国フォと梅芸公演を深掘り
こんにちは、くららです。
夏に雪組の「ODYSSEY」公演が上演されるのは、とても楽しみです。

「元々夏に梅芸での上演が決まっていたのではないの?」という声もあるようですが、私の経験則では「ODYSSEY」の上演では無かったと思います。

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私が経験した国際フォーラムと梅田芸術劇場の公演の関係性について書いていきたいと思います。

1月に「東京の国際フォーラム」、7~8月に「大阪の梅田芸術劇場」という流れは、2017年星組『オーム・シャンティ・オーム』からはじまりました。

2017年『オーム・シャンティ・オーム』情報開示の大失敗

紅ゆずる・綺咲愛里トッププレお披露目公演は国際フォーラムで上演される「オーム・シャンティ・オーム」と発表されました。(6月20日)

上演期間:2017年1月6日(金)〜1月18日(水)

紅さんファンだった私は、「プレお披露目だし、楽しそうなコメディだし、絶対に観なきゃあ!」と、頑張って遠征しました。

チケット難の東京公演
東京だけのプレお披露目公演ということだったので、関西の方も沢山遠征されたと思います。
チケット難の大盛況でした。

一般前売りでは、複数のチケットは入手できなかったので、私は高額な2次流通チケットにも手を出していまいました。(当時は何の規制も無かった頃です)
東京で公演を堪能して帰って来ました。

後出しで「夏の公演」のお知らせ
そして東京の千秋楽直前頃に宝塚大劇場に行くと、下記のようなチラシが置いてありました。

速報!!梅田芸術劇場で上演決定!!
歌い!踊り!恋をする!
この夏も宝塚&ボリウッドで熱くなろう!

2017年7月22日(土)~8月7日(月)上演とのことでした。

キラキラのライトの枠でオレンジ色の熱い情熱的な背景で、いかにも派手好きな関西人がターゲットのようなチラシでした。

「速報」とありましたが、夏の梅田芸術劇場での上演は、東京での企画段階から決まっていたのだろうと思いました。

それを知らず、「東京でしか観れない!」と必死に東京遠征をしチケットをゲットした私は、劇団の思うつぼだったのだろうなと思いました。
まあ楽しかったから良いのですけど。

梅田の夏の『オーム・シャンティ・オーム』も楽しみにしました。
東京と同じように「チケット難になる?」と心配していたら、まさかの正反対の現象になったのです

チケットが超売れない梅田公演
紅ゆずるさんが、関西ローカルのテレビ番組に公演の宣伝のために出演されました。
タカラジェンヌが公演の宣伝のために、テレビに出演されるということは、そんなにありません。

チケットの売れ行きが芳しくないようで、入場者へのオマケが、次々に増えていきました。
スカイステージのタカラヅカニュースでも、スターの手書きのカードやおまけの“マサラグッズ”のお知らせが度々放送されました。

当日券を買うと「マサラ・チケットホルダー」ももらえたり。
トークショーの開催日も用意されました。

更に30分間公演が延長されて「マサラシステム」という、歌って踊っての時間が増えました。
出演者全員が客席で踊ってくれるのに加えて、紅さんが客席の前方の端から端まで、毎回練り歩かれていました。全国ツアー以外で、こんなにスターが近い光景は初めてでした。

涙ぐましい努力で客席は埋まっていったと思いましたが、2次流通チケットは値下げのままでした。東京公演と大阪公演の落差はスゴカッタです。

東京公演のお知らせをする時から、夏の大阪での公演についてもお知らせをしていたら、関西の人は大阪での公演を待ったかもしれないので、チケットの売れ行きも違っていたかもしれません。

楽しいコメディも1回なら受けますが、続演するには無理があったとも思います。半年の期間をおいて続演するには、作品の高いクオリティが求められます。
やはり宝塚で求められるのは、正統的なロマンス。もしくは本格的なミュージカル。お笑い一辺倒ではダメなのでしょう。

東京フォーラムの公演には、礼真琴くん、瀬央ゆりあくんが出演していましたが、梅田の時は「阿弖流為」に出演されたため、代わりに七海ひろきさんが出演されていました。七海ひろきさんパワーがあっても厳しかったようです。

梅田の公演前にDVDも発売されていたことも、チケットの売れ行きの悪さに繋がっていたかもしれません。

そして夏の梅田芸術劇場のチケットは、全般に売れにくい傾向もあります。
その前年の雪組の早霧せいなさん咲妃みゆさん主演の『ローマの休日』でさえ、飛ぶように売れたわけでは無かったように記憶しています。

様々な要素が重なって、大阪での『オーム・シャンティ・オーム』は、チケットの売れ行きとしては芳しくない結果になったようでした。

同じ轍は踏まない宝塚2018年宙組、2019年月組

2018年国際フォーラムは真風&星風プレお披露目『WEST SIDE STORY』

2017年7月7日に、真風涼帆&星風まどかが宙組トップスターとトップ娘役になると発表されました。
そして8月3日にプレお披露目公演は『WEST SIDE STORY』で、公演日程と場所は、東京と大阪が同時に発表されました。同時に発表されることでファンは長期に渡ってスケジュールを検討できます。

東京:2018年1月12日(金)~1月25日(木)
大阪:2018年7月24日(火)~8月9日(木)

更に、東京と大阪では、主演コンビ以外の主要なスターが変わりました。これも集客に繋がるでしょう。

国際フォーラム
・ベルナルド 芹香 斗亜
・リフ   桜木 みなと
・アニータ 和希 そら

梅田芸術劇場
・ベルナルド 愛月 ひかる
・リフ      澄輝 さやと
・アニータ    桜木 みなと

『WEST SIDE STORY』は、版権がとても厳しく、映像をDVDとして販売することも、放送することもできません。この生で観なければならない希少価値感が集客にもつながります。

東京公演がチケット難はいつものことですが、大阪の公演もチケット難の大盛況でした。

1年前の『オーム・シャンティ・オーム』で失敗した点を、『WEST SIDE STORY』ではしっかり回収している感じがしました。

2019年国際フォーラムは珠城・美園プレお披露目『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』

こちらも版権に厳しいブロードウェイ・ミュージカルでした。
東京公演の発表の時に、大阪の公演についても同時に発表されました。

東京:2019年1月6日(日)〜1月20日(日)
大阪:2019年7月27日(土)~8月12日(月)

出演者がガラリと変わる
東京国際フォーラム
オジー【海軍水兵ゲイビーの友人】 風間 柚乃
ヒルディ【タクシー運転手】   白雪 さち花
ピットキン【クレアの婚約者】  輝月 ゆうま
ルーシー【ヒルディのルームメイト】 叶羽 時
クレア・デ・ルーン【人類学者】  蓮 つかさ

梅田芸術劇場 役替わりも
オジー【海軍水兵ゲイビーの友人】 鳳月 杏
ピットキン【クレアの婚約者】   英真 なおき
ヒルディ・【タクシードライバー】 白雪さち花/夢奈 瑠音
クレア・デ・ルーン【人類学者】  夢奈 瑠音/海乃 美月
ルーシー【ヒルディのルームメイト】 海乃 美月/白雪 さち花

2020年は国際フォーラムは柚香・華プレお披露目『DANCE OLYMPIA』

東京:2020年1月7日(火)〜1月22日(水)

2020年は夏に東京でオリンピックが予定されていたため、タイトルの『DANCE OLYMPIA』の通りそれに合わせて開催された公演だと思います。とてもハードな内容のダンスコンサートだったため、暑い夏に大阪での上演は考えられていなかったでしょう。

2020年2月6日(コロナ禍前)に『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』を、夏に梅田芸術劇場で上演する発表がありました。(2020年7月25日(土)~8月10日(月・祝))

リスケジュールによって、下記のようになりました。
東京国際フォーラム:2020年1月9日(土)~1月19日(火)
梅田芸術劇場メインホール:2020年2月2日(火)~2月9日(火)

リスケジュールによってわかりにくくなっていましたが、花組はトップコンビ主演作品を、1月に国際フォーラム、7~8月に梅田芸術劇場でする予定で、それは『DANCE OLYMPIA』と『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』の、全く別作品でした。

2022年国際フォーラム「オデッセイ」について

雪組の「オデッセイ」の公演期間は、下記の通りです。
雪組国際フォーラム公演 2022年1月10日(月)~22日(土)
雪組梅田芸術劇場公演  2022年7月21日(木)~8月7日(日)

2017年からの二つの会場での公演期間を書き上げてみましたが、それとピッタリ合います。

今度夏に「オデッセイ」が上演される7~8月の梅田芸術劇場は、元々雪組に用意されていたものだとわかります。

「オデッセイ」は、各スターの名前をもじった歌があったり、内輪でのお楽しみのような内容なので、半年後に続演しても、飽きられてしまうでしょうし、最初から続演など考えられていなかった演目だと思います。夏の時期に演出の野口先生が2つの宙組の公演で大忙しなことからもわかります。

花組と同じように、国際フォーラムと梅田では、別の演目を上演予定だったのでしょう。
そしてこの大きな会場は、トップコンビ主演が基本です。
彩風・朝月コンビで、どんな演目を予定されていたのかな?は興味があります。でも二兎追うことは出来ないので「オデッセイ」で満足です。

「国際フォーラム、梅田劇場」公演は、2017年から星組(2017年)→宙組(2018年)→月組(2019年)→花組(2020年)→雪組(2022年)とまわっています。

ブロードウェイミュージカル等なら、国際フォーラムと梅田芸術劇場で続演されるのでしょう。
来年は星組です。礼真琴・舞空瞳コンビの海外ミュージカルを是非観てみたいです。

今の順番のままだと星組は1月は大劇場公演でした。

そのためには、版権料を無駄にできないので、コロナが終息していくことが必要でしょう。
はやく宝塚で海外ミュージカルが当たり前に楽しめるようになると良いですね。

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