少数精鋭!合格者40名を大切に育てる宝塚
こんにちは、くららです。
今年も宝塚音楽学校の受験シーズンがやってきました。
願書の受付は2020年1月10日(金)~2月1日(土)までです。

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音楽学校の入学願書は、キャトルレーヴ宝塚店やブックファーストでも販売されています。
たまたま以前に願書を購入されている方を拝見しました。
少女ではなかったので、多分お母様?その光景を見ただけでちょっと嬉しかったです。

最終の合格者発表は、3月27日(金)10:00~
友人の知り合いが受験するそうです。今までも知り合いの娘が受験したことがありますが、まだ一人もタカラジェンヌは誕生していません。
毎年倍率約25倍の狭き門ですものね。

96期以降のタカラジェンヌは少数精鋭!

12年前の96期の時から、音楽学校の合格者数は、40名に固定されていることご存知ですか?
それまでは50名~45名でした!
スター揃いの95期生は、45名入団しています!
瀬戸かずやさんの90期は、50名入団
望海風斗さん、明日海りおさんらの89期は、49名入団
入団数40名と50人では戦力となる人の割合が違うのでは?と思います。表にしました!

95期~88期までの合格者数・入団数・倍率

合格 入団 倍率
95期 45人 45人 19.18倍
94期 47人 44人 20.48倍
93期 50人 50人 19.68倍
92期 50人 48人 21.32倍
91期 50人 47人 20.4倍
90期 50人 50人 19.76倍
89期 50人 49人 19.46倍
88期 50人 48人 20・1倍

現在ここにあげた期の方々が「トップスター」及び「トップスター候補」として活躍しています。

105期~96期まで合格者数40人・入団数・倍率

次世代のトップ候補となる96期以降は、合格者数が40名固定で推移しています。
まだ入団していない106期、107期もそうで、今度の受験者となる108期も、40名の合格者でしょう。

2009年度(97期生)に入学試験方法が大幅に変更されて、受験者数が増加し、倍率は27.65倍になりましたが、ダンス等の経験値を重視しない選考方法に変わったため、音楽学校中の中退者が多く、4名が退学、2名が留年(後に退学)、2名が体調不良により入団1年目で退団。
入団時に-6名、入団1年目に-2名となり、入団1年経過後には32名しか在籍していなかったという結果になりました。

その後は受験者数が1,000人程度、倍率は25倍前後で推移しています。106期24.1倍107期は22.87倍でした。
この倍率の中選ばれてタカラジェンヌになった方々は本当にスゴイ!と思いませんか?

合格 入団 倍率
105期 40人 40人 26.1倍
104期 40人 40人 27.0倍
103期 40人 40人 26.6倍
102期 40人 39人 26.62倍
101期 40人 40人 22.03倍
100期 40人 39人 23.1倍
99期 40人 40人 23.5倍
98期 40人 40人 23.7倍
97期 40人 34人 27.65倍
96期 40人 38人 21.35倍

史上最高倍率は1994年度(82期生)入学試験の48.2倍です。
蘭寿とむ(元花組トップスター)、壮一帆(元雪組トップスター)の時です。
・82期生 40名合格 38名入団 蘭寿とむ、壮一帆、紺野まひる

・83期生 40名合格 40名入団 彩乃かなみ紫城るい

・84期生 40名合格 39名入団 音月桂、北翔海莉、遠野あすか白羽ゆり

・85期生 40名合格 40名入団 柚希礼音 映美くらら

・86期生 45名合格 43名入団 凰稀かなめ 陽月華

・87期生 45名合格 42名入団 龍真咲、早霧せいな

・88期生 50名合格 48人入団 朝夏まなと、紅ゆずる、桜乃彩音

・89期生 50名合格 49名入団 望海風斗、明日海りお、夢咲ねね

この時期に、40名合格 → 45名合格 → 50名と合格と推移していきました。

最大の入学者数は、56期生 72名入学、70名入団です。1970年「大阪万博の年」に入団するので、大幅に人数を増やしたようです。
トップスターは、麻実れいさん、東千晃さん。
小柳ルミ子さんも2カ月だけ「夏川るみ」というお名前で在籍されていました。在籍者数が増えても教室が大きくなるわけでは無いので、56期生は人口密度の高い教室で苦労されたようです。

最近の宝塚受験とOSKと劇団四季との比較

合格人数が40名に固定されていることは、少数精鋭!
1000名以上の受験者の中からの合格者は、「50人」より「40人」の方が、より選抜された人たちです。

OSKとの比較
同じような女性の歌劇団として「OSK」があります。
入学時に宝塚と同じように入学試験があり、2年間の学びの時を経て入団するためには入団試験に合格しなければならないそうです。
受験可能年齢が、中卒から大卒まで、社会人経験者もOKなので、宝塚より4年間幅が広くなっています。
団員の在籍年数も20年を越える「宝塚では専科に該当する」方たちも多く在籍されているようです。

宝塚は、音楽学校に合格して、頑張っていれば、「宝塚歌劇団」に入団できます。
「40人の合格者の枠」の中に入れば、「足きり」も無く入団できるシステムは、入学すれば入団できる、将来を保証してくれる愛があるシステムだと思います。

受験資格が中卒から高卒の4年間に限られしかも学校に在籍していなければなりません。「受験できる年数が4年間しかない」こと。、
入団年数も最長でも18年程、平均して10年位でしょうが、「期間が限られている」のも、OSKと比べたタカラジェンヌの特徴です。

劇団四季との比較
劇団四季のオーディションも、おおよそ年に1~2回あるようです。(演目契約メンバーを除いて)
1 一般即戦力(劇団メンバー)…年齢関係なし
2 一般即戦力(演目契約メンバー)…年齢関係なし
3 研究生 25歳以下
・合格後1年間、劇団四季が行うカリキュラムに沿ったレッスンを無料で受け、1年後に卒業試験を受けて、合格したら劇団四季のメンバーになることができます。
・研究生としての1年間はアルバイト禁止で、生活の全てを劇団四季に捧げることになります。

オーディション内容は「ヴォーカル・クラシック」「ヴォーカル・ポピュラー」「ジャズダンス」「クラシックバレエ」「演技」の5つの部門にわかれて審査が行われます。

合格率は公表されていませんが、オーディションでは毎回1000人前後の応募が集まり、合格できるのはほんの一握りとか。
劇団四季の研究生には、25歳以下という年齢制限がありますが、そうでなければ「いつでもオーディションが受けられる」とも言えます。

劇団四季は、無限の幅広い人員から毎年選抜されていることに比べて、宝塚は4年間の受験資格の限られた人たちから「毎年40人の精鋭メンバー」を選ぶのみです。
選ぶ母数が全く違うことは、大きな違いです。

さらに、選考基準に大きな差があります。
劇団四季は、実力中心に選ばれることに対して、宝塚は単に実力に絞られていません。
現時点を含め、将来性が加味された実力・容姿・品などの選考がされています。

受験時点での完成度のみならず、受験者の将来性、幅広い個性や才能熱意等を審査します。とありります。
面接では、容姿、口跡、動作、態度、華やかさ等、宝塚歌劇の舞台への適性を審査します。
歌唱試験では、課題曲の歌唱により、声量、声質、音程等を審査します。加えて新曲視唱により基礎的な読譜力を審査します。
舞踊試験では、リズム感など基本的な運動能力や柔軟性、ならびに洋舞の適性等を審査します。課題は、当日試験場において本校生徒が模範演技を示します。
引用:宝塚音楽学校ホームページ

募集要項に「容姿端麗」という言葉は無くなりましたが、舞台の上で美しく映えることは必須条件であり、顔の顔立ちより、身長、等身バランス、舞台化粧をした時の顔立ちが尊重されるでしょう。

宝塚の「40人」選考の意味

1000人の応募者の中から「40人」を選考するというのは、選考者のセンスにかかっています。
105年続いてきた伝統があるから、選考のセンスも磨かれてきているのでしょう。

優れた人材を採用したければ、多くの人数を合格させて学ばせ、「宝塚歌劇団」の入団前に足きり選考すれば、より舞台に適した人を選考できるでしょうが、宝塚は合格した40人をそのまま劇団員にしてくれる愛のあるシステムを採用しています。

特に96期以降「合格者40人」に固定していることは、きっちり指導できる人員数が40人と言う事なのでしょう。
50人の合格者を出せば50人の個性にあふれるので、40人より有利のように思いますが、96期以降40人固定なのは、「40人の選ばれた生徒」を大切に育てていくということだと思います。

最近の宝塚ファンの好みが「実力派」に傾注していて、「歌の実力が無い」と口をあげて言われていますが、宝塚は40人の音楽学校生を選考して、育てて、タカラジェンヌとして活躍させる、というシステムであることを理解しておかなければならないと思います。
劇団四季は、応募できる選考対象者に「限り」がありませんが、宝塚は「有限の選考対象者」の中から選ばれた「少数精鋭の40名」。
根本が違うので、同列に比較することは間違っていると感じています。

現在、音楽学校の入学時に、高い倍率の中から選ばれた生徒さんたちが、精一杯努力して舞台を魅せてくれています。
精一杯の努力の成果も昔に比べると、レベルが高くなってきているとも思います。
昔ながらの「生徒の成長を見守る」ということも、宝塚のファンの醍醐味であると言えるでしょう。
「選ばれた生徒を大切に育てて」成り立っている舞台は、他の何ものにも代えがたい、「宝塚の舞台」だと思います。
生徒一人ひとりを大切にするから「宝塚は愛がある」と言われるのでしよう。

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