2番手争いNHKで放送!高嶺ふぶきさんこんにちは、くららです。
たかね吹々己(旧芸名:高嶺ふぶき)さんが、喉頭がんが見つかって咽の手術するため、「美しい人に」で引退をされるということを知って、とてもショックを受けました。

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たかね吹々己さんのブログより

私事ですが、どうしても声帯に影響を及ぼしてしまう手術を受けなければならない事となり(声自体を失くす事は無いはずですが)
歌声は失くしてしまう事になります…。  
全てを受け入れて、この手術を受ける事を決心するためにも、けじめとして表舞台から引退しようと思っています
そして、また新しい生き方をご報告したい…です 引用 Snow Whiteたかね吹々己ブログ

3月に甲状腺がんであることが分かり、5月末に手術を受けるご予定だそうです。

今年の年始早々、宝塚OGの方々と中国公演(広州、上海、北京)に参加されていました。
この時は新型コロナウィルスの心配はなかったのですね。

私がゆきちゃんの舞台を観た最後は、2016年梅田芸術劇場での「エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート」です。
現役時代と変わらない歌声を聞かせてくださいました。むくみからお身体のことを心配しました。

ゆきちゃんの魅力は、歌唱力と歌声です。
喉の手術によって、会話はできても、満足のいく歌を届けるのは難しくなるため、その状態で表舞台に立つのはご自分のプライドが許さないということで、退団を決意されたそうです。

誰よりも通る声で歌っていらっしゃいました。
その歌声を失うということは、どんなにお辛いことでしょう。
お気持ちを考えると胸が痛いです。

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NHKで「2番手争い」が特別番組で放送された

1992年10月、杜けあきさんの退団公演『忠臣蔵〜花に散り雪に散り〜』のお稽古の時、一路真輝さんが次期トップに決まっていました。
しかし2番手が決まっていないということで、「次期2番手は?」と、海峡ひろき、高嶺ふぶきさん、轟悠さん、香寿たつきさん、の間で「2番手争い」をしているような設定のドキュメンタリー番組でした。

・海峡ひろき(69期生)
・高嶺ふぶきさん(69期生)
・轟悠さん(71期生)
・香寿たつきさん(72期生)

香寿たつきさんにスポットが当たっている取材の仕方で、お稽古中に「新人公演主演」大石内蔵助(本役:杜けあき)の発表があり、「頑張ります」という流れでした。
当時から序列はしっかりしていて高嶺さんが3番手でした。
高嶺さんと海峡さんは同期ですが、海峡さんは別格よりだったので、一路真輝さんのトップ就任作に出演した後に花組に組替えされました。
番組では4人で「2番手争い」をしているかのように放送していましたが、それは番組を面白くするためのインパクトにすぎませんでした。

その後次期2番手は、当然一番上級生の高嶺ふぶきさんになりました。
下級生が上級生を抜かすことは考えられないのに、本当に「2番手」を競っているかのように番組では見せていました。
香寿たつきさんは、一路真輝さんの退団と同時に花組に組替えされました。

一方で、2年の学年差がある轟悠さんが強かったという面もあります。
一路真輝さんがトップの間、高嶺さんと轟さんはダブル2番手的な扱いのところもあったのです。

高嶺さんと轟さんとの役替わり公演が2回
一路真輝さんのトップの下で、『風と共に去りぬ』の宝塚公演では、高嶺ふぶきさんはアシュレを演じ、『風と共に去りぬ』東京公演では、レット・バトラー&アシュレ・ウィルクスを轟悠さんと役替わりでした。(トップの一路真輝さんはスカーレット。)
『あかねさす紫の花』でも、 中大兄皇子/天比古を、高嶺ふぶきさんは轟悠さんと役替わりでした。

一路真輝さんの退団公演『エリザベート』では、高嶺ふぶきさんがフランツ、轟悠さんがルキーニで、伝説となった初演作品です。

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高嶺さんトップに就任されるも2作品で退団

ゆきちゃんは舞台化粧がお上手で、顔立ちが整った本当に美しい男役さんでした。
娘役もお綺麗でした。特に「雪之丞変化」のお初。姐さん。
ビジュアル、歌唱力をはじめ三拍子そろった男役さんでした。

1996年8月-9月『虹のナターシャ』三条薫/『La Jeunesse!』
1997年3月-5月『仮面のロマネスク』 ヴァルモン子爵/『ゴールデンデイズ』
色気あるヴァルモン子爵は、ゆきちゃんならでは魅力にあふれていました。
『仮面のロマネスク』 の再演が続いているのは、初演のヴァルモン子爵が良かったからだと思います。

たった2作品で退団されたのは残念でしたが、今ではたった2作品だったからこそ、その足跡が光り輝いて残っています。

「2番手争い」という構図でドキュメンタリー番組風に全国に放送する不自然さ
今から思うと、「2番手争い」の構図にしてNHKで放送されたことは、実質3番手だった高嶺ふぶきさんに失礼だったのでは無いかと思います。
こんな状況なので、高嶺さんはトップを長く続けられなかったのだろうと感じます。
結果的に轟さんのトップ期間がとても長くなりましたが、高嶺さんが2作品だったのは返す返すも残念です。

「2番手争い」とされた4人が学年では、3学年しか違いませんでした。
スターを均等に5組に分けている現在の宝塚では、新公学年の新人と実質3番手のスターを並べて「2番手争い」とする図式は、とうてい当てはまりません。
序列がしっかりしている宙組を例にあげると、桜木みなとくんと和希そらくんと瑠風輝くんらを並べて「2番手争い」と位置付けるような感じです。瑠風輝くんは新公学年を卒業していますが。

2000年に新専科制度ができて当時の2番手、3番手(後から成瀬こうきさん)が専科に異動しました。
人事の混迷していた時代だったことを今更ながら感じます。

たかね吹々己さんの最後のコンサート

「Haru 1番華Fubuki」5月17日【日】
会場:宝塚市立中央公民館
(宝塚で4/4開催予定だったコンサートが5/17に延期されました。)

出演者 
榛名由梨【元月・花組男役トップスタ一】
たかね吹々己【元雪男役トップスタ一】
森奈みはる【元花組娘役トップスタ一】
真於夏希【元花組娘役スター】

たかね吹々己さんの舞台

「劇団とっても便利」25周年記念公演
ミュージカル「美しい人」
4月10日~12日

★11日、12日スペシャル・カーテンコール
※特別出演 たかね吹々己 によるソロ歌唱など、25周年記念のスペシャル・カーテンコール
会場:京都府立文化芸術会館

「美しい人」 は京都での上演です。
「最後の舞台」と決めていらっしゃる公演が、コロナの影響で上演中止にならないことを願っています。

そして延期された最後のコンサート「Haru 1番華Fubuki」は、宝塚で5月17日に開催予定です。こちらも無事に上演されますように。

5月末に手術予定ということなので、これ以上延ばすことは難しいでしょう。
最後の時が素晴らしく締めくくられますように。
そして手術の成功とご回復と今後のご健康を切にお祈りいたします。

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