ライブ中継の需要と供給について考える 『I AM FROM AUSTRIA』と『はばたけ黄金の翼よ』
こんにちは、くららです。
台風によって、関東の本日の公演(星組の本公演、雪組の全ツ、雪組別箱)が中止になりました。
観劇予定の方は、とても残念でお辛いと思います。
台風の被害が最小限におさえられるように、明日には日常に戻れることを願っています。

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星組『GOD OF STARS-食聖-/Éclair Brillant』は、本日の前楽も中止のため、明日の千秋楽公演だけとなりました。

10月11日終幕直前にジェスチャーメッセージ

昨日の公演での終幕直前、客席のファンたちが泣いていたので、泣く仕草のあと笑顔でバッテン印を、2回繰り返されたそうですね。
「泣かないで」と伝えられたのですね。
その話を聞いて、泣いてしまいました。
紅さんは、笑ってサヨナラにしたかったのに、最後にこういうドラマ的な展開になってしまって…
でも誰よりも自然体でこのことを受け止め、まわりの方々に気持ちを寄せて過ごしていらっしゃると思います。
どうか13日に無事に上演できますように、紅ゆずるさんが通常のラストデイを過ごして、宝塚とお別れできるように、心から願っています。

昨日様々な公式発表がありました。その中で一つだけ違和感を感じるものがあったので、今日はそれについて書きたいと思います。
月組 『I AM FROM AUSTRIA』宝塚大劇場公演千秋楽(11月11日)のライブ中継が公表されたことです。
多分多くのファンは、あまりにチケット難すぎて入手不可能な、雪組全国ツアーの千秋楽(11月10日)のライブ中継を熱望していたと思います。

ライブ中継の需要と供給

「宝塚のライブ中継」は、チケット難で観たい人が観れない、一つの救済処置だと思っています。
東京宝塚劇場の千秋楽のライブ中継はあるのが当たり前になってきました。
しかし宝塚大劇場の千秋楽ライブ中継は、何か理由がある時だけ行われると認識していました。

前売りチケットが完売されないと「ライブ中継は無い」とも言われていますが、宙組「オーシャンズ11」は早々に完売されたチケット難公演かつ多くの退団者がいたので、ライブ中継を観たいと思った方は多かったと思いますが実現しませんでした。、

2019年の宝塚大劇場の千秋楽ライブ中継について

星組『霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS』 ×
花組 『CASANOVA』 トップ娘役退団
月組 『夢現無双/クルンテープ』 二番手男役退団
宙組 『オーシャンズ11』 ×
雪組 『壬生義士伝/Music Revolution!』 ×
星組 『GOD OF STARS-食聖-/Éclair Brillant』 トップコンビ退団
花組 『A Fairy Tale /シャルム!』 トップ男役退団
月組 『I AM FROM AUSTRIA』 ????

『I AM FROM AUSTRIA』宝塚大劇場のチケット事情と需要はあるのか?

チケットが完売していない

一昨日、月組『I AM FROM AUSTRIA』を観劇してきましたが、当日券が販売されており、二階に空席はありました。
宝塚の公式WEBサイトの一般前売りでも沢山の席が販売中です。
私には良い演目だったので、初日を観劇した時にこれからチケットが売れていくと思われましたが、10日たちましたが、まだそんなに急速に売れていないようです。

劇団推奨の「チケトレ」で唯一機能している

宝塚歌劇団は、リセール方法として、「チケトレ」を認めていますが、月組以外では、出品者がほとんどいなくて、月組の『I AM FROM AUSTRIA』だけリセールに出品されています。
まだ公式でも一般販売されているので、「良席」でなければ、リセールの買い手がつかない状況です。

定価以下限定「おけぴ」チケット救済掲示板の状況

「チケット不正転売禁止法」が施行されてから、宝塚ファン同士でチケットを融通し合う「おけぴ」の活用が盛んです。
需要のあるチケットは、主に「交換中心」ですが、月組の『I AM FROM AUSTRIA』は「譲渡中心」です。
ここでも需要のあるチケットとは、感じ取れません。

映像で見るより「生の舞台」の方が良い

私は『I AM FROM AUSTRIA』をまだ2回観劇しただけですが、この舞台は舞台装置が豪華で、目を向けたい所が随所にあるので、映画館の映し出される映像より、生で自分で観たいものを観る方が楽しめるものだと思います。

私なら、ライブ中継は諸費用含めて5500円近くかかるので、映画館で見るより、大劇場の5500円の座席を選択します。

千秋楽のサヨナラショーがあるわけでは無い

宝塚大劇場の千秋楽のサヨナラショーを見るために、ライブ中継がされるようになったのが、元々のはじまりだと思います。
一般前売りの時点で千秋楽が残っていました。
サヨナラショーがなければ、平日の月曜日の午後1時に観劇に行く人が、どのくらいいるのか?

2017年6月、朝夏まなとさんの『A Motion』の平日のライブ中継を見に行ったら、その時は梅田芸術劇場で上演中だったため、私の行った映画館はほとんどが空席でした。
その公演の座席は、二次流通サイトで定価で購入できる状態でした。
平日に撮影と同時にライブ中継をしたようでしたが、「需要と供給」のバランスがとれていなかったことを感じました。

現在上演中の『I AM FROM AUSTRIA』は、素晴らしい作品だと思っています。

遠い所に住んでいて劇場に足を運べない人のためには、東京宝塚劇場の千秋楽のライブ中継があれば十分だと思います。

「需要」のあるものに対して「供給」するのが、本来のサービスだと思います。

現在最も需要がある公演

雪組全国ツアー『はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!』がとてもチケット難公演となっています。
今日の初日の2公演が台風のため中止になったため、さらに需要が増していると思います。

11月10日(日)16:30の梅田芸術劇場で千秋楽を迎えます。
梅田芸術劇場は、宝塚歌劇団と同じ「阪急阪神ホールディングスグループ」に属しているため、中継機器などの設置も難しくないと思います。

ネットにも多くのライブ中継希望者の声が上がっているので、その声にこたえていただけたらと思います。
そういう声にこたえてくれないと、「なんで月組だけ?」という思いがわきます。

花、月、雪、星、宙、5組平等では?

私は全組観劇派なので、月組の舞台も愛して観ていますが、宝塚には「○組が好き!」と、組を愛している派の方も多いです。
今の月組への待遇の良さを疑問に思っている方も多いようです。

宝塚はスターだけが見える所にいるので、様々な不満がスターに向かってしまうところがあります。
珠城りょうくんが、いつもバッシングを受けやすい状況にいます。
全てのことを采配しているのは、月組のプロデューサーや、宝塚歌劇団の上層部の人たちなのに。

珠城りょうくんをはじめ、月組の生徒さんたちは、その決定事項に従っているだけだと思います。
そして「お客さんの喜ぶ舞台を」と精進してつとめていらっしゃるだけ。それはどの組も同じ。

珠城りょうくんの受難なトップ就任

宝塚は序列の世界で、その中で総合的に選ばれた人がトップスターになると、ファンは思っています。
珠城りょうくんは、自分からすすんでトップスターになったわけでなく、組の都合で仕方なく就任し、精一杯努力しながら頑張っていると思います。

りょうくんの、突然のトップ就任時の思いが、紅さんへの送る言葉から読み取れます。

「紅ゆずるさんに送る言葉」(歌劇10月号)
新人公演でパーシーを演じていた2人が、同じ時期にトップに就任するって、すごいことで、ご縁だねと、そして「同じ時代を一緒に頑張ろう」と力強く言ってくださいました。
その言葉がどれだけ私を勇気づけてくださったか。当時の私は、いろんなことが怖くて、多くの人に認めていただけるよう、組のためにがむしゃらに走るしかありませんでした。でもさゆちゃんさんは当たり前のように認めてくださっていて、組や学年関係なく私と言う人間を見てくださいました。

何かのインタビューで、トップの話をすぐには受けることはできなかった、とりょうくんは話していました。
時期早々にトップに就任したりょうくんは、今までの流れの中で、何かというとバッシングを受けやすい所を通ってきました。
やっと『I AM FROM AUSTRIA』の舞台で素晴らしい活躍を魅せることができたのに、またライブ中継のことでバッシングを受けるのはかわいそうです。

SNSの時代
今は気持ちもSNSを通して、共有しやすい時代になりました。
かつては、一人の心の中でくすぶるだけだったものも、今や思いを発すると簡単に同意が得られ、その思いが共有され、膨らんでていきます。

どうしてファンの心理を逆なでするような、プロデュースをされるのか?

珠城りょうくんを応援するためにも、各組の扱いは平等であって欲しいと思います。
へんな反感をかわれないように、バッシングをあびないように、上手に組のかじ取りを月組のプロデューサーなり上層部の方たちにしていただきたいと思います。

そして客のニーズを汲み取ったサービスの提供をして欲しいです。
たとえば雪組全ツのライブ中継とか。

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