星組『斜陽の国のルスダン』を深掘り
こんにちは、くららです。
今年最後の宝塚大劇場星組公演の内容について発表されました。(2022年11月~12月)
この公演から暁千星くんが星組本公演デビューします。

お芝居『斜陽の国のルスダン(仮)』とショー『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』です。
生田大和先生と齋藤吉正先生です。

上田久美子先生の退団が正式に公表されました。
とってもとっても残念ですが、才能あふれる上田先生の今後の演劇界でのご活躍を楽しみにしています。
何かの拍子で宝塚でという、虫の良い流れになることも秘かに期待しています。
時代は移り変わっていますので、退団されても古巣で脚本・演出を手掛けるという自由さがあっても良いのでは?と勝手に思っています。
さらに調子に乗って荻田浩一氏の宝塚でのショー作品も熱望。
私はOSKの「春のおどり」の荻田先生のショーの演出がお気に入りです。

花組の『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』を担当される生田先生は、3作おいて星組に登板というお忙しさです。どうか心身ともにお疲れがでませんように。

『斜陽の国のルスダン』について

壮大なとっても面白そうな題材です。楽しめる作品になりそうな予感がします。

原作は並木陽氏の小説「斜陽の国のルスダン」(同人誌)です。
13世紀ジョージア王国の女王とその夫の運命を描いた歴史小説で、2017年にNHK-FM青春アドベンチャーでオーディオドラマ版(FMラジオ)が放送されました。

青春アドベンチャーでの配役

・ルスダン……花總まり
・ディミトリ ……海宝直人
・ギオルギ  ……今井朋彦
・ジャラルッディーン

15分番組5回の放送でしたが、豪華な出演者でした。

ラジオでは、花總まりさんのルスダンが主役でした。宝塚では『ただ一人の女性への愛を貫き、激動の時代を颯爽と駆け抜けた青年の生き様を描く』と解説にある通り、礼真琴くんのディミトリが主役のストーリーですね。

タイトル名は現在は原作のまま、『斜陽の国のルスダン(仮)』です。
(仮)と書いてあり、ルスダンは舞空瞳ちゃんが演じる役名なので、タイトルが変更になるかもしれませんね。

『斜陽の国のルスダン』あらすじ

クルジア王国は、王女ルスダン(舞空瞳)の母の女王タマラの時代は、黄金期を誇っていました。最盛期には現在のウクライナ南部とイラン北部までを版図に収め、住民の多くはグルジア語を話す正教徒(ギリシャ正教・キリスト教派のひとつ)でした。

王女ルスダンは美少女で、人質として送られてきた隣国のルーム・セルジュークの王子ディミトリ(礼真琴)と共に育ち、天真爛漫な少女時代を過ごし、ふたりは互いに心を寄せ合っていました。

ルスダンがとても愛している兄のギオルギが王に就きました。(ギオルギ4世)

次第にグルジア王国は、東方から次々とモンゴルが襲って来るようになり、ギオルギ王はモンゴル軍との戦闘にたおれ亡くなりました。

ルスダンは突然女王となり、その肩に侵略の危機におののくグルジア王国を背負うことになります。ディミトリは王の遺言によって、ルスダンの夫となりました。
しかしディミトリはその出自ゆえに政に関わることが許されず、ルスダンの良き相談相手として生きることを決意しました。

平穏な日々を過ごす二人の前に、亡国ホラズムの王ジャラルッディーンが立ちはだかってきます。
ルスダンと彼女の統治する王国を守る為に、ディミトリは立ち上がっていきますが、二人の絆は引き裂かれて行きます。(モンゴルとホラズムの襲来)

グルジアはキリスト教国で、ディミトリの故国はイスラム教国であることも、大きな亀裂になります。

ディミトリは運命に翻弄されながらも、ルスダンへの愛を貫き、激動の時代を颯爽と駆け抜けていきます。

憎き敵ではあるけれど、ディミトリとも関わりのあるジャラルッディーンが敵役ながら格好良い存在です。

ルスダンの所にディミトリが使いとしてやってきて、束の間の再会を果たしたり、

そしてルスダン女王のために命を懸けているディミトリが先に最後を迎えます。

ラストシーンは、自害のための毒を選ぶ女王ルスダン。

宝塚の芝居は95分間あるので、宝塚風にアレンジされたストーリーになると思います。

13世紀の西洋と東洋とその中間のようなコスチュームになるのでしょうか?衣裳や舞台装置も華やかなものになりそうな気がします。

主な配役と予想

ディミトリ ……礼真琴
ルスダン  ……舞空瞳
ジャラルッディーン暁千星
ギオルギ  ……瀬央ゆりあ

ジャラールッディーンは誰?

ジャラールッディーンは、モンゴルへの抵抗に生涯を捧げた亡命皇帝で英雄とも讃えられています。チンギス=ハンの最大のライバルとも言われているとか。
この作品では格好良い敵役となるでしょう。

そのジャラールッディーンを演じるのは、星組本公演デビューの暁千星くんでは?と勝手に思っています。
ありちゃんは最近悪役が多く、『ブエノスアイレスの風』ではニヒルな大人の役にチャレンジするので、この役で更に殻を破ってジャンプできそうな気がします。

ルスダンの兄のギオルギもディミトリとも関りがある、良い役です。せおっちかな?と思っています。

全国ツアー『モンテクリスト伯』は、初演の宙組の時から番手ボカシされていましたが、この公演でも2番手、3番手がボカされるのか?明確になるのか?まだわかりません。

私の主観では、ジャラールッディーンが2番手の役のような気がします。

ジョージア(旧グルジア)とは

「グルジア」の国名が突然「ジョージア」になって驚いたことはありませんか?
「グルジア」も「ジョージア」も語源は同じで、「グルジア」がロシア語系の読み、「ジョージア」が英語系の読みだそうです

旧ソ連の崩壊後に分離独立したジョージアには今でも反露感情が強く残っており、ジョージア政府の要請を受けて、日本政府も2015年から「ジョージア」に表記を変えたそうです。ウクライナの隣国です。
(今の世界情勢に至る色々ですね)

そのジョージア(グルジア)の出発点となったのが、中世に存在したグルジア王国です。
ヨーロッパとアジアの中間、黒海とカスピ海に挟まれた位置にあるキリスト教国で、周りをイスラム教国に囲まれるという地理的な不利を跳ね返し、グルジア国として11世紀末から13世紀にかけて繁栄を極めていました。
その末期に王国を統治したのがルスダン女王でした。

作品のタイトルどおりルスダン女王の時代は「斜陽の国」でしたが、モンゴルの侵攻を受けながらも、王国は何とか15世紀まで続きました。

ショー『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』

半人半獣のJAGUAR(ジャガー)を主人公に、その生命と愛を軸に展開する、宝塚歌劇の伝統に新たな挑戦を加味したストーリー仕立てのショー作品とのこと。

公演解説から、花組の藤井大介先生の『Cool Beast!!』味を感じます。
「メガファンタジー」だそう。
「宝塚歌劇の伝統に新たな挑戦を加味した」ということで、サイトーショーの新しい挑戦なのでしょうか?
CRYSTAL BIRDの舞空瞳ちゃんの軽やかなダンスがたくさん見れることは間違いありません。
そこに暁千星くんがからんで、デュエットダンスを踊ったりするのでしょうか?

雪組の『Sensational!』では、彩風&和希のデュエットダンス(?)が圧巻です。
礼&暁のデュエットダンスもあったりするでしょうか?

まだ次の星組『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』『Gran Cantante!!』が始まっていませんが、その次の公演まで心が馳せてしまいます。
楽しみです。

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