暁千星を「変な齋藤カラー」に染めないで!
今年になって、私の中で特に評価が下がっているのは、齋藤吉正先生

秋の月組公演『I AM FROM AUSTRIA』の潤色・演出を手掛けられることになっています。
大劇場の海外ミュージカルの潤色といえば、小池修一郎先生がほぼ定番でしたが、斉藤先生初の大劇場の1本もの海外ミュージカルの潤色・演出。
2015年 宙組別箱公演『TOP HAT』「脚本・演出」がとても楽しめる作品だったので、2月に発表された時は嬉しく思いました。
生田大和先生が2月に大劇場1本ものの『CASANOVA』を手掛けられました。

「ポスト小池先生」として、生田大和先生と齋藤吉正先生が劇団に期待されているのでしょう。

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2019年残念に感じる齋藤作品

しかし今年になって齋藤先生の作品に対して残念に思うものが続いています。
『夢現無双』について
3月15日に大劇場で幕があいた『夢現無双 ‐吉川英治原作「宮本武蔵」より‐』は、時代劇に疎い私には楽しめる作品ではありませんでした。(脚本・演出/齋藤 吉正)
齋藤先生は「吉川英治原作の宮本武蔵」に深い思い入れを持っていらっしゃるようで、作品はご自分の思いの自己実現のために作成されているかのような印象をもちました。
特に美弥るりかさんの退団公演なのに、そのことに対する配慮が欠けているようで、私には残念でした。
全て私の主観であり、楽しめた方も、良作と思った方もいらっしゃるでしょう。

『恋スルARENA』について
6月25、26日に横浜アリーナ で開催された『恋スルARENA』明日海りおさんのコンサート。(作・演出/齋藤 吉正)
(私はライブビューイングしか見ていませんが、実際に観た方とも共通する思いでした。)
トップオブトップの明日海りおさんの素晴らしさで、感動のステージでした
全力で頑張っている明日海りおさんと花組生は本当に尊く、「シカバネになるのでは」というまで燃えて頑張られて素晴らしかったと思っています。

が、振り返るともっと演出の方法があったのでは?と感じるところも大きかったです。

齋藤先生の作品は「齋藤カラーが強い」のも魅力の一つです。
しかし3回限りの「明日海りおコンサート」は、出演者とファンのための公演なのに、演出家の強い思いを入れる必要があったのか
・齋藤先生が横浜出身ということからの「横浜メドレー」。齋藤先生以外にこれを歓迎する人はあまりいなかったのでは。
・J-POPは、曲を厳選する必要があったのでは。
・「宝塚ファン」は「宝塚の曲」を多く聞きたい。特にプレサヨナラ公演なら、なおさら。
・明日海さんはじめ出演者は体力の限り走り回られていましたが、あれほど体力の限界以上に挑み、体を酷使する必要があったのか。セットの設置の工夫など可能だったのでは。
以上は私の主観です。

しかし、どんな演出であっても、楽しませてくださった明日海さんの存在感の大きさと花組生の頑張りには、感動しかありません。

(昨年のバウ『愛聖女(サントダムール)』も残念作でした。)

お気に入りの齋藤作品

2015年 1月『風の次郎吉 - 大江戸夜飛翔 -』別箱公演(花組 北翔海莉主演)

2015年 3月、4月『TOP HAT』別箱公演( 宙組 朝夏まなとプレお披露目)

2016年 1月『LOVE & DREAM -』別箱公演( 星組 北翔海莉主演) 

お気に入りの齋藤作品大劇場ショー

2015年 7月~10月『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』( 雪組、主演:早霧せいな)

2018年 4月~7月『Killer Rouge』(星組、主演:紅ゆずる)【但し『La Esmeralda』と似ている。紅ゆずるさん率いる熱い星組にはピッタリでした。】

2015年は、1月、3月と続けて別箱公演、7月に大劇場のショー、翌年1月の別箱公演と、その頃は「齋藤作品」が大好きでした。
齋藤先生には、これからも楽しめる作品を沢山生み出していっていただきたいと思っています。

月組公演『I AM FROM AUSTRIA』について

「潤色・演出/齋藤 吉正」となっています。10月4日が初日です。
原作がある海外μなら「齋藤カラー」もそんなに強く出ないかとも思いますが、原作が「オーストリアありき」の作品。

2017年9月にオーストリアそのものを題材として制作したミュージカル「I AM FROM AUSTRIA」。
オーストリアの国民的シンガーソングライターであるラインハルト・フェンドリッヒが綴った名曲の数々と、「故郷」や「家族」をテーマとしながら、コメディー要素を散りばめつつ、華やかなレビュー満載の舞台は、オーストリア中に旋風を巻き起こし、2019年6月まで異例のロングランを果たした話題作とのこと。

主題歌「I AM FROM AUSTRIA」をはじめ、珠玉のナンバーが素晴らしいようなので、音楽やダンスはたっぷり楽しめそう。

舞台装置は、3段ケーキセットに斜め階段や大きな山があったり。多分原作に忠実に宝塚でも再現されそうで、それも楽しめそう。

ただ、ローカルジョークやオーストリアネタが多いそうで、オーストリア国民でなくても、同じ感覚で楽しめるのか?
そのあたりは「潤色・演出/齋藤 吉正」、齋藤先生の手腕にかかってきそう。

パブロ・ガルシア役 暁 千星君について

アルゼンチン人のサッカー選手。
ポスターを拡大して見ると、顎髭がありました。
長髪のマッチョ系の役のようですが、ポスターでは今一歩それが表現しきれていません。
《マッチョ・マッチョ》というロック系のダンスナンバーがあるとか。
原作では男の人なので上半身裸で踊っても大丈夫ですが、タカラジェンヌはNO!
一番気になるのは、ゲイの役ということ。

『スター・ロングインタビュー「暁千星」』で真摯に男役道を驀進しているありちやんをみて、もう親心で応援しています。
その男役道を「変な齋藤カラー」には染めないで欲しい。
ジェンダー系列は、原作から外れてもいいのではないかと思います。

さて、どうなるのか?齋藤先生、お願いします。

その前に『ON THE TOWN』、ありちゃんのチップは、男らしく進化するかな?

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