雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」感想
こんにちは、くららです。
2日の15時公演の雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を観てきました。
楽しみにしていた映画での名曲「アマポーラ」が採用されていなかったことが原因なのか、期待しすぎたためか、全般に「大味」で少し肩透かしを食らったような思いが残りました。
望海さん率いる雪組の公演ですから、素敵なことに間違いはありません。

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概ね好評のようなので、この残念感は私側の問題が大きいとも思います。
途中大階段一杯に真彩ちゃんのスカートが広がる華やかなレビュー場面や、他にも華やかなシーンもあり、豪華なフィナーレもあります。
しかしギャング映画が原作であることが、「ザ宝塚」が好きな私には、ドーンとこなかったのかな?

映画が「ヌードルスとマックスの絆」を中心に描かれているのに対して、宝塚なので「ヌードルスとデボラの関係」を中心に描かれていますし、今回二人のキスシーンも多いのですが、あまり一緒にいる場面の少ない上、成就しない恋。
もう一度観ると、感想は変わるかもしれません。(変わるように思います!)
芝居巧みな望海さん中心に、1回毎に内容が深まっていくでしょう。
小池先生の作品は、大劇場で日々熟成されていくような面もあります。

望海さん、真彩ちゃんをはじめ、雪組の方々の活躍は現時点でも、最高に素晴らしいです。

最高のミュージカル作品
歌えるトップコンビ「望海風斗&真彩希帆」に合わせて、多くのナンバーが用意されていて、素晴らしい美声を堪能させてくれる点では、最高の「ミュージカル」です!
2人の歌声は本当に尊くて耳得です。
ただ難曲すぎて、観劇後1曲もメロディーが残っていません。歌上手な人には、難曲を歌いこなして聴かせてもらいたいからでしょう。

次から次に、歌を聴かせてくださって、望海さんは一体何曲歌われたのでしょう?とにかく曲数が多かったです。
初日すぐで、どの曲も歌いこなされていたのは流石です。

「アマポーラ」は、著作権などの権利の関係で使えなかったのでしょうか?
望海さんもWOWOWの「宝塚プルミエール」の句で詠むほど楽しみにされていたので、残念でした。

「“スピークイージー(もぐり酒場)の歌姫キャロル」を演じていた朝美絢くんも3曲歌っていて、セクシーで色気たっぷりかつお上手でした。グイグイ歌唱力が上達されていますね。
プログラムのあーさの欄では、望海さんからも発声や身体を使って歌う技術的な指導を受けているとコメントされていました。
トップスターとして超絶お忙しくても、歌唱のアドバイスをされているのですね。素晴らしい。

プロローグが素敵!
プロローグから、スーツ姿の男役さんたちが超絶カッコ良い!
今回娘役を演じているあーさも、プロローグとフィナーレナンバーは「バリバリの男役」です!
望海さんの機関銃で客席が撃たれる演出もありました。

ヌードルスの望海さんの芝居の巧みさ
噂の一幕ラストの望海さん、噂通りカッコ良すぎました。望海さんにしか出来ない迫力と男役らしさです。
少年期、青年期、壮年期(58歳)を演じられます、可愛い望海さん、カッコ良い望海さん、白髪も混じった望海さん。声が年代によって変化していて、壮年期は渋い落ち着いた声も素敵です。
男の哀愁を漂わせるヌードルスは「宝塚の主演」として通常演じられる役ではありません。『壬生義士伝』での吉村貫一郎のように。
男役17年、男役を追求してきた望海さんだからこそ演じられる役。
吉村貫一郎の時のように、回を重ねるごとに、さらに役が極まっていかれると思います。

マックスに扮した彩風咲奈ちゃんは、出番が短いものの2番手としての存在感がありました。
ジミー役の彩凪翔くんは、良い人そうで実はそうでない人に変貌していきます。こういう色の濃い個性的な役を演じることにやはり長けています。

デボラの幼馴染で仕事仲間のニック役の綾凰華くんが、実際に真彩ちゃんの同期なので、仲の良さ関係性がいかされていました。

縣千君は、お芝居でのちょっと抜けた感じが良い味を出しています。(大晦日の特番でのお話では、それが地でもあるよう。)
しかしお芝居の中でも、踊るとバリバリにカッコイイ。
フィナーレナンバーでは、ロケットでも男役満載感に踊っていて新鮮でした。そしてダイナミックな男役群舞は本当にかっこよい!
彩海せら君、日和春磨君、一禾あお君、壮海はるま君も、ロケットと男役群舞の両方に出演していました。
期待の若手男役さんですね。

2020年の初詣モデルの音色唯ちゃんは、ダブルトリオに抜擢。可愛い笑顔でした。
「Tokk」のインタビューによると、この公演が組配属になって初めての舞台のようです。
愛希れいかちゃんに憧れていて、「全てのことに謙虚に向き合い、心で演じられる舞台人を目指したい」そうです。
中卒のため新人公演に出演できないことは、残念ですね。次の公演からの活躍が期待できるでしょう。

2日の公演を観ての「私の感想」を書きました。
年末からの疲れで、ちょっと劇場に足を運ぶのがしんどかったので、嵌り切れなかったのは私側の問題も大きいと思います。
これから進化して素晴らしい公演になっていくと思います。

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