こんにちは、くららです。
花組の聖乃あすかさん主演『舞姫』が大好評ですね。
私は2007年の花組の愛音羽麗さん主演の初演の『舞姫』が大好きでした。感動的な舞台で、宝塚の名作だと思います。
今回は残念ながらチケットが入手できなかったので、14日の配信を楽しみにしています。
植田景子先生は、他にも別箱で、『THE LAST PARTY』、『アンナ・カレーニナ』など悲恋物の秀作が多いです。
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植田先生の肩書の添え書きにドッキリ
「論座」に、植田景子先生の投稿された記事が掲載されていました。
コロナ禍が始まった2020年、タカラジェンヌたちの長いステイホーム期間中、座付き演出家として何か出来ないかと、“猫がナビする演技論”をタカラジェンヌ全員に配信されたそうです。植田先生の愛猫Viviちゃんを登場させて、楽しく学びにながらな癒しにもなるように配慮して。
このようにタカラジェンヌたちは、ステイホームで学びの時を持たれていたのですね。
「ファンの方にも読んで欲しい!」という意見があったので、その中のほんの一部が、一般読者の向けに修正して、論座に投稿されていました。
そこでドキッとしたのは、下記の黄色でマーカーした部分。
植田景子(うえだ・けいこ)
この2023年3月11日の記事でした。
「宝塚歌劇団・演出家」という肩書に、変化があるということ???
5月9日現在、花組『舞姫』の演出を担当していらっしゃいます。
植田先生には今まで何度も「退団説」が流れたことがあります。
でもそれは噂でしかありませんでした。
これは何を意味するのだろう?といろいろと悩みました。
「論座」の論考の更新が4月25日をもって終了との案内がありました。
4月19日に新しいオピニオンサイト「Re:Ron(リロン)」がスタートしたようです。
過去の「論座」も、そのサイトから読めるようです。
もう「過去の記事」として存在させるので、肩書などの更新は終了、変化には対応しません、ということで「肩書は、論座に執筆当時のもの」という添え書きがあっただけのことかな?と解釈しました。意味のない添え書きだと。
それに気づいて胸をなでおろしました。
宝塚の演出家不足が嘆かれている中、今こそ、植田先生が登板の時だと私は勝手に思っています。
最近の宝塚の「芝居作品」について
芝居はやはり脚本が大事
今年は、花組『うたかたの恋』、月組『応天の門』、宙組『カジノロワイヤル』そして雪組『Lilacの夢路』と4作上演されています。
再演の『うたかたの恋』以外の3作は、ドラマ性が無くて、引き付けられないので、観劇中とても長く感じました。時にはウトウトしそうになってしまうことも。
目と耳で楽しもうとできるだけ努力していますが、正直心には響いてきません。
やはり脚本に原因があると思います。
再演ものとして、星組の『バレンシアの熱い花』、花組の『二人だけの戦場』が上演されましたが、脚本が良いのでストーリーにグイグイ引き込まれていきました。
そして心が大きく動かされました。「やはりお芝居はこうでなくちゃあ」と思ったものです。
宝塚のお芝居は約90分あるので、ただ綺麗、格好良い、おもしろいだけでは物足りないと思います。心に響いてくる脚本でなければ!
ドラマティックな植田作品
その点、植田景子先生の作品は、観客をストーリーに引き込む、ドラマティックな作品作りに定評があります。
そして、植田先生は心の機微を丁寧に、繊細に演出されます。
「ここ泣かせますよ」というところで、絶対泣いてしまうような。見終わった後に、心に残るものがあります。
植田先生の妥協をゆるさない高い美意識
高い美意識に基づいて舞台が作られていて、随所にこだわりがあって、植田先生の細やかな美の意識が隅々にまで行き届いています。そして余韻があります。
植田先生の「舞姫」での日本人の軍服のこだわり
ポスターの衣装の白軍服に、日本人という役を表現する為の拘りがいろいろあったそうです。
作品では、豊太郎とエリスの愛の始まりと終わりが『扇を使っての舞』で美しくかなしく表現されています。
白軍服の黒ベルトのバックル部分についている金の房は、日本風を出すための初演の時のアイデアだそうです。そして再演では、真ん中を“扇”にされたようです。その“扇”は、2人の愛のはじまりと終わりの象徴になっていることもあるでしょう。
袖口の飾りは、“鳳凰っぽい鳥”をビーズで縫い込んで描いているそうです。
植田先生のそういうこだわりに対して、衣装チームの方々が入念な仕事で見事にこたえてくださるそうです。
私は花組『A Fairy Tale —青い薔薇の精—』(大劇場作品)の、舞台全体を庭園にしたてた美しい光景が忘れられません。
『ハンナのお花屋さんーHanna’s Florist—』(TBS赤坂ACTシアター)の温かい空間の舞台も。
植田先生の美しい舞台の数々が、私の中に残像として残っています。他の先生の作品では、そんなにありません。
今回の『舞姫』での植田先生の登板は、2021年の宙組の『Hotel Svizra House』以来でした。
植田先生は、宝塚歌劇団の初の女性演出家です。今でこそ、次々に女性演出家がデビューされていますが、植田先生がその先駆者でした。
他の女性演出家の方々と共に、これからも宝塚で活躍していって欲しいと思っています。
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