大浦みずきさんを偲んで 琥珀の会
こんにちは、くららです。
大浦みずきさんは、10年前の11月14日午前7時、肺がんのためご逝去されました。
本日が10回目の命日です。

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大浦みずきさんの思い出

私が大ファンだった高汐巴さんが花組トップスターに就任する時に、星組から組替えしてきて二番手としてペイさんのトップ時代を盛り立てられました。(星組以前は雪組も経験)
愛称なつめ、ナーちゃん、60期生、同期は、遥くららさん、剣幸さん、磯野千尋さん等。
ダンスの名手として“宝塚の「和製フレッド・アステア」”と呼ばれ、ペイさんがトップ就任時より、「ダンス」の中心はなつめさんが担当していました。
ショーでは、ペイさんが幕間を担当し、なつめさんがダンスで舞台の真ん中をつとめることも多かったです。(今では考えられない、トップ、二番手の分業担当でした)
ペイさんの大劇場サヨナラ公演中に膝の怪我により、半月板損傷・手術となり長期休演を余儀なくされましたが、懸命のリハビリにより、故障を克服し、怪我以前よりダンスを磨き舞台復帰されたとも言われています。
1988年『キス・ミー・ケイト』より花組トップスター就任。
1990年『ベルサイユのばら』の踊るフェルゼン役は有名。
1989年「ニューヨーク公演」でメインを務める。
1991年『ヴェネチアの紋章』で退団。
1992年 退団後に宝塚の「ニューヨーク公演」でメインを務め、OGが宝塚歌劇団の大役を務めるという異例の活躍をされました。

「ダンスの花組」
高汐巴トップ時代から、同期の磯野さん、朝香じゅんさん、瀬川佳英さん、安寿ミラさん、真矢みきらさんらと共に多くのダンスの名シーンを残しているので、ペイさんトップ時代からを「ダンスの花組」と呼ぶようです。
愛華みれ、真琴つばさ、紫吹淳、姿月あさと、匠ひびき、汐風幸、初風緑、伊織直加など、多くのスターが下級生として育っていました。
安寿ミラさん
大浦さんからトップのバトンを継いだのは、現在宝塚の振付でも大活躍中の安寿ミラさん
安寿ミラさんは、はじめは「花組」の振付だけをされていましたが、大好評のため他の組の振り付けも現在担当されています。11月15日が初日の宙組『アクアヴィーテ!!』でも振付を担当されています。明日海りおさん花組退団公演『シャルム!』でも、一番象徴的なシーンの振付を担当されていました。
大浦みずきさんと共に「ダンスの花組」の中心で活躍していた安寿さんが、宝塚の振付家として活躍されていることは、当時の花組ファンには喜ばしいことです。

なつめさんは、お人柄がとても良く、面倒見もよいので、皆から慕われていました。

阪神大震災の復興イベント
震災のあった年に、「阪急西宮スタジアム」で開催された復興イベントの小さな舞台に大浦みずきさんが立って、励ましの歌とエールを送って下さいました。
何とか被災者を励ましたいという温かいお気持ちが嬉しかったです。

10年前の訃報ほど悲しいお知らせは無かったです。
10年前の12月2日のお別れの会には、共演者、OG、ファンの人たち計約3000名が参加されました。

花組同窓会「琥珀の会」について

「琥珀の会」とは

大浦みずきさんの葬儀に花組OGたちが集まった時に、「こうして会えるのもみんなが元気だから。それをナツメが教えてくれたのよ」と高汐巴さんが仰り、呼び掛けして発足した花組生の有志の同窓会のような集まりです。(互いに成長できるような集まりを目指しているそうです)
2人が出演した名作「琥珀色の雨にぬれて」(柴田侑宏作・演出、1984年)が由来になっています。
ペイ・クロードとなつめ・ルイの並びは、当時の花組ファンにとって最高でした。

はじめは、「高汐巴・大浦みずき」時代の「琥珀色の雨にぬれて」に出演していた最下級生までに声掛けをしていたようですが、その下の三代目クロード春野寿美礼さん(77期)たちからも「参加したい」という声があがり、当時を知らない下級生でも参加できるようになったそうです。
あまりに幅が広がりすぎて、また範囲が絞られたとも。

タレント中山秀征夫人の白城あやかさん(74期)も、元花組出身なので参加されたそうです。
中山秀征さんは大浦さんが亡くなられた後、ご自身のテレビ番組で「僕の家内(白城)は元宝塚で、大浦さんにお世話になりました。また、彼女が日向薫さん(当時の星組トップスター)の星組に異動の時も、大浦さんが世話をしてくれたと言っていました。僕たちの結婚式にも出席してもらい、ご恩は忘れることはできません」と語られていました。

「琥珀の会」の取材に対して高汐巴さんは、「一つの時代を共に生きた仲間が元気を確認し合おうと集まった会。退団後、さまざまな人生を歩んだ道程を互いにたたえ合い励まし合う。本当に楽しい会です」と話されていました。
「ノスタルジックな只の同窓会ではなく、皆が今現在の自分自身の退団後の経験、思いを語り合い、今後の出席者への何か指針になるような、成長出来る有意義な集まりになれば最高だと感じています」というペイさんの記述もありました。

元祖クロードの高汐巴さんが、参加者のためにクロードになって歌を歌ってまわられることが恒例とか。
以前に真矢みきさんの期が幹事を担当されての奮闘ぶりを「ブログ」に綴っていらっしゃるのを読んだことがあります。
「幹事」となってお世話をするのも、楽しいようです。

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今年の「琥珀の会」について

2年に一度開催されています。
従来は東京で開催されていますが、今年は「宝塚ホテル 閉館(転居)」もあり、8月25日に関西で初の開催になりました。宝塚ホテルで。83名参加されたようです。

当初は柴田侑宏先生を初めてお招きする予定だったそうですが、7月19日にご逝去されたので、残念にも実現できず、柴田先生となつめさんを偲ぶ追悼の会のようにもなったそうです。

安寿ミラさんは、お仕事の都合で参加できませんでしたが、コメントを寄せられたそうです。

匠ひびきさんも参加されて、楽しかったことを「Instagram」に綴っていらっしゃいました。
二代目クロードとして「琥珀色の雨にぬれて」の主題歌をペイさんの指名で歌われたとか。

大浦みずき「しのぶ会」

10月14日に東京都内で「しのぶ会」が、発起人には植田紳爾・元宝塚理事長、振付家の名倉加代子氏、幼なじみで作家の阿川佐和子さんらが名を連ね、仕事仲間やOGさんやファンが集結したそうです。
300名を超える方々と ナツメさんの思い出に浸り、まるでナツメさんがいらっしゃるような、あたたかな優しい雰囲気の会だったようです。

長い手脚で流れるようにダイナミックで気品にあふれるダンスを踊られていたなつめさん。

明日海さんのご卒業で、「花組の1つの時代が終わります」。
しかし、柚香光くんによって、また新しい花組が始まります。

このブログに何回も書きましたが、柚香光くんは安寿ミラさんをとても慕っていて、振り付けをしていただいた時の話になると、いつも涙を流していました。
水美舞斗くんの「宝塚1stフォトブック2019 水美舞斗」の対談は、安寿ミラさんです。
花組生になった永久輝せあくんは、「大浦みずきさんのように踊りたい」と語っていました。

新生花組は、ダンスの名手が揃うので、大浦みずきさんを中心にしていた頃の「ダンスの花組」を復活できるのではないでしょうか?
なつめさんも、花組がダンスで盛り上がることを喜ばれることでしょう。

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