ピースアウト!の意味
こんにちは、くららです。
先日ユーチューブにアップされた「One Heart PROJECT」は、スカイステージバージョンとして今日から5分間放送されています。
YouTube動画の時は、最後に和央さんが叫ばれていた「Peace out!」を、スカステバージョンでは5人のトップさんたちがそれぞれポーズをつくりながら、「Peace out!」

「Peace out」は「じゃあね」という意味ですが、日本人の私は「Peace(平和)」という言葉を聞いて、今回の企画には平和への願いが込められているように受け止めています。

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「ワンハートプロジェクト」は、二番煎じでは無い

コロナ禍で多くのアーチストさんたちが「STAY HOME」中の人たちを励ますために動画を発信してくださって希望や元気をいただきました。
柚希礼音さんの呼びかけによって、元トップスター19人で「青い星の上で」の演出付きのリモート歌唱は、特に素晴らしかったです。

しかし「ワンハートプロジェクト」は、コロナ禍での励ましだけではありません。
深い意味があるのです。

フランク・ワイルドホーン氏のニューヨークの絶景が眺められるリビングルームでのピアノ演奏の動画は、和央ようかさんのインスタに次々とアップされていました。
6月3日のインスタは、それまでと全く違いました。

6月3日の和央さんのインスタ

真っ黒の画面
真っ黒な何も見えない画像とともに、
「#BlackOutTuesday」音楽業界が抗議運動への参加を呼びかけたハッシュタグです。
「#solidarity」(団結)
「#ワンハート」
3つのタグが記されていました。

SNSに一面真っ黒の画像を投稿するのは、黒人への不当な暴力や差別への反対を表明するために行われていた、「Black Lives Matter(黒人の命は大切だ、命を守れ)」の運動の一環です。
和央さんも賛同されて真黒な画面を投稿され、さらにワンハートと記述されたのです。
6月3日の内容が、今回の宝塚とのコラボに繋がっているように思います。

Black Lives Matter運動について
5月25日にアメリカ・ミネソタ州で黒人男性が警官に首を押さえつけられ死亡しました。
殺人の様子全てが8分46秒の動画に収められ、SNSの拡散によって、全米の人々がそれを目の当たりにして、その恐ろしさに人々は震え上がりました。
そして、全米から全世界に「人種差別に反対する大規模な抗議運動」が広がっていっています。
今回の抗議運動には、影響力のある芸能人をはじめとして、多くの白人の人たちも参加していることが特徴です。

真っ黒な画面がアップされた6月3日は、大勢の人々が抗議デモ行進を行うようになったため、ニューヨークで暴動や破壊行為を阻止するため「夜間外出禁止令」が発動された翌日でした。

「One Heart」について

和央ようかさん主演の『NEVER SAY GOODBYE』の1幕ラストで、スペインを守るために武器を置いてみんなで立ち上がろうと、和央さんのソロから「One Heart」は歌われ、みんなのコーラスで盛り上がって幕が降りた感動的なシーンでした。

一部歌詞抜粋

一つの心に熱い血が流れて
互いのぬくもり感じられたら
憎しみも消え去る

一つの心を互いにささえて争いは起きない
未来はみつかる

フランク・ワイルドホーン氏は、動画の中で下記のように話されていました。

音楽と愛は国境を越える。
音楽は国際的な言葉。
今暗いことが沢山続いていますが、音楽が光を灯せます。
皆さまに光を灯せることが幸せ。

最後に和央さんが、
「世界が日常を取り戻して、より強い絆で結ばれることを祈って、ワンハート!」と仰っていました。

4月4日から始まった「Frank’s Living Room Concert」
フランク・ワイルドホーン氏が「Frank’s Living Room Concert」としてピアノ演奏の動画を一番最初にアップされたのは、4月4日でした。
5月中に13本アップされていました。これはコロナ禍での応援動画だったと思います。
宝塚ファン向けには、「ひとかけらの勇気」が、「Frank’s Living Room Concert Special」としてアップされていました。

その後黒人男性が警官に殺される事件が起きて、全米が大揺れして「Black Lives Matter運動」につながっています。

今回は、宝塚ファンに人気のある「ひとかけらの勇気」では無く、メッセージ性のある「One Heart」が選曲されていることに意味があります。
「Black Lives Matter運動」もあるでしょうが、世界中の人々が「一つの心」で結ばれる「平和」への祈りが込められていると思います。

今の時代にワイルドホーン夫妻とともに宝塚歌劇団が「One Heart」を全世界へ発信されることは、意義あることです。

メッセージ性のある舞台をつくる宝塚

日本では、政治色、思想をエンターテインメントにからめることは敬遠されます。
しかし宝塚歌劇団は、そのあたりが大胆だなと私は感じています。
批判しているのではなく、そういう宝塚歌劇団を面白いと好意的に受け止めています。

現在のアメリカでのデモが拡大した理由の一つに、火に油を注ぎ続ける大統領の存在があると思います。これが今のアメリカ!

昨年宝塚のふたつの小劇場作品をみて、「今のアメリカ」を痛烈に批判しているように私は感じました。

宙組「リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド」

冒頭は「アメリカ讃歌」から始まりました。
富を守るために社会から孤立して、贅を尽くして生活しながら、その生活を守るためには殺人し続けることも当たり前というキチガイじみた生活を送る父親役の悠真倫さんは、トランプを彷彿させるような風貌。
全ての富を失いそうになると、神様をも買収しようとし、常軌を逸した傲慢さと愚かさ。
富がもたらす熱狂、狂乱を主題とした作品でした。

悠真倫さんの姿を通して、アメリカ、またアメリカと手を結んでいる日本が風刺されているような印象をもちました。

月組『チェ・ゲバラ』

チェ・ゲバラの理想と信念が深く訴えられ、現在の世界の政治状況に対して、強く問いかけられていたように感じました。
(私の拡大解釈ではアメリカを批判しているような。)
舞台の最後にスクリーンには、チェ・ゲバラの名言がそのままうつし出されて、強く印象に残って終わりました。

過激化する人種差別反対運動の中で

アメリカでの人種差別反対運動の影響は、文化を裁く次元にまで到達しています。
名画「風と共に去りぬ」は差別的な表現があることを理由に、一時的にワーナーメディアの配信が停止されたようです。

『風と共に去りぬ』に対する批判は以前から言われてきたそうですが、「Black Lives Matter」運動の中で大きな問題意識になっているようです。

宝塚への影響

今後『風と共に去りぬ』が宝塚で上演できるだろうか?と考える前に、宝塚にはもっと大きな問題があります。
劇中、マミーをはじめ黒人を演じる人は「黒塗り」をします。

「黒塗り」問題

黒人を表現することの「黒塗り」は、もう日本の世間一般でも「アウト!」「ダメ!」と言われています。
黒塗りメイクは世界では人種差別行為とみなされているのです。

2017年12月31日「ガキの使い!大晦日年越しSP」
ダウンタウンの浜田雅功さんが、黒塗りをしてアメリカの黒人コメディアン、エディ・マーフィに扮して登場したことから、海外から多くの批判があって論争になりました。
それ以来黒塗りは控えられる傾向にあります。

宝塚ではいまだに黒塗りがされている
昨年の宙組「リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド」では、黒人の召使役の3人は黒塗りで舞台に立っていました。
当時何も問題視されていませんでしたが、「Black Lives Matter」運動の中で、今はダメだと思います。

ラテンの「黒塗りメイク」は?
黒人を表現する時の「黒塗りメイク」と、ラテンの音楽を使うショーや芝居で肌を黒めに塗るのとでは、黒さが違います。
ラテン系の作品での黒塗りメイクは、雰囲気やイメージのものなので、差別とはみなされないのか?

黒塗り化粧して、黒人をまねることは、差別的なことでしょう。
白塗り化粧をして、白人をまねることは、差別ではないのか?
これがダメになったら、宝塚の舞台は成り立たなくなります。

時代が大きく変わっているのを感じます。
宝塚の黒塗りについても、「従来どおりだから大丈夫」とはならない世の流れの中にあるように思います。
「Black Lives Matter運動」が進められている今は特に配慮しなければならないでしょう。

初期のアメリカは、奴隷が肯定された世界の中で、文化・芸術が育ってきました。
そういう歴史の上にあるものを、今更「差別」だと言って否定するのもおかしな話だとも思います。

特に今の時点は、そういう方面の意見が過激化しているとも思います。
しかし時が流れても文化・芸術が大切にされる世の中であって欲しいですね。

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