仙名彩世ちゃん「娘役ドリーム」を実現!
昨年の10月15日に、仙名彩世ちゃんの退団のニュースを知った時はとても驚きました。
花組でトップとして明日海さんとの絶妙なコンビネーションを魅せてくれて、みりりんもゆきちゃんも幸せそうで、
「一番輝いているコンビ」の絶頂期で、これからさらに楽しませていただきたいと思っていた時だったからです。

そんな良いコンビが、先にゆきちゃんが退団ということで終わってしまうことも信じられませんでした。
今となっては、2019年の宝塚大転換の始まりだったのですが。

スポンサーリンク



別格娘役からトップ娘役に

「エリザベート」の新人公演が、ゆきちゃんの最後の新人公演でした。
「新人公演で主役をしなければトップに就任できない」という定説があったため
ゆきちゃんの実力を知り期待しているファンは、ゆきちゃんにエリザベート役がふられることを強く望みました。

しかし花乃まりあちゃんが明日海りおさんの相手役と決まって、既に花組に組替えしていたため、当然彼女がエリザベート役で、ゆきちゃんはゾフィー(本役:桜一花)でした。
どんなに実力があっても、「劇団がトップにする」と決めた娘役さんしか活躍できないのだと、心底思いしりました。
(後でこんな逆転劇があるなんて、ツユとも思わなかったので)

ゆきちゃんが新人公演で演じてきた役は、桜一花さんか華耀きらりさんの役が中心でした。
花組では別格と言われながらも華があり存在感のある素敵な娘役さんでしたが、主演ではない。
バウホールの主演やショーで「娘役の真ん中」をつとめても、ゆきちゃんは「別格」なのだと認識していました。

ゆきちゃんの娘役トップの素晴らしい完成度

だから、花乃まりあちゃんの後任として、「花組トップ娘役に就任」という発表があった時は、驚きが大きかったです
新人公演のヒロイン経験が無い娘役がトップ就任するのは、元雪組トップ娘役神奈美帆以来32年ぶりのことだそうです。
そして大劇場のお披露目公演は、研10での就任。
最近では二けたの期の娘役就任は異例です。

就任後のゆきちゃんの活躍ぶりは、「実力派娘役」の醍醐味を存分に味合わせてくれました。
ゆきちゃんは実力だけではなく、髪型や飾りなどの魅せ方も抜群で、相手との合わせる空気感も絶妙です。

ゆきちゃんと組むようになって、「円熟期だった」明日海りおさんの輝きも相乗効果で果てしなく増していきました。
就任当初は役柄に恵まれなかったのもありますが、特に2018年頃から二人の輝きは絶好調となってきました。

そして昨年10月にゆきちゃんが退団を発表してから、限られた時間の中でさらにゆきちゃんの輝きと幸せそうな笑顔は増していきました。
ゆきちゃんの退団公演「祝祭喜歌劇CASANOVA」のベアトリーチェは、そんなゆきちゃんの最後を飾るのにピッタリの役でした。

宝塚大劇場の千秋楽の日が奇しくも東日本大震災の起こった日で、ゆきちゃんは宮城県名取市出身で、震災当日ご実家に帰省されていたそうです。
千秋楽のごあいさつで当時のことに触れ、その後の進退を考えたとおっしゃっていましたが、宝塚に続けて在団することを選び、トップ娘役として後世に語り継がれる素晴らしい足跡を残して退団されることになって本当に良かったです。

ゆきちゃんは才能、努力、人望 の人

今までの長い宝塚の歴史の中でも、別格娘役から主演娘役に就任という例は、ほとんど無いと思います。

ゆきちゃんが努力を惜しまず、ずっと精進を続けてきたからです。
2期下で宙組から組替えしてきてトップ娘役になった花乃まりあちゃんも、ゆきちゃんから色々とアドバイスを受けていたことを語っていました。
ゆきちゃんは実力、努力の人だけでなく、人望の厚さも素晴らしいようです。

2015年、北翔海莉主演の「風の次郎吉」では、手妻の幸として手品、三味線、殺陣と芸達者ぶりを見せてくれましたが、その陰には大変な努力があったと思います。
3月の仙名彩世ミュージック・サロン『Sen-se』のゆきちゃんがチョイスした充実しすぎた内容に、彼女の限りない才能を感じました。
それだけの才能を発揮できるのも、努力をコツコツと重ねてこられたからだと思います。

スポンサーリンク



ゆきちゃんは娘役ドリームを実現

「アメリカンドリーム」という言葉があります。
意味:平等なアメリカ社会では、人はその才能と努力次第で幾らでも社会的に上昇できるという考え。

ゆきちゃんは、その才能と努力で、「トップ娘役」という立場を得、さらに素晴らしく花開かせました。
「宝塚娘役ドリーム」といえるでしょうか。

ゆきちゃんは首席で宝塚に入団しています。
首席も才能と努力のたまものです。
現在、宝塚の人事の采配で首席はとても重んじられていると思いますが、「ゆきちゃんのような別格からの昇進」というのは、まだゆきちゃんの次につづく方は出ていません。
前に辿れば北翔海莉さんのトップ男役就任も、「才能と努力」のたまものでしたね。
ぜひお二人に続く「宝塚ドリーム」を。

「トップ娘役にならなくても、幸せなはず」とこのブログに書きながらも、ここ1年ばかりのゆきちゃんの充実ぶり、幸せそうな笑顔をみると、「トップ娘役」になるというのも、本当に素晴らしいことなのだと感じています。
矛盾したことを書いてごめんなさい。

4月28日、現在の時間は、まだ「CASANOVA」東京公演千秋楽が上演中でしょうか。
ゆきちゃん、本当にお疲れさまでした。これからもお幸せに。

<花娘>の代表であるような華やかさと可憐さをもつ花野じゅりあさんと桜咲彩花ちゃんもご卒業です。
花野じゅりあさんの宝塚千秋楽の入りのピンクのパンツスーツは素敵な驚きがありました。

今日の大千秋楽の入りは、更に上をいく斬新な「ピンクのシャツに黒のオールインワンパンツコーデ」!
桜咲彩花ちゃんも今日は刺しゅう入りのワンピースだったようです。
「宝塚の卒業は白」という定番に、一石を投じたのでは?流石じゅりあ姐さん、素敵です!

ポチッと応援していただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

twitter


スポンサーリンク