華とは?スター性とは?
スターには「華」があるとか言いますが、「華がある」と感じるのは個人の主観なのでしょうか?
私もこのブログに気安く「華がある」とか書いていますが、よくわからないまま無責任に書いています。
いつも気になっていた「華とは?スター性とは?」について考えてみたいと思います。

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「Dream On!」の写真を見て「華」について考える

歌劇7月号に、先日の花組バウホール公演「Dream On!」の舞台写真がいろいろと掲載されていました。
水美舞斗君らが特別出演していた前半Ver、特別出演していない後半Verも。

水美舞斗君が出演している舞台としていない舞台を観て、水美舞斗君にはスターとしての華があって、惹きつけられるので、舞台の体感時間が短かったと書きました。
綺城ひか理君、飛龍つかさ君については、歌、ダンス共に実力は凄くありますが、地味な印象を受け、水美舞斗君と比較すると、スターとしての決定打に欠けるように感じた、とも。
(私の勝手な主観によるところが大きいとも思います。)

しかし歌劇に掲載されている写真で見る限り豪華な衣装をまとい舞台化粧をしているので、華の違いはわかりません
水美舞斗君も綺城ひか理君も飛龍つかさ君も写真ではスターとして輝いて見えます。
実際に舞台を観ないと、その「華」「スター性」は感じ取れないものだと、今回写真をみながら思いました。

柚香光君と水美舞斗君

私は5月に観劇した時に、水美舞斗君に、キラキラとしたスター性、華をとても感じました。ショースターだと思いました。

しかし、今とても注目されている花組95期の二人、当初は柚香光君には華があるけど、水美舞斗君には華が無いと言われていました。

柚香光君と水美舞斗君の今までの経緯
2人は95期生中卒組、初舞台後花組に一緒に配属されました。
水美舞斗君は入団時成績が3番と優秀で「マイティー」という愛称もオールマイティーにこなせる実力者であることが由来とか。

2011年10月、『カナリア』では、マイティーは3番手の役ウカ(ヴィムの助手)に抜擢されました。れい君はその他大勢の小悪魔の役。
正塚晴彦先生の大抜擢を受けたものの、それ以降はれい君の方が役つきがよくなり、スターとして注目されるようになって現在に至っています。

柚香光君の活躍について
2014年『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』で新人公演初主演をした直後『ノクターン -遠い夏の日の記憶-』でバウ初主演、『エリザベート』新人公演では、れい君が主演のトート、マイティーがルキーニ役。
新人公演時代はれい君には華があるけど、成績優秀で実力がありながらも、マイティーはそれに比べると地味という印象で、突出した存在感は出せていませんでした。

水美舞斗君の活躍について
れい君が2番手となってから、マイティーの活躍も注目されるようになり、男役10年目である昨年はマイティーは下記の大きな結果を残しました。
2018年5月、『Senhor CRUZEIRO!—南十字に愛された男』バウ初主演
2018年7月〜10月、『MESSIAH -異聞・天草四郎-/BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』松平信綱、ショーで目立って活躍
2018年11月~12月、『メランコリック・ジゴロ -あぶない相続人-/EXCITER!!2018』(全国ツアー)2番手

『エリザベート』黒天使(マデレーネ)や新人公演のルキーニ、『カリスタの海に抱かれて』新人公演初主演など、それなりに存在感はありましたが、今ほど活躍するスターになるとは、思っていませんでした。
男役10年の経験を重ねてマイティーは華のあるスターになった
「華のあるスター性」を感じられるのは、男役10年の経験を積み重ねた結果ともいえます。
研11の95期の男役スター候補の人たちも、メキメキとスター性を輝かせてきています。
ライバルの存在もよりスターとして輝く要素の一つとなっているように感じています。

持って生まれた華やかな存在のスター

はじめからスター性がキラキラして華やかな人もいます。
天海祐希さんは音楽学校受験時から将来を渇望されていたとか。頷けます。
大和悠河さんもキラキラとした華があったので、はやくから劇団に推されていましたが、華に対して実力が伴わなかったことで、早期抜擢はうまく成就しませんでした。

明日海りおさんは、下級生の頃から華がありました。
柚香光君も、独特の惹きつける個性からのスター性が下級生の頃から際立っていました。

珠城りょう君も華があるスターだと思っています。しかしトップへの抜擢がはやすぎました。
2番手をある程度経ての、「男役10年」という熟成期間が通常は必要。
珠城りょう君は第二期めのトップ期間に入りました。大成して欲しいと思っています。

修練する中で華を身に着けるスターも

現在のトップスター、みなさん「華」「スター性」を持っていらしゃいます。
その華が開花したのは、それぞれ時期が違うよう感じています。(私の主観によるところも大きい)
紅ゆずるさんや、望海風斗さんは遅咲きですが、華やかなスターさん。
特に望海風斗さんは、歌唱力や芝居力という別のスター性ももっていらっしゃいます。
一言で「華」や「スター性」と言っても、一人ひとり違います。

個人の好みも大きい

昭和の宝塚では、「目が二重」がスターの必須条件でしたが、次第に「舞台化粧するので目が細くても良い」「目が涼しい方が化粧映えする」という流れもできてきました。
スターに対する好みも時代を反映しているところがあります。

宙組のスター候補生は、地味と勝手に思っているが
宙組の別箱公演や新人公演を観る機会が多く、歌唱力がありダンスも上手で実力者が多いことを感じています。
留依蒔世君、瑠風輝君、鷹翔千空君ら
しかし実力はスゴイものの、やや地味に感じています。(これも私の勝手な思いかもしれません)
「男役10年」を迎える頃には、華のあるスターとなるのかもしれません。

現在大抜擢中のスター候補生

花組…聖乃あすか(100期・10番)170cm (顔が美形 華がある)
   新人公演2度主演 「花より男子」別箱2番手

月組…風間柚乃(100期・9番)169cm (華・実力 半々)
   新人公演2度主演 月城かなと代役で実力を証明 『チェ・ゲバラ』別箱2番手予定

雪組…縣千(101期・4番)171cm (華がありダンサーだが歌が今一歩)
   新人公演1度主演ながら、はやくから抜擢され続け存在感は新人ではない

星組…極美慎(100期・22番)175cm(長身でスタイルが良く華がある 実力はこれから)
   新人公演2度主演 本公演での経験値は少ないが目を惹く存在

宙組…鷹翔千空(101期・首席)175cm(初詣ポスター起用 長身でスタイルが良く実力がある)
   新人公演2度主演 「群盗」別箱3番手 『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』バウ2番手(予想)

劇団が抜擢しているスター候補は、「華」中心の方に傾いている傾向を感じています。
100年以上の歴史があり、生徒のスターへの過程を見ているので、スター性のある生徒を見抜く力はファンよりあると思います。

102期、103期の生徒の抜擢も流石と思っています。
103期…希波らいと(「花より男子」F4)、亜音有星(「オーシャンズ11」新人公演ベネディクト)
この二人は音楽学校の文化祭のお芝居の男役主演者でもあります。音楽学校時代からスター候補を把握しているようなところも感じます。

人の好みはそれぞれ

「好みは人それぞれ」
好みのスターさんを応援すればいいと思います。何が心に響くか、人それぞれ。

「舞台は生で観ないとわからない」

「宝塚歌劇は宝塚歌劇。外部のミュージカルとは明らかに違うもの」

古くからの「宝塚ファン」の私は、そういうスタンスでいます。

「華とは?スター性とは?」というのも、私の偏見や勝手な思いが先走っていると思います。
そして私は「華」が感じられるスターが好きです。

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