしい結末となっていきます。
(留依蒔世さんの凄みのある悪役は見事でした!)
宝塚バージョンは本家とは別物、まさに「ヅカロー」だと思いました。
宝塚ファンの私は、宝塚では何を演じても、宝塚の世界観から逸脱しないことが好きな所でもあります。
そして初日だからか?笑いがドカンドカンと起っていました。
これは初日アルアルなので明日は正しい反応に落ち着くと思います。(明日観劇して、また感想を書きたいと思います)
死んでしまったカナが幽霊(?)となって、「出ちゃった」と潤花ちゃんが言うところが一番受けていたように思いました。
音楽もLDHの曲を中心にロック、ヒップホップ、ラップ等バラエティー豊かでしたが、ラップはまだ苦戦中といった感じだったので、回を重ねるごとに良くなっていくのではないかと思います。
花組の『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』も、初日の感想は少し?でしたが、その後見事に進化していったので、『HiGH&LOW』も日々進化していくでしょう。
公演プログラムの野口先生の写真の服装は、黒シャツに革ジャンでした。憎めないかわいい先生ですね。野口先生が1年間精力を傾けて作られた作品とのこと。
『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』について
星組『Gran Cantante!!』に続いて間がなく登板の藤井先生。ベテランショー作家のメリハリのきいた、とっても楽しめるショーでした。
『HiGH&LOW』では、皆がそれぞれのキャラクターになりきっているのですが、コブラの真風さん以外は、あまり「格好良い」と言える風貌ではありません。
ショーでは、いつもの格好良い男役さんに戻っているので、楽しめました。
特に芹香さんは、お芝居では苦い表情でピンクの丸サングラスの個性的な役なので、ショーでは格好良さが光っていました。
藤井先生は羽根に拘りたい?
階段降り
エトワール 留依蒔世
↓
亜音・鷹翔・風色
↓
天彩・紫藤
↓
瑠風輝
↓
桜木みなと(大きな肩羽根)
↓
芹香斗亜(黒点入りの白い大羽根)
↓
潤 花(黒点入りの白い大羽根)
↓
真風涼帆(大羽根、赤と緑の雉羽根)
星組の『Gran Cantante!!』の時に、瀬央さんの羽根が大羽根の3分の一ぐらいの大きさの斬新なものでした。
今回桜木さんの羽根も、肩羽根の進化した、大羽根の部分仕様でした。私には羽根3枚に見えました。瀬央さんより角度が狭かった(鋭角)かも。その分半径が大きかったかも?
羽根が話題になるので、藤井先生が「羽根で遊んでいるのかな?」と思える節も。
羽根がスターの格をあらわす訳では無いのでしょう。
星組の時はトップ娘役の舞空瞳ちゃんの羽根まで、特別サイズにされていましたが、潤花ちゃんは白い大羽根のままでした。芹香さんが2番手で大羽を背負っていますから。
並び:副組長・鷹翔・天彩・芹香・真風・潤・桜木・瑠風・組長
公演プログラムについて
3番手仕様…桜木、4番手仕様…瑠風
スチールの並びは、亜音有星(103期)→風色日向(102期)変わりなしでした。
適材適所の活躍
星組『Gran Cantante!!』は歌手に注目したショーでしたが、今回も歌手が重用されていました。
エトワールは留依蒔世さん
星組『Gran Cantante!!』では、天寿さんのエトワールが素晴らしかったですが、今回は留依蒔世さん!共に退団者です。
突き抜けた迫力ある素敵な歌声に大感動!大きな拍手が沸き起こりました。
中詰め「花の都フィレンツェ」での、3人の画家のひとり、ミケランジェロの留依さんの熱唱も突き抜けすぎた素晴らしさで、笑いと拍手喝さいでした。
シンガー
宙組のシンガーと言えば、まず天彩峰里さんと瑠風輝さん。
歌をじっくり聞かせてくれるシーンが沢山ありました。
天彩峰里さんは、トップコンビのデュエットダンスの時には下手で舞台で、芹香・潤のナポリのシーンで、一緒に銀橋に出て歌っていらっしゃいました。(8月28日訂正)
瑠風さんは「水の都ヴェネツィア」では、ずっと歌手として活躍されていました。前回書いた事前情報と実際の舞台はいろいろと違っていました。(すみません)
今回、「歌手瑠風輝」と特に押し出されていました。スタイルも抜群で舞台姿もとってもあか抜けて格好良いです。
桜木みなとさんも、ミラノのシーンではオペラ歌手として素晴らしい歌声を披露されていました。
宙組の歌上手と言えば、若翔りつさん(99期)と朝木陽彩さん(103期)。二人のソロも素晴らしかったです。
娘役では、小春乃さよさん(98期)、湖々さくらさん(102期)花宮沙羅さん(102期)、春乃さくらさん(102期)たちも。
ダンサー
「ロケットS」の優希しおんさん。
セクシーでかつ技術力がすごかったです。
「水の都ヴェネツィア」で、秋音光さんのダンスも光っていました。
優希さんと秋音さんは、お芝居では「RUDE BOYS」チームで、驚くほどのアクロバティックなシーンを見せてくれていました。ショーでの活躍も大納得です。
藤井先生お馴染みの女装
「水の都ヴェネツィア」での桜木みなとさんの美女役。最後は真風さんと抱き合ってせり下がっていきました。
若手男役さんのダルマ
風色日向(102期)、亜音有星(103期)、琉稀みうさ(103期)、泉堂 成(105期)、大路りせ(105期)、鳳城のあん(106期)、波輝 瑛斗(106期) 、奈央 麗斗(107期)
イタリアらしい派手な電飾
ショーの始まり前のこの派手な幕が、金色に点滅し出して、突然真っ暗になるとチョンパで、銀橋にサングラス姿のイケメンたちがズラリ。センターの芹香さんだけ緑色のスーツで、他の男役さんは赤色のスーツ。息をのむほど格好良いスタートでした!
プロローグの終わりは、男役さんたちが銀橋にズラリ。
真風さん、芹香さん、桜木さんが愛称にちなんだキザなセリフを。『アクアヴィーテ』再びです。
みんなが超絶色っぽくて、客席をつりまくっていました。
「プロローグは男役冥利に尽きる、ファンの方がワーッと喜んでいただけるような幕開き」と真風さんが仰っていましたが、まさにそうでした。
後半は何となく退団仕様
イタリアの最後の都市ローマに辿り着いた真風さんは、旅を終えて去って行くという設定で、大階段の真ん中に光が当たっていて、そこを上に上っていかれました。
階段を上がって去っていく設定は惜別感がいっぱいです。
その直後は、イタリアーノの紫藤、瑠風、鷹翔、風色、亜音 5人の歌でした。瑠風さんが真ん中。
その後フィナーレになって、真風さんは素敵な姿を魅せてくださいますが、もし次作の1本物で退団されるなら、ショーは今回が最後になります。
この設定に意味があるのかな?と感じました。
真風さんのご挨拶
カーテンコールが4回ありました。3回目からスタンディング・オベーションでした。
はじめは用意されていたご挨拶をされていましたが、回を重ねるごとに真風さんご自身の言葉になっていました。
4回目は、真風さんはもうお疲れだったように感じました。
「皆様、本当に」という第一声がとってもスローだったので、客席と出演者たちから笑いが起こりました。
「笑われたから、何を言おうとしたか忘れてしまいました」と仰って、また客席からも出演者たちからも笑いが。
「ただ、初日の幕が開いて本当に良かったです」と仰って、客席は大拍手でした!
「初日の幕が開いて良かった!」この一言に尽きるでしょう。
宙組生を率いるトップスターとして、初日の幕をあけるための重荷はどれだけ重かったことでしょう。どれたけ苦しかったことでしょう。
本当にお疲れさまでした。
しかし初日の幕が開いても、毎日が闘いです。
1日1日宙組の皆さんに、何事も起こらず無事に過ごせますように。
9月26日の千秋楽まで完走できることを心より願っています。
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