雪組大劇場千秋楽配信の感想

こんにちは、くららです。
雪組『CITY HUNTER』『Fire Fever!』の千秋楽公演の配信を見ました。

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望海さん登場サプライズ

大サプライズがありました!
89期沙月愛奈さんのお花渡しに望海風斗さんが登場されたのです。
私も「えっ!」と思わず声が出てしまいましたが、劇場も同じように「ええー!」と大変どよめいていました。
「声を出すことは禁止」とわかっていても、驚嘆の嬉しい悲鳴は抑えられません。

現役の89期生は凪七瑠海さんだけなので、凪七さんが登場されると思っていました。

望海さんはリボンのついた白いシャツに黒いパンツ、薄めのお化粧にショートの黒髪で、綺麗なお姉さまでしたが、男役時代の色香も残っていました。

9月16(木)~17(金)に、愛知・東海市芸術劇場大ホールで望海風斗コンサート『SPERO』が開催予定です。
そしてその翌日の土曜日は、東京Bunkamuraオーチャードホールで『早霧せいな20周年アニバーサリーコンサート』にゲスト出演されるご予定です。

とってもお忙しい中、同期の沙月愛奈さんの退団のお手伝いとお花渡しのために、宝塚まで足を運ばれたのですね。

8月28日に放送されたWOWOWの「宝塚プルミエール」では、まだ新生雪組公演を観劇されていないと仰っていました。その後ご観劇情報もありませんね。
舞台袖から雪組の舞台をご覧になったのでしょうか?

お芝居もショーも舞台の端から端まで雪組生たちが大フィーバーしています。
東京公演では、是非客席に座って彩風咲奈さん率いる雪組公演を堪能していただきたいです。

『CITY HUNTER』『Fire Fever!』について

9月11日土曜日の観劇がマイ楽でした。

『CITY HUNTER』の初日を観劇した時は、あまりに内容が詰め込み過ぎで、次から次にハイスピードでキャラクター満載で話が展開して、柔らかくない頭の私は全部を理解・吸収することができませんでした。
咲ちゃん演じる冴羽獠が格好良すぎて女たらしなことは初日からしっかりわかりましたが。

翌日2回目を見て、やっと全部が理解できて、それぞれのキャラクターの面白さがわかって、『CITY HUNTER』の世界観にグイグイすいこまれていきました。
どうして初日に理解できなかったのだろう?と思う程でした。

他の方の話を聞いても、「2回目でグッと嵌った」という声が多いように思います。

齋藤先生が、愛情をこめて1人1人に見せ場を最大限につくり、「これでもか」と内容を詰め込んで、齋藤マジックならではの作品になっています。

6人の退団者にも、それぞれがしっかり目立つ場面がありました。

こういう齋藤の先生の愛のこもった演出は、生徒さんや応援しているファンの方には嬉しいものだと思います。

土曜日の最後の観劇の時は、出演者一人ひとりがとてもこなれていて、実にテンポよくわかりやすく話が流れるように展開していました。
この充実度なら、1回で十分話が理解できるように思えました。

みんな演技がとっても進化していましたが、特に野上冴子役の彩みちるちゃんの演技が、素敵に変化していたように感じました。

ショーでは、「Fire Bird」語り部の久城あすさんの歌が、とても情感が込められるようになって、ジーンと心に伝わってきました。

縣千くんについて
縣千くんがラジオ出演した時に、ロケットの最後8人の男役たちが彩風咲奈さんに絡んでいくシーンは、「海坊主」の精神で強気に絡んでいると言っていましたが、身体の使い方が男役そのものでブルブルっと勇ましくて、話されていた通りでした。

『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』でパッツィーを演じていた時のロケット自称「バチ子」は、本来の男役の持ち味を必死で可愛いらしさで補完しようしていましたが、補完しきれていない微妙さに何とも言えない味があったことを思い出しました。

そしてフィナーレ前の縣くん中心の若手16人が激しく踊る「New Fire」では、キレッキレのダンスがさらに見事に輝いていました。
最後大階段にスタンバイしている彩風さんたちに向かって、振り返ってパワーを送っていると言っていましたが、それは一瞬でその後前に向かって全員で若手らしいポーズを決めていました。

この16人の若さあふれる縣くん中心の激しいダンスは、このショーの中で、一番フィーバーしているシーンのように感じました。

そして海坊主は基本サングラス姿ですが、最後にサングラスを外してピンクのライトを浴びて目をバチバチさせて「実はキラキラ宝塚系だったんだな」という落ちがあります。

その瞬間のために普段よりキラキラの派手なメイクをしていて、舞台袖で上級生たちに面白がられていると話されていました。

筋骨隆々に補正した体形に、浅黒いファンデーションに髭もじゃもじゃの究極の男っぽさ。なのに目だけキラキラを強調した可愛いラメ入りメイクなんて、ギャップがあり過ぎです。
これも齋藤先生のアイデアなのでしょうが、舞台の裏の光景を想うだけで面白すぎます。それに応えなければならない縣くんも、大変ですね。

彩風咲奈さんについて
舞台の端から端まで70人が揃ったロケットも圧巻ですが、そのセンターで一人だけ違う衣装で、ロケットボーイのように踊りまくる彩風咲奈さんもスゴイです。

彩風さんは『CITY HUNTER』でも出づっぱりで、ショーでも踊りまくってさらに歌って、誰よりも体力の限界に挑戦し続けています。
特にプロローグの「ジャングルキング」と「ジャングルクイーン」の衣装はとっても重そうですが、その衣装のまま、咲ちゃんは希和ちゃんをリフトして回しています。どれだけ体力が必要なのだろうと思いますが、軽々と回しているように見せてくれます。

体力も気力も充実しているからこそ、トップスターに選ばれるのでしょうね。

彩風咲奈さんの初々しいご挨拶

1回目のご挨拶は、咲ちゃんの思いが伝わってくる素晴らしいものでした。事前に考えていたのでしょう。

初日を迎えて公演が始まってからも、千秋楽を無事に迎えられるだろうかと、不安な思いや緊張の日々の連続だったそうです。劇場に足を運んで大きな拍手と笑顔を送ってくれたお客様、足を運べなくても声援を送って下さっている全ての方の温かい気持ちが何よりの勇気のお守りとなって、千秋楽まで強く元気に公演をさせていただけたと感謝の気持ちを述べられていました。

「季節は秋となっても、雪組の熱い燃え盛る炎はまだまだ止まりません。不安な状況が待ち受けていても、駆け抜ければ、火花が飛び散り、まだ見えない明日が導くと信じております。10月2日から東京シティに舞台を移しまして、ハッスルフィーバーしていきたいと思います。」

2度目のカーテンコール
私がお話しないといけないのでしょうか?」が第一声でした。

大劇場の千秋楽のトップスターとしてのご挨拶は初めてなので、2回目以降のご挨拶は考えていなかったのでしょう。
初々しくて微笑ましい光景でした。

そして、その場の思いのままの心情を、お話されました。
咲ちゃんの思いが伝わってくる、とても良いお話でした。

3度目のカーテンコール
退団者たちと並んだ状態で幕が上がりました。

「幸せですね。せっかくなので一言ずつ皆さんからお聞きしたいと思います」

退団者6名
・沙月 愛奈(89期)
・橘 幸(96期)
・華蓮 エミリ(96期)
・星南 のぞみ(98期)
・汐聖 風美(100期)
・望月 篤乃(101期)

退団者が「一言」を話された後、その都度、咲ちゃんはその方の良い所や思い出を話されました。
すべて前向きで、やさしくて、とても心が温まる内容でした。

生え抜きの雪組生だからこそ、退団者それぞれの方との深い関わりがあって、良い関係性の中にいるのだなと思いました。

咲ちゃんの人柄の良さがあふれ出ていました。

4度目のカーテンコール
「皆様から初日から千秋楽まで、本当に沢山のパワーをいただきまして、私たちの心はいつもいつも燃えたぎっておりました。この燃えたぎる思いを皆様にお伝えしたいと思います。」

「ハッスルフィーバーの気持ちを表現したいと思います。お客様も心の中の炎を一緒にメラメラと燃やしていただけたら嬉しいです。」

ハッスルフィーバーの気持ちを、どう表現するかの説明がありませんでした。

いきます。せーの。ハッスルフィーバーほのお~。こんなん出ましたけど~

説明が無かったので、客席がついていけなかったので、微妙な雰囲気が漂っていました。

「皆様の炎と私たちの炎を新たなエネルギーに変えて、東京公演も今以上に燃えて頑張りたいと思います。本日は本当にありがとうございました」

ここで幕が降り、終わりました。

客席との共同作業は、説明してくれないと客席はついていけません。

前トップの望海さんが客席との一体化が、とてもお得意だったので、今回の客席の微妙な雰囲気に咲ちゃんは焦ったかもしれませんね。持ちネタの沙月さんに「こんなん出ましたけど~」について話を振ったりされていました。

次回からは、説明することを咲ちゃんは忘れないでしょう。

望海さんは、この光景を舞台袖から見守っていらしたでしょうか?
望海さんが咲ちゃんにアドバイスされたかもしれませんね。

トップスターとして、咲ちゃんは出来上がっているなという印象を抱いていましたが、今回の初々しい咲ちゃんを見て、とても親しみを感じました。

咲ちゃんは、望海さんのような組子思いの良いトップスターになっていかれることでしょう。

そして雪組思いの望海さんは、咲ちゃんのお披露目公演の千秋楽公演に短い時間ですが「お花渡し」で出演できて、嬉しかったことでしょう。
望海さんの持ちネタの「どっせい」は、プレお披露目公演で終わりになったようです。

これから咲ちゃん色の雪組が築かれていきますね。

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