花組『シャルム!』初日感想
『シャルム!』は、大人なイメージの「宝塚の王道」的な、何度も通いたい素敵な濃いショーでした。
芝居とショーの落差が大きい公演は成功するそうで、“精霊の世界”のおとぎ話的なお芝居180度違う世界観のショー
『明日海りお 宝塚人生最後のショー』という表現がありましたが、『こだわりの男役・明日海りお』を100%堪能できる、集大成のショーだと思います。

稲葉先生によると、明日海さんの七変化が見れるそう。家に帰って思い出してみましたが、7つもあったかな?髪型の変化が無かったかな。どれもこれも素敵な明日海さんでいっぱいだったことは間違いありません。

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『シャルム!』の大まかな場面について

フルフルと6人のカタフィルだけ通し役
大人なイメージのショーと書きましたが、はじめは華ちゃん演じるフルフルが、若手男役6人が演じるカタフィル(地下愛好家)をマンホールの中に誘います。
カタフィル(若手6人):優波慧、綺城ひか理、飛龍つかさ、帆純まひろ、聖乃あすか、一之瀬航季
(花組が誇る新進男役、新公主演をしていないのは、一之瀬航季くんだけ、今度新公主演まわってくるといいですね♪)

プロローグについて 孔雀と黒羽根扇
“シャルム”はフランス語で“魅力”“色香”“魔法”“呪文”などを表すそうです。
パリの地下都市では、その「シャルム」な怪しげな世界が、明日海さんを真ん中にして展開していました。
ここでも乙羽映見ちゃんの美声が素敵でした。

『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』(2015年)での、白い羽根扇を用いたシーンで、“ひな鳥”をイメージしたようなキラキラしたプロローグだっそうですが、それから5年が経ち、これとは対の黒羽扇で、明日海さんのアダルティさ色気が溢れてかえっていました。

黒みりお…この言葉も稲葉先生独特の表現ですが、美貌の奥に一筋縄ではいかない悪の香りを醸し出す明日海さんのことを“黒みりお”と呼ぶそう。私には美しすぎる爽やかすぎる明日海さんに「黒みりお」は感じとれません。私に修行が足りないのでしょうか。(笑)

瀬戸かずや支配人のキャバレーの場面 
あきら(瀬戸かずや)が支配人をつとめるクラブには 可愛い女の子(レオパール)たち。レオパールとカタフィルたちのコミカルでお芝居心いっぱいのシーンで、レオパールAの城妃美伶ちゃんは、牧野つくしバリの側転を2回していました。

花男のスーツとハットのTHE 男役な場面
男役がスーツにハット姿で踊るナンバーの、百花先生の振り
明日海さんと柚香光くんのデュエットダンス?があり素敵でした。
バンドネオンの調べ、哀愁をおびた曲でタンゴ 全身を使っての振りがキリリとカッコイイ。
サッと1列に並んだ花男ならではのシーンも。

中詰め軍服マントの地底の舞踏会
地下の墓地から骸骨のカンカンから始まり、男役軍服マントのクラシック音楽で繰り広げられる上質な中詰め。
白やゴールドが基調の軍服の中、深紫の明日海さんの軍服マント姿が映えて美しくカッコイイ。

レジスタンの場面
れいちゃん(柚香光)の銃口を構えたカッコ良さからダンスのカッコ良さが堪能できました。
恋人の華ちゃんが撃たれた時の嘆きの声は、今後改良されていくと思います。

白い衣装の場面
全員で白い衣装で希望を胸に歌い踊るシーンは印象的でした。
白の衣装で花道までズラーッと並んでいるところは圧巻。

黒燕尾!
ANJU先生(元花組トップスター・安寿ミラさん)振り付け、「愛遥かに」というカンツォーネの名曲に乗せた群舞。
黒燕尾は普通の黒燕尾で、大階段のフォーメーションが素敵でした。
みんながはけた後、マイティ(水美舞斗)あきら(瀬戸かずや)、れいくんが登場して踊ります。
明日海さんがマイティとも、あきらさんともそれぞれねぎらいを感じさせるシーンがあり、最後にれいくんと握手をかわした後に、れいくんの背中をそっと押して歩みを促すと、れいくんは振り返って右こぶしを胸に当て、敬礼しました。花組の引継ぎがここでも行われていました。

ケ・サラ…明日海さんの温かく包み込む優しさ、心がこもっていて、真心が伝わってきます。

退団者への愛に溢れたショーでした。退団者に餞シーンを設ける宝塚は本当にやさしいと思います。

客席降りは序盤で明日海さんがセンターの一列目前から三列目までに降りられるだけでした。通路席だったので期待していましたが、ありませんでした。

ショーの華優希ちゃんについて

フルフルという誘導役でしたが、「歌とダンス」はとても控えめに起用されていました
パレード前、男役群舞の後に「主演娘役とのデュエットダンス」があるのが通常ですが、群舞前に少しだけデュエット踊っとこうかという、手振り中心のダンスでした。銀橋にも出ません。
苦手なことは敢えてさせない、とても配慮されている感じでした。歌についても。
明日海さんの初日ごあいさつで下記のように仰っていました。
『この公演から華優希が花組の主演娘役として大劇場公演のデビューを果たしました。わたしと組ませていただくのは1作のみになりますが、どうぞ、まぁ少々あたたかく時には厳しく見守ってくだされば幸いでございます。』

この言葉に、華ちゃんへの明日海さんのやさしい思いが正直に込められていると思いました。
「華優希ちゃんはお芝居の人」であって、決してショーの人では無い。
ファンの中からの「厳しい意見」が出るのを承知で、明日海さんがストレートに「少々あたたかく時には厳しく見守ってくだされば」と仰れば、厳しい声も少し緩むのではないでしょうか?

宝塚のスターとしては、明日海さんのようにオールマイティにできる人が理想であり、みんなそれを目指す中、華ちゃんのような「お芝居特化型」のトップ娘役は珍しいとも思います。
今回は明日海さんのサヨナラ公演という貴重な公演だったので、敢えて華ちゃんの苦手な部分のダンスと歌の露出を抑えた感じで、それはそれで良かったです。
でも、先のことが心配になりました。
1月のプレお披露目ダンスコンサート『DANCE OLYMPIA』では、今回のような踊らない案内役になるのかな?

次回大劇場お披露目公演「はいからさんが通る」も、お芝居特化型で大丈夫ですが、さらに次の公演まで、ショーで、踊ったり歌ったりを避けてばかりはいられないでしょう。
華ちゃんが奮起して、ショーで普通にトップ娘役の役目を果たせるようになるといいなと思います。

衣装とトップスターの大羽根について

衣装はファンの間ではあまり評判の良くない河底先生ですが、今回はそれほど悪くなかったと思います。
スゴク良かったわけでもありません。衣装の随所に「薔薇」が取り入れられていて、新しい感覚だと思いますが、ゴテゴテ感は否めません。
私は古いファンなのでオーソドックスな衣装が好きですが、「新しさ」の追求も大切なのでしょう。古さと新しさの融合って難しいと思います。

そして「大羽根」は、孔雀羽根の所に黒と金の薔薇が一杯ついていて、今まで見たことのなかったものでした。
トップさんの中でも、特にやせ細っている明日海さん。
トップさんの大羽根はとんでもない重さだと聞きます。薔薇の装飾の分、重くなったのでは?と心配になりました。その分羽根が少なかったかな?

いつ大劇場公演に登板してくださるだろうと気になっている上田久美子先生、今回もショー「シャルム」の演出補としてお名前が記載されていました。
『Music Revolution!』に続いて、ショーの修行をされているようです。大劇場の登板はショーになるのでしょうか?

まだまだ真夏の暑い中、長い花組のサヨナラ公演は、はじまったばかりです。
体力をとても消耗するサヨナラ公演だと思いますが、元気に千秋楽を迎えられますようにと願っています。

お芝居の方は、多分回を重ねるごとに観客に馴染んでいくように感じています。
「チケット難」で観れないかも?と心配していましたが、運よくカード会社の抽選にも当選して、あと2回大劇場の花組を観劇できます。
どんなに進化していくか、楽しみにしています。
また、感想を書きたいと思います。

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