宝塚のこれから 5類引き下げ、パワハラ、退団者数
こんにちは、くららです。
宝塚歌劇団は新型コロナウィルスに悩まされ続けて丸三年経ちました。

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コロナ禍になって3年

3年前の1月24日

3年前の2020年1月24日(金)、雪組「ステージトーク」が開催されました。
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』で主演とヒロインをつとめた諏訪さきさん潤花さんがご出演。
従来なら帰り際に、出演者の2人から手渡しで「サインとメッセージ入りポストカード(印刷)」がいただけました。
しかしこの時は「新型コロナウィルスによる肺炎」が騒がれていたので、手袋をつけた係の方から、カードが渡されました。

当時はまだニュースの中の感染症で「SARSやMERSのようなものだろう。そのうち収束するだろう」とたかをくくっていました。

それが、その後3年間も宝塚の公演中止が余儀なくされるほどの世界的なパンデミックの「コロナ禍」になるとは、思ってもいませんでした。

大幅な対策緩和・「5類」に引き下げ

それから3年、やっとコロナ禍からの脱出の兆しが見えてきました。しかしコロナが収束したわけでは無いので、まだ油断は禁物です。

5月8日から新型コロナウイルスの分類は「5類」になります。
季節性インフルエンザと同じ分類になるので、平時の社会経済活動に戻ります
患者が払う医療費支援などは段階的に縮小していく方向で、具体策は3月上旬をめどに公表予定。
引き下げは大型連休明けの5月8日からです。

先駆けて1月27日よりイベント収容規制解除へ、満席声出し可能に

宝塚では声を出さないことを前提に、収容定員は既に100%になっていました。
競技場などの「大声あり」の場合は、収容定員は50%と上限がありましたが、それが1月27日から撤廃されます。

クラシック音楽のコンサート会場では「ブラボー」などのかけ声を解禁するとか。(マスク着用を前提に)
宝塚でも、〇組ポーズの時など、客席で声を出しても良くなるのでしょう。

プロ野球は3月30日開幕の新シーズンから、昨季まで選手らを対象に行ってきた新型コロナの定期スクリーニング検査を廃止するとか。
原則、発症者が出たときのみ検査に

新聞によると、日本クラシック音楽事業協会ガイドラインを改定を検討していくそうです。
舞台については、緊急事態舞台芸術ネットワークが、ガイドラインを改定されていき、宝塚はそれに従っていくと思います。

現在の宝塚の公演状況をみるに、定期スクリーニング検査は廃止され、発症者が出た時のみ検査されているように私は勝手に感じていました。
そのため初日が開いてから、公演中止になってしまう状況でした。(勝手な憶測です)

5月から5類になったら何が変わる?

・感染者は7日間、濃厚接触者は5日間の待機期間がなくなる
・入院勧告ができない。
・検疫法の対象外となり、空港などでの水際対策ができない。
・緊急事態宣言は発令できない。

・マスクの着用は、屋内外を問わず、原則として個人の判断に委ねられる方針。

「待機期間」が無くなることによって、舞台が中止になる割合が極端に減っていくと思います

先日の花組の宝塚大劇場の中止後の休演者の復帰状況をみるに、「待機期間」が影響していたように感じました。(憶測です)

しかし新型コロナウィルスに感染して症状がある場合は、その方の身体のためには、無理をせず完全に回復するまで公演を休んだ方が良いです。
そして、それ以上感染を広げないために自主的に他の出演者の検査が必要な場合もあるでしょう。

今後も強い新株の出現によって、重い症状が出る可能性もあります。
まず出演者やスタッフの方々の健康を一番大切にしながら、できるだけ公演を実施していただけたらと思います。

マスクの着用も5月8日以降は、個人の判断にゆだねていく方針のようですが、観劇時のマスク着用については今後議論されていく問題のように思います。

パワハラと「精神論、根性論」

コロナ前は「トップスターは39度近い熱があっても舞台に出演していた」という話を聞いたことがあります。

トップスターの代わりを突然つとめることは難しいので、無理をして舞台に立たれていたのでしょう。

先日ブログに書いた、檀れいさんが怪我をしても舞台に立たれたのも、舞台に穴をあけないため、強い精神力で何とかされていたのでしょう。

そういう精神力も厳しい音楽学校時代から養われているのだと思います。

日本では「精神論、根性論」を美徳とする文化が根強く残っています。
そして芸道や体育会系において特にそうです。

自衛隊でも厳しい縦社会でそれらが残っていると思います。
私が初めて入社した会社では、新人教育の指導をするリーダーたちは、まず自衛隊での教練を受けていました。(昭和の時代の話です)

宝塚音楽学校でも、授業の一環として陸上自衛隊で基本教練を受けるカリキュラムがあったとか。

一度に80名が同じ舞台に立つ宝塚では、そういう厳しさ伝統として残っているからこそ、統制がとれて素晴らしい舞台に繋がっている面もあると思います。

しかし時代は移り変わって、「精神論、根性論」が美徳ではなくなってきています。

それらは古い価値観とされ、ネガティブなイメージになり、そういう論を振りかざす上司は、パワハラと訴えられたりしています。

明らかに問題がある人たちが摘発されて社会的に処分されていることは、評価できると思います。

しかし週刊誌ネタのような、加害者、被害者が曖昧な、いい加減な内容が誇張されて取り上げられていることは問題です。

どこまでが当たり前で、どこからがコンプライアンス違反なのか?パワハラなのか?
「精神論、根性論」を美徳として、伝統としてきた宝塚で、「パワハラ」問題が指摘されるようになって、現場の方たちは戸惑いを覚えていらっしゃるのでは?と思っています。

初めての社会経験が、昭和の厳しい会社だったも、そのへんの感覚が「私は時代遅れかも?」と感じる点が多くあります。

芸の道は「乗り越えていく」ことの積み重ねだと思います。
乗り越えていくためには、時には厳しい言葉で叱咤激励が必要な時もあります。

これからの宝塚を考える時に、「パワハラ」という言葉だけがひとり歩きすると、今まで通りが難しくなっていって、舞台の質にも影響してくるのでは?と勝手に心配してしまいます。

精神論は、今の言葉では不屈の精神と言えば良いそうです。自分が主体で強い意志をもつことでしょうか。何よりも自分の意志を尊重すること、かな…。

宝塚は多くの人たちの集団なので、この問題にも善処していかれるとは思いますが、やさしいようで厳しい世の中になってきているなとつくづく思います。

退団者数、2023年は増えると思う

2023年退団者数

2023年の6月11日までの退団者は、予定を含めて23名です。
別箱公演千秋楽の退団者、集合日付け退団者も何人か加わると思うので、半年の退団者としては通常より多いです。

宙組 1月21日退団 1名
朝木陽彩(104期)

宙組 1月26日退団 1名
明希翔せい(105期)

星組 2月12日退団 3名
遥斗勇帆(99期)
瑛美花れな(103期)
光莉あん(104期)

花組 3月19日退団 4名
華雅りりか(94期)
春矢祐璃(99期)
都姫ここ(104期)
花翔ひかり(105期)

月組 4月30日退団 7名
光月るう組長(88期)
千海華蘭(92期)
朝霧真(97期)
清華蘭(98期)
結愛かれん(101期)
花時舞香(101期)
蘭世惠翔(102期)

宙組 6月11日退団 7名
寿つかさ組長(76期)
真風涼帆(92期)
秋音光(96期)
紫藤りゅう(96期)
澄風なぎ(99期)
潤花(102期)
湖風珀(102期)

この退団者を見ると、各公演の退団者のMAXは7名なのかな?と思います。そのため退団者がMAXの月組と宙組では、集合日付の下級生の退団者がいました。

宝塚では退団時に、階段を降りられる人とそうでない人の差があります。以前にも書いた内容ですが、またそのQAを記しておきます。

同じ退団者でも、大階段を下りてくる人とそうでいない人がいます。その違いは何ですか?
研5以上の生徒は、大階段を下りてご挨拶をされます。
2022年度は、104期までが大階段を下りてご挨拶ができます。

過去の退団者数

2022年36名

2021年57名

2020年15名←コロナ禍1年目

2019年44名

2018年38名

2017年37名

2016年38名

2015年44名

過去の入団者数

2022年(108期)38名。
2021年(107期)39名。
2020年(106期)39名。
2019年(105期)40名。
2018年(104期)40名。
2017年(103期)40名。
2016年(102期)39名。
2015年(101期)40名。

毎年40名が入団すると言われますが、厳密に言うとMAX40名です。

106期以降39名か38名の入団者です。109期もコロナの影響を受けてやや少ないのでは?と思います。

予想される2023年退団者数

過去の退団者数をみると、コロナ禍初年の2020年の退団者は15名です。
緊急事態宣言によって全ての公演が止まってしまって、リスケジュールされて公演が再開されましたが、不安定な状況下でした。

大千秋楽の上演は何とか死守されて、退団予定者は無事に卒業されていきましたが、新たな退団希望者はコロナ禍で様子を見ていた方も多いと思います。
その反動で2021年の退団者は57名でした。

そして今年2023年、「Withコロナ」に方針は変わり、5月からは「5類」に引き下げられ、公演中止になる可能性も低くなってきました。
卒業する時期を待っていた方々が、これから更に卒業に舵をとっていかれる可能性も高いのでは?と思っています。

宙組の退団発表を受けて、6月12日以降の生徒数を数えてみました。
花組 73人
月組 68人
雪組 77人
星組 78人
宙組 61人
(計算が間違っていたらごめんなさい)

宙組が6月の退団者分を引いているから一番少ないのですが、星組と大きな差があります。
109期生が5月29日に配属されます。

世の中も変化の時代を迎えていますが、宝塚もそうだと思います。
良い方向に変化していってくれたら良いなと願っています。

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