『壬生義士伝』新人公演 彩海せら君
新人公演『壬生義士伝』を観劇してきました。
本公演と同じように感動して涙される方も多くて、「新人公演」としては充分の出来だったと思います。

特に102期初主演の彩海せら君が、難しい望海風斗さんの役を堂々と演じてきって、ここまで出来るとは思っていませんでした。

99期 「長の期」の諏訪さき君、彩みちるちゃん、野々花 ひまりちゃんの3人の芝居力が、舞台の質を高め、引っ張り、全体の出来が底上げされた素晴らしさでした。

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新人公演演出担当町田菜花先生

この新人公演演出担当は、町田菜花先生。
今年の春のバウ雪組公演『PR×PRince』で、「作・演出」でバウデビューをされたばかり。
雪組の生徒について知り尽くしておられて、演出される点でも相性が良かったのも、良い出来に繋がったと思います。
今回の主演の彩海せら君と彩みちるちゃんは、『PR×PRince』でもヴァルテリ王子とマリーで組んでいました。

本公演を2回観ていますが、最後の大阪南部藩蔵屋敷での貫一郎の最期の様子など、ところどころ演出が変わっていたように思います。
(記憶力が悪いので、間違っていたらごめんなさい)

彩海せら君について

スターオーラ
青天でせり上がりで登場してくる時に、スターとしてのオーラを感じました。

芝居心
本公演では、息子役を見事に演じていて、芝居心があると感じていましたが、今回主演の父親役も情感あふれるお芝居でした。
セリフを丁寧にしゃべっていて、南部弁の朴訥な雰囲気との相乗効果で、味が出ていました。

「新人公演のパンフレット」のご挨拶を読んでみると、お稽古中から息子から見た父親という視線で貫一郎役を捉えていたそうです。
そうすることで、家族愛から派生する望海風斗演じる「吉村貫一郎」像が見えてきて、望海さんにアドバイスを受けながら、自分の貫一郎役を膨らませていったようです。
望海さんの適切なアドバイスがあったから、難しい役を演じきれたのだと思います。

最後の大阪南部藩蔵屋敷でのお芝居が絶品
切腹を前にして、家族への思いをこめてお金を数えたり、本役と変わらないほど心がこもっていて、涙があふれてきました。初主演にしてあんな芝居ができるとは、すばらしい芝居心をもっていると思います。

その他大勢では埋もれてしまう
しかし新撰組の中では、その他大勢に埋もれていて、存在そのもので光っている望海風斗さんとの大きな差を感じました。
長年男役を創りこんできた望海さんと男役4年目のあみちゃんでは、差があって当たり前。

殺陣
殺陣では、腰が座っていて、上手だと思いました。研4でここまで持ってくるのは大変だったと思います。
殺陣は一人でできるものではなく、お稽古の積み重ねだと思います。
本公演に近い「殺陣」を雪組下級生がこなしていて、「並々ならぬ努力」があったのだと思います。

歌える
あみちゃんが歌えることは知っていましたが、銀橋渡りの“ポタリ ポタリ ポタリ”の「石を割って咲く桜」歌も情感をこめて上手に歌えていて、「流石」だと思いました。
望海さんに比べると全然ですが、多分初めての銀橋渡りの歌だと思いますが、気持ちを込めて歌える新人は、貴重だと思います。

しっかりしたご挨拶

「新人公演主演者」のご挨拶というと、通常はなかなかよどみなく話せる人の方が少ないですが、あみちやんはスラスラと「覚えてきただろう」ご挨拶をして、その堂々とした姿に驚きました。カーテンコールも。
しかし声の高さが高く、いつもの可愛いあみちゃん、という感じ。
お芝居では声を変えていたことに改めて気づきました。

あみちゃんの度胸の良さにただ驚きました。
初めての主演であまりにやることが多くて、「自分の感情」なんて、どこかに消え去っていたのかもしれませんね。

102期生として初主演

天飛華音君は、あみちゃんと同じ鹿児島県出身の102期生。
次の星組公演の新人公演で初主演することになっています。
102期生には、月組 蘭世惠翔君もいます。彼女も今後活躍しそう。

研1でバウ「NEW WAVE 雪」で少年役をしてから、ずっと活躍を見守ってきたあみちゃん。
ずっと抜擢にこたえていましたが、ここまで出来る子だったとは、嬉しい発見でした。

他の雪組生たちもとても活躍していました。長くなったので次のページに書きます。

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