昨日は、「宝塚音楽学校」の合格発表でした。
毎年朝8時からのTBS系の「ビビット」では、宝塚音楽学校受験生のドキュメントが放送されています。
MCの真矢ミキさんがOGだからかな?
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ビビット「KIEミュージカルスクール」の受験生に密着取材
今朝も「宝塚受験 少女たちの涙と奮闘の日々」というタイトルで放送されていました。
毎年東京都の文京区にある「KIEミュージカルスクール」の受験生に密着ドキュメントされています。
宝塚のOGでもある小嶋希恵さんが代表をつとめられていて、平成元年創立以来すでに180名のタカラジェンヌを輩出している有名スクールです。
七海ひろきさん、美弥るりかさん、新しい所では美園さくらちゃん、潤花ちゃん。
今年はスクール生は6名、講習生を合わせると10名の合格者が出たそうです。
宝塚の受験内容にビックリ
その放送内容で驚いたことは、1次試験の選考時間はひとりたった30秒ということ。
番組では「1分に満たない」という表現を使われていたのですが、調べてみると「約30秒ほど」という方がふさわしいようです。
レオタード姿で、受験番号、年齢、身長、体重、出身地を面接官に伝えるだけだそうです。
今年はその1次試験で、915人 → 368人 に絞られました。
「KIEミュージカルスクール」密着取材の受験生の結果は?
宝塚音楽学校の受験は、中学卒業時から高校3年卒業時まで4回のチャンスがあります。
今日のビビットでは、4名の受験者に密着取材されていました。
身長156cmというハンディがありながらも、4回目最後のチャンスにかける高3の谷山舞羽さん。
昨年1次試験は通過した谷山さんの妹の高2の谷山遥さん。
ダンスが苦手ながらも最後の受験にチャレンジする高3の春原明華さん。
昨年3次で落ち、長崎から週末には東京にレッスンに1年間通った高3の下釜春菜さん。
谷山遥さんと春原明華さんは、1次試験は通過しましたが、2次試験を通過できまず、全員残念な結果に終わりました。
谷山遥さんは来年もう1回チャンスがあるので挑まれるようですが、高校3年生の3人は新たな道に進まれるようです。
「KIEミュージカルスクール」の6名の合格者のうち3名がインタビューにこたえていましたが、全員高校3年生で最後のチャンスに受かることができたと大変喜んでいました。
中学卒業での1発合格というのは話題になりますが、高校の何年生で入学したかということに余り関心がありませんでしたが、最近の傾向としては高卒のラストチャンスで合格される方が多いのでしょうか?
小嶋希恵さんの言葉に驚き
不合格だった高校3年生の方々に
「これだけ頑張れたことが一生これから先もきっと何かの役に立つし、頑張ったことが一生の宝として生きていってほしいなと思います」と仰っていた続きに
「宝塚は本当に素晴らしい所ですし、18歳までだったら誰でも受けられるし、バレエや踊りをしなくても受かるんですよ」と仰ったのです。
受験スクールの代表者からこんな言葉が出ることは意外でした。
面接重視の入試改革
受験時点での完成度のみならず、受験者の将来性、幅広い個性や才能、熱意等を審査
宝塚音楽学校は、より多くの方々に受験していただけるように、受験時点での完成度のみならず、受験者の将来性、幅広い個性や才能、熱意等を審査しています。あなたも、是非チャレンジして、タカラジェンヌへの第一歩を踏み出してみませんか。引用:宝塚音楽学校公式ホームページ
宝塚の受験スクールが急増して受験競争が過熱したため、2009年に初の宝塚音楽学校の入試改革が実施されたようです。
従来は1次試験から歌唱と舞踊の実技試験がありましたが、1次試験は「面接重視」を打ち出したようです。
願書も以前は「レッスン歴(今までのレッスンの種類・期間・教師名)」という項目があったそうですが、それが無くなり「資格」や「受賞記録・表彰(県・全国レベルの大会等)」「その他(自己アピール)」が増えた。
以前は顔写真のみの提出でしたが、全身写真も添付するようになった。
受験料も、2008年までは一律33.000円で1次試験で終わってしまっても、2次試験&最終面接まで進んでも同じ金額でした。
それが《1次試験10.000円》合格すれば《2次試験(3次試験を含む)20.000円》を当日に支払う形に改正された。(参照All About(オールアバウト)宝塚音楽学校入学試験が変わる!)
受験の垣根を低くして、受験しやすい形にしたのでしょう。
それでもなかなか1回の合格は難しく、数回受験しての合格が当たり前と聞きます。
本当に「原石」を求めているのなら1発合格者が多いはずですから、「受験しやすい」形にして1度受験して興味をもってもらい、技術を磨いてから受験してくださいよ、という意味かな?とも思えます。
100期生がスター候補揃いなのはこの改革のおかげ?
2009年の入試改革の実施は97期生から対象になります。
こういう改革はすぐに結果に反映しませんし、数回受験することが前提だと思いますので、100期生がとてもスター候補の多い粒ぞろいなのは「入試改革」の結果なのかな?と勝手に思いました。
しかし99期生の退団者が異常に多く、現在美園さくらちゃんはトップ娘役になりましたが、その他のスターさんというとあまり候補生がいません。
それは「99期生の謎」で不思議に感じています。
宝塚音楽学校の受験に興味をもったので、詳細を少し調べてみました。
宝塚音楽学校受験スケジュールと内容
915人の受験者があり、40人の合格者だったため、22.9の倍率でした。
どの受験時も、レオタード(黒、丸首七分袖を厳守)、タイツ(ピンク・フーター)、バレエシューズを着用します。
1次試験…面接のみ・容姿 915人受験
2019年3月20日(水)(東京会場・昭和音楽大学北校舎:神奈川県川崎市)
2019年3月22日(金)(宝塚会場・宝塚音楽学校)
【受験内容】
レオタード姿で、受験番号、年齢、身長、体重、出身地を面接官に伝えるだけ。
2次試験…面接 声楽・ダンス 368人受験
2019年3月24日(日)
2019年3月25日(月)
3次試験…面接・健康診断 109人受験
2019年3月27日(水)
合格発表 40人合格
3月28日(木)10:00~
宝塚の受験の倍率の凄さ
蘭寿とむさんや壮一帆さんの受験された1994年は1930人が受験し、48.25倍だったと言われています。
それに比べるなら今年の23倍は比較論では高くないと言えるかもしれません。
しかし、「23人中1人しか合格できない」というのは、非常にドラマティックな内容だと思います
915人 → 368人 → 109人 → 40人
世間一般にこんな厳しい「狭き門」は、なかなかありません。
しかも、思春期の一番多感な時に、「合格したい」と少女が精いっぱい努力してチャレンジしているのですから。
4回目の受験で合格するとしたら、その4年間の緊張感とはどれ程のものかと思います。
当然家族が応援し続けているでしょうから、その周りの方々の思いも深いものがあるでしょう。
1人の合格者の後ろに22人の涙があるということ、紅ゆずるさんも退団の記者会見でそのことに触れていらっしゃいましたが、タカラジェンヌであるということは、すごいのだなと思います。
そして22人の涙で終わった方も、その年代で「目標に向かって精一杯一生懸命に努力すること」は、なかなか味わえることではありません。
次の人生の必ず糧になると思います。
努力して宝塚音楽学校に合格したら、それはまた新しい努力の出発点です。
宝塚の舞台は本当に多くの感動を与えてくれます。
そういう修練を重ねてきた方たちが、「感動を伝えよう」としていることも大きいのだな、と感じました。
またまた長くなってしまいました。短くまとめようと思いながら、書いているとつい長くなります。
こんな文章をここまで読んでくださって、ありがとうございます。
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