こんにちは、くららです。
花組『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』を配信で見ました。
千秋楽公演と思い込んでいたので、柚香光くんの心のこもったユニークなご挨拶が聞けることを楽しみにしていました。
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配信での柚香光くんのご挨拶
神奈川県出身者がとってもパワフルなご挨拶をされたので、組長さんから「柚香光が、ご挨拶申し上げます」と言われるとそのパワフルさに乗って「はいっ!」という元気な一声からはじまりました。
「画面を通して応援して下さった皆様、お元気でいらっしゃいますか?今は大変な状況でございますが、また状況が変わり次第、皆様にお会いできることを心から楽しみにしております。そして本日はブルーレイ収録も行われております。見逃してしまったあの人の表情、もう一度観たいあの場面、何度でも何度でもご覧いただけますので、是非ぜひ皆様、お買い求めください。また笑顔でお会いできる日を心から楽しみにしております。本日は本当にありがとうございました」とご挨拶されました。
ブルーレイの宣伝もお上手で、「是非ぜひ皆様、お買い求めください」に思わず「はいっ!」とこたえそうに。発売日が楽しみですね。
千秋楽なので2回目の幕が上がると思いきや、そこで配信は終わりとなりました。
「えっ~?」と公演スケジュールを見て、千秋楽で無いことに気づきました。(私の勘違いはよくあることで、自分で自分に疲れます)
金曜日の花組の「銀ちゃんの恋」と今日の雪組『CITY HUNTER』『Fire Fever!』の配信が千秋楽なので、混同してしまったようです。
後2日、3公演あります。どうぞ無事に駆け抜けていけますように。
さらに進化・深化進行中
私は、花組の全国ツアーは、梅田の初日と2日目、名古屋の最終日と3回観劇しました。
最後の観劇から1週間経ちましたが、お芝居でもショーでも素敵に進化し続けているように感じました。
柚香・星風コンビは、ラストのデュエットダンスでは、れいくんがまどかちゃんの手にキスをしていましたね♪さらに最後の決めポーズでは、二人が限りなくオデコを近づけていました。
1週間前より二人の関係性の深化をしっかり感じました。
そして柚香光くんのエリオの演技が緻密で台詞がナチュラルで、自然なお芝居は映画を見ているような感覚でした。しかも心の動揺や葛藤がリアルに伝わってきます。
今回芸術的なダンスを披露してくれて「ダンスの人」を印象づけてくれていますが、それと同等なくらい「お芝居の人」でもあるなと、大画面を見ながら感じました。
エリオも素敵ですが、私がエバだったら、迷わずロメロを選ぶだろう、と思うくらいに、今回の永久輝せあくんのロメロは魅力的です。
今回が5回目の上演ですが、ロメロに対してこんな気持ちになったのは初めてです。
永久輝せあくんのロメロについて
初演では星組副組長だった新城まゆみさんが演じていらっしゃいました。
元花組で『ベルサイユのばらⅡ』でジェローデルを演じられた超美形の方です。私の中でジェローデルというと新城ジェローデルがイチオシ。この時は副組長だったので、別格的なロメロでした。
花組での安寿ミラさん主演の再演から、2番手の役となり、真矢みきさんが演じられました。
次の花組の真飛聖さん主演の全国ツアーでは、2番手の大空祐飛さん、そして6年前の雪組早霧せいなさん主演の全国ツアーでは、2番手の望海風斗さんが演じていらっしゃいました。
新演出はロメロ中心に変更されている?
樫畑亜依子先生の新演出によって、エバとロメロの「予感」という新場面が加わりました。
それまで闘牛に興味を示さなかったエバが「コルドバに試合を見に行く」ことになっての、エバとロメロの会話のシーンです。ロメロの人となりがこのシーンを通してとても伝わってきます。
後に書く「エル・アモール」も、以前の作品ではロメロはそれほど歌っていなかったと記憶しています。今回は「エル・アモール」の歌唱の一角を担っています。
ロメロの台詞や歌が増えたことで、ロメロがより主要人物に近づいて、話の展開が深まっています。
そこに永久輝せあくんの持ち味と魅力が加わって、ロメロが一層魅力的な存在となっています。
心震える「エル・アモール」の歌唱
「エル・アモール」も、樫畑先生の新演出によって、2つの三角関係の三重奏が巧みに取り入れられていました。「エバ・エリオ・アンフェリータ」「エリオ・エバ・ロメロ」の2つの三重奏です。
歌は、アンフェリータ(音くり寿)→エバ(星風まどか)→「エバ・エリオ・アンフェリータ」→ロメロ(永久輝せあ)→「エリオ・エバ・ロメロ」→「エバ・エリオ」二重唱だったかな?(間違っていたら申し訳ありません)この流れに心がキュッと掴まれました。
特に音くり寿ちゃんと星風まどかちゃんの歌唱力が抜群なので、「エル・アモール」が心が震えるほど素晴らしく響いて来て、この作品の味わいをとても深めています。ロメロ役の永久輝せあくんの心情がこもった安定した歌唱力も、一翼を担っていました。
前作の1~3回目までは、アンフェリータ役の南風まいさん、純名里沙さん、桜一花さんの歌唱力が秀でていました。4回目はエバの咲妃みゆさん。
追記2回目のエバの森奈みはるさんもお上手でした。
エバとアンフェリータの2役の歌唱力がそろって抜群なのは、今回の作品がはじめてです。
(安寿ミラさんが主演の時の森奈みはるさん&純名里沙さんも歌がお上手でした)
エリオ役で歌唱力が抜群だったのは、初演の峰さを理さんだけです。
娘役さんたちが歌えるだけで、歌唱面がとても聞きごたえあるものになることを、今回の公演で実感しました。
永久輝せあ君が語るロメロ
VISAの宝塚歌劇ニュース「今月のメッセージ」で、ひとこちゃんがロメロについて語ってくれています。
2015年雪組公演では、ロメロはエバに「パトロン」と紹介されるせりふがあったのですが、今回は「恋人」というせりふに変わったこともあり、演出の樫畑亜依子先生から、髭をつけなくてもいいのではないかとご提案をいただきました。でも私のなかでは、「ロメロには絶対に髭!」というイメージだったので(笑)、そこはこだわってシンプルでスマートな雰囲気の髭をつけさせていただくことにしました。
また役作りに関しては、これまで上演された作品だけでなく、大人の男性のイメージを膨らませるために海外のドラマや映画を観たりもしました。引用VISAの宝塚歌劇ニュース「今月のメッセージ」
樫畑先生が「髭をつけなくてもいいのではないか」と提案される中、あえて髭をつけて、渋くてダンディなイケおじを演じていたのですね。
髭をつけていても、とてもスマートで格好良いので、別格的な役には決して見えませんでした。
地味めの色の衣装でも、ダンディに着こなしていて、ただの黒のマントでさえ特別な衣装のように格好良い。
ロイヤル感が漂う品があって、抑えた落ち着いた演技に色気があって、心が惹かれ続けました。
直接表に出さないものの、嫉妬でメラメラしているところは、目や表情から伝わって来て、その姿から「風と共に去りぬ」のバトラーのようだなと私は思いました。
目の眉間のシワさえ自由自在に操る演技力。
大きな器の懐の深い品のある大人な男性ですが、スペイン人らしい内に秘めた情熱ももっていて、嫉妬でエバを裏手打ちする姿には哀愁が漂っていました。
ロメロにとってエリオは「恋的」でしたが、決闘が中止になった後は、大きな愛でエリオを包んで、その生き方を悟りきったような強い眼差しで見守っているロメロでした。
幕が降りる前のロメロの憂いのある目が特に印象的でした。
永久輝せあくんの魅力
ショーでは、活躍の場が与えられて、それまで蓄えていたエネルギーを一気に爆発させているという感じです。スターオーラに満ちてキラキラ輝いています。
声が魅力的で歌唱力も安定してきて、ダンスもキレキレでシャープで、男役の色香があって、目線に殺されそうで、スターとしての要素がほとんど備わっていますね。
過去のトップスターと似ているという声をよく聞きます。
私は「おさあさ」ファンですが、ひとこちゃんの中に、春野寿美礼さんの雰囲気も瀬奈じゅんさんの雰囲気も感じます。
そして姿月あさとさんの雰囲気も。
姿月さんは、花組→月組→宙組でしたが、花組時代が一番長いです。
真飛聖さんの雰囲気もありますね。
元星組トップスターの香寿たつきさんに似ているという声も聞きます。
これから永久輝せあくん色に染まっていくのでしょうが、往年のトップスターに似ているということは、既にトップスターの要素があるということでしょう。
この勢いで、これからも益々頑張って欲しいなと思います。
全国ツアー組では、「れい、まど、ひとこ、ほのか」の美形4人組が大活躍していて、これからの花組に大いな期待を抱きました。
さらに「銀ちゃんの恋」組の水美舞斗さん、飛龍つかささん、帆純まひろさんたちも合流します。
今年最後の大劇場公演となる花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』は、美形スター結集で、どんなに心躍る素晴らしい舞台になるのだろう、と考えるだけでワクワクです。
楽しみですね。
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